レビューメディア「ジグソー」

超初心者が撮影した写真を基本的な機能で編集しただけでもこれだけの変化が!


この度は、RAW現像どころか写真撮影でさえも超初心者である事を理解しつつも選出いただいたzigsow様と市川ソフトラボラトリー様に心から御礼申し上げます。

今回の応募時のレビュー内容ですが、このように記載しておりました。

シャッタスピードも露出もストロボの使い方もかろうじて言葉を聞いたことがあるってレベルw
でも、このソフトがありゃ適当に撮影してもまともな写真に自動的に修正してくれるんじゃね?と思って応募してみました(汗)

この内容は決して嘘でも冗談でも無く、天地がひっくり返ろうとも正真正銘の事実でございます(汗)
今回使用させていただいたデジイチはこちらになります。


実際、このデジイチを購入したのが8月初旬の事で購入から1ヶ月半程度しか経過しておらず、その間もほとんど撮影する機会も無かったので正直、カメラの使い方も良くわかってなかったりします(^^;

そんな私ですので、下手にカメラのシャッタースピードや絞りを操作してしまうと撮影した時の設定が原因なのか、撮影したときがそういう環境だったのかがわからなくなってしまいそうだったため、撮影に関しては全てフルオートのカメラ任せにしてみました。

初心者の方の場合は、そういう設定で撮影する事が多いと思いますので、同じような境遇の方の参考になればと思います。

まずは、今回の編集で使用した数少ない項目について説明します。

1.自動露出補正とHDR
露出補正&HDR
露出補正&HDR

この部分には、露出補正とHDRという機能があります。

”自動露出補正”とは、暗すぎる画像を明るくしたり明るすぎる画像を適度な明るさに自動調整してくれる機能です。もちろん、修正に慣れた方であれば細かいパラメータを設定してより最適な明るさに調整する事が可能かと思いますが、私を含めて初めてこのようなソフトを使用する方ではどこをどのように変更すると画像がどのように変わるのかがわかりづらいため、手動での変更は難しいと思います。
その難しい露出補正を自動でやってくれるというとても便利なツールです。

次に、”HDR”とは同じ画像の中に明るい部分と暗い部分がある場合に、このパラメータを変化させることで暗い部分のみを明るくする事が出来るという、こちらもとても便利なツールです。

2.ホワイトバランスの調整
ホワイトバランス
ホワイトバランス

人間の目で見た場合には白は全て白として認識されますが、カメラで撮影した場合にはその光源(白熱球、蛍光灯、太陽光、LEDなど)によって画像として撮影される色が変わってしまいます。また、使ったカメラの性質や設定によっても変わるのかもしれません。その色の差を修正するのがホワイトバランスの調整と言われる物になります。

このホワイトバランスを自動的に調整してくれるのが、このメニューになります。SILKYPIX Developer Studio PROでは、このホワイトバランスの調整について特定のプリセット(あらかじめ設定された設定)が準備されており、その設定を選択するだけで自動的にホワイトバランスの調整をしてくれます。

このメニューについては、JPGデータを開いた場合とRAWデータを開いた場合ではメニューが異なり、RAWデータの方がより細かい調整を行う事が可能となっています。

3.カラーの調整
カラー
カラー

デジタル画像では、全ての色はRGB(赤緑青)の3色の組み合わせで表現されています。写真を撮影した時の画像は撮影した風景と全く同じカラーバランスが良いとは限らないそうです。モニターに表示した画像を効果的に表現するときには、カラーバランスを調整する事で実際の風景よりさらに良い写真とすることが出来ます。そのカラーバランスをこちらもプリセットされた物の中から選択する事で変更する事が可能になっています。

今回使用したメニューは主に上記の物だけとなります。他にも多くのメニューが用意されていますが、まずはこのようなメニューを使って色々と写真を現像してみるだけでも、写真の印象がかなり変わってきます。

4.実際の写真撮影と編集

それでは、実際にいくつかのサンプル画像を使ってこれらの効果を見てみましょう。
次から掲載する画像は、それぞれデジカメ内でJPG画像として保存した物、JPG画像をSILKYPIX Developer Studio PROで編集した物、RAW画像をJPG画像とほぼ同じ条件で編集した物を順に掲載しております。
編集で使用した項目については、各タイトルの後に記載しております。その際にJPG画像編集時とRAW画像編集時で異なる物については別途記載してみました。

(1)川沿いの画像
・露出自動調整
・HDR:28%
・ホワイトバランス:auto(自然)
・カラー:フィルム調K
○元画像

○編集後のJPG画像

○編集後のRAW画像


(2)草原?の画像
・露出自動調整
・ホワイトバランス:auto(自然)
・カラー:フィルム調A
・シャープ:高精細画像用強調(JPG編集):ピュアディテール(RAW編集)
○元画像

○編集後のJPG画像

○編集後のRAW画像


(3)小虫と花の画像
・露出自動調整
・ホワイトバランス:auto(自然)
・カラー:フィルム調V2
・シャープ:強め(JPG編集):ピュアディテール(RAW編集)
○元画像

○編集後のJPG画像

○編集後のRAW画像


ここまでの3枚では、露出自動調整とホワイトバランスに加えてカラーの選択とシャープを選択してみました。同じ調整をしたにも関わらず、JPG画像とRAW画像ではあきらかな違いが見てわかります。素人目に見たところ、JPG画像を編集した場合も見やすい画像にはなっていると思いましたが、RAWデータを編集した画像の方がより自然な色が再現出来ているように思えました。
JPGデータよりもRAWデータの方が持っている画像の情報量が多いため、画像を強調した場合でも、よりリアルに近い色を再現した強調が出来ているのでは無いでしょうか。

(4)曇り空の画像
・露出自動調整
・ホワイトバランス:auto(絶対)(JPG編集):昼光(曇り)(RAW編集)
○元画像

○編集後のJPG画像

○編集後のRAW画像


撮影可能な日が全て曇り空だったため、雲の写真しか撮れませんでしたが露出調整とホワイトバランスの調整を行ったのみですが、RAWデータでは明らかに明るさの違う地上の草の部分の色まで綺麗に表現できています。
これほどの差がJPGデータとRAWデータで出るとは、改めてRAWデータとSILKYPIX Developer Studio PROの持っているパフォーマンスにびっくりしました。

(5)飛行機の画像
・露出自動調整
・HDR:50%
○元画像

○編集後のJPG画像

○編集後のRAW画像


こちらの画像も露出自動調整とHDRのみを変更しましたが、見てわかるように飛行機の色や細かい部分は明らかにJPGデータとRAWデータで違いが出ています。

(6)木と建物の画像
・露出自動調整
・HDR:30%
○元画像

○編集後のJPG画像

○編集後のRAW画像


こちらも露出自動調整とHDRのみの修正を加えております。元画像では葉の部分は完全につぶれてしまっていますが、JPG画像を編集した物では葉の色がわかるまでになっています。さらに、RAW画像ではより自然な色が再現出来ているように思います。

(7)フィギュアのアップ画像
・露出自動調整
・HDR:50%
・カラー:美肌色3
○元画像

○編集後のJPG画像

○編集後のRAW画像


(8)フィギュアの全体画像
・露出自動調整
・HDR:30%
・カラー:美肌色3
○元画像

○編集後のJPG画像

○編集後のRAW画像


この2枚の画像では、室内でデジイチについているフラッシュと蛍光灯の光で撮影し、暗くなってしまった画像を編集してみました。と言っても、基本的に使用したのは露出自動調整とHDRの項目で、微調整としてカラーで美肌色を選択しております。
元画像では暗くなってしまい、お世辞にも良いとは言えない画像ですが、JPG画像を編集する事でなんとか見れる写真になりました。さらにRAW画像を編集してみると、JPG画像とRAW画像を比較すると、JPG画像の方が若干キツメの写真になっており、RAWでは違和感のない自然な写真になっているように見えます。

5.ソフトウェアの使用感

 正直、今回のレビューでは、SILKYPIX Developer Studio PROの持っているパフォーマンスの1割も使いこなせていないのでは無いかと思います。使っているメニューも限られています。
 ただ、その状況でも現像した写真には明らかな違いが見てわかりますし、JPGデータで編集を行った場合とRAWデータを編集した場合も、明らかに違います。さらに使いこなせばさらに優れた事が出来るであろう片鱗は見ることが出来たと思います。
 ただ、ひとつだけわかった事はRAW現像どころか写真撮影さえも素人である私でさえも、このソフトを使った事で撮影した写真が明らかに数ランク上の写真になってしまうと言うことです。私が行った内容であれば、あらかじめプリセットされている項目を選択するだけですのでソフトに詳しく無い方でも問題なく使いこなせると思います。

6.撮影スタイルや写真の楽しみ方の変化

 今までは、写真を撮影する時にはシャッタースピードや絞りなどを設定しなければいけないという思いがあり、正直撮影する事自体に先入観があり難しいものだという意識が先に立っていました。
 このソフトを使ってみて、当然撮影の時に適切な設定をするに越したことは無いのでしょうが、失敗しても撮影した後からある程度修正が可能だという意識が芽生えました。これによって、気軽に写真を撮影できるようになり、より積極的に写真を撮って行きたいと思えるようになったと思います。
 また、メモリーカードの容量を気にしてJPG画像のみで保存しておりましたが、RAWデータで撮影する事のメリットがわかったような気がします。今後も、SILKYPIX Developer Studio PROの機能を1つでも多く使いこなせるように、趣味としてデジタル一眼レフカメラをより楽しく使って行けるように思います。

7.総括

 SILKYPIX Developer Studio PROというソフトのおかげで、写真を撮影する事の楽しさが少しわかったような気がします。今後もたくさんの写真を撮って、たくさんソフトを使い込んで、せっかくいただいたソフトの機能を1つでも使いこなせるようになっていきたいと思います。
今回は、選出いただきありがとうございました。

レビューは以上とさせていただきます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

2011/09/24追記

星空って物を撮影して、SILKYPIX Developer Studio Pro 5でトーンカーブとやらを弄って明るい星だけを目立たせてみました。
星空修正前
星空修正前
星空修正後
星空修正後
星を撮影すると言う行為(笑)があるのは知ってましたが、やってみると結構楽しいかも♪

コメント (23)

  • aoidiskさん

    2011/09/22

    おもしろいな

    違うもんですね。一寸ビックリ、でも編集後より

    元画像の方が、好きだったりして、

    明らかな差はあり、すごいのは分かるが、

    元画像の方が、情が入っているように思えるのはなぜだろう

    参考以前に、勉強させていただきました。
  • ガトーさん

    2011/09/22

    >>aoidisk様

    コメントありがとうございます。
    編集に関しては、プリセットを選択しただけの物なので本来の意味の編集とは違うかと思います(; ・`д・´)
    より良い写真にしていくと言う方向は無理だと判断して、とりあえず変化がわかるようにと言う事で編集前と編集後で変化がわかりやすい画像を選択してレビューしてしまいました(^^;;
    まぁ、反面教師と言う事で(;・∀・)
  • anzuさん

    2011/09/22

    後からすべてではないにしろ、かなりの調整ができてしまうというのは本当にありがたく便利な機能ですよね!
    失敗ショットもそれなりに仕上げてくれちゃうとなれば使わない手はありませんよね!
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