レビューメディア「ジグソー」

簡単に、シグマのカメラの魅力を引き出す!?SILKYPIXを使ってみよう!

株式会社 市川ソフトラボラトリー様、zigsow運営事務局様。
このたびは、製品体験レビュー「SILKYPIX DeveloperStudioPro5」
のレビューに選出頂きまして、誠にありがとうございます。
早速、このソフトウェアを使用して、どのように写真を現像できるか、レビューさせて頂きます。


今回、SILKYPIXのレビューに名乗りを上げた理由に、SIGMAのフォビオン採用カメラ、DPシリーズのカメラの現像で使ってみたい、という思いがあったことが挙げられます。
DPシリーズは、空間表現力の高さが特徴です。これをしっかり表現しきれるか、検証してみたいと思います。



■1.インストール
さぁ、インストールを開始しましょう。
SILKYPIX公式ホームページよりダウンロードできるので、まずはそこからインストーラーをダウンロードしてインストールを開始します。
あとは、簡単な手順が待っているので、ドンドン「次へ」で進めていきましょう。
大抵の人は、そのままで問題が無いはずです。
silky001.jpg
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silky002.jpg
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silky003.jpg
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silky004.jpg
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silky005.jpg
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ここまででインストールは完了。
次は、アクティベーションに入ります。
silky006.jpg
silky006.jpg

silky007.jpg
silky007.jpg

プロダクトキーを入力しましょう。キーを入力して、オンラインで登録で完了です。
使用してから購入を決めようという方は、ここで「試用開始」を押せば30日間の試用が可能です。

まずは試してみましょう!



■2.各ソフトデフォルトの比較
さて、それでは早速撮ってみた画像がどのように表示されるか見てみましょう。
まずは、各RAW現像ソフトの表示デフォルトを見比べてみます。

SILKYPIX
silky009_1_Silky.jpg
silky009_1_Silky.jpg

SigmaPhotoPro
silky009_1_PhotoPro.jpg
silky009_1_PhotoPro.jpg

AdobeLightROOM3
silky009_1_LightRoom.jpg
silky009_1_LightRoom.jpg


この写真では、
・SILKYPIXは彩度が高めに出る。
・SigmaPhotoProはかなりシャープに絵が出る。
・LightRoomは色作りがSigmaPhotoProに近い。
といったことが分かります。



SILKYPIX
silky009_2_Silky.jpg
silky009_2_Silky.jpg

SigmaPhotoPro
silky009_2_PhotoPro.jpg
silky009_2_PhotoPro.jpg

AdobeLightROOM3
silky009_2_LightRoom.jpg
silky009_2_LightRoom.jpg


この写真では、
・SILKYPIXは前と同じく彩度が高め。きれいな青が出る。
・SigmaPhotoProは彩度が低め。やはり他のソフトよりシャープ。
・LightRoomは、少し空に赤みがかかっている。


SILKYPIX
silky009_3_Silky.jpg
silky009_3_Silky.jpg

SigmaPhotoPro
silky009_3_PhotoPro.jpg
silky009_3_PhotoPro.jpg

AdobeLightROOM3
silky009_3_LightRoom.jpg
silky009_3_LightRoom.jpg


この写真では、
・SILKYPIXは、木々が彩度高めだが良好な出力となっている。
・SigmaPhotoProは彩度が低め。特に赤。やはり他のソフトよりシャープ。
・LightRoomは、全体的に青みがかかっている。ホワイトバランスの問題?


この後、それぞれ調整を行っていくことになるので、読み込み直後はさほど参考になりません。
ただ、大体撮って出しで現像したいという場合は、大きく参考になるでしょう。
SIGMAのRAWデータの場合、LightRoomは少々色出しが怪しいかもしれません。

■3.補正
いくつか、SILKYPIXで調整した例を掲載したいと思います。

雲を表現するため、少し露出を落とし、コントラストを上げて深みを持たせました。
調整前
110918_SDIM0029.jpg
110918_SDIM0029.jpg

調整後
110918_SDIM0029_2.jpg
110918_SDIM0029_2.jpg



少しアンダーとなっている手前の景色を明るく調整しました。
調整前
110918_SDIM0037.jpg
110918_SDIM0037.jpg

調整後
110918_SDIM0037_2.jpg
110918_SDIM0037_2.jpg



夕暮れ時の空をぐっと深みが出るように露出を抑えてコントラストを上げました。
調整前
110918_SDIM0039.jpg
110918_SDIM0039.jpg

調整後
110918_SDIM0039_2.jpg
110918_SDIM0039_2.jpg



暗くなり、ライトがつき始めた看板を主体に、浮き上がるように露出を下げてシャープさを上げました。
調整前
110918_SDIM0042.jpg
110918_SDIM0042.jpg

調整後
110918_SDIM0042_2.jpg
110918_SDIM0042_2.jpg



調整には、主に以下のコントロールパネルを使用する。
silky010_Panel.jpg
silky010_Panel.jpg

silky010_Panel2.jpg
silky010_Panel2.jpg

ざっとイメージコントロールするためのプリセットがいくつかあり、すぐに試し替えが出来るのが面白い。

silky011_white.jpg
silky011_white.jpg

ここではホワイトバランスの調整を行う。
「撮影時設定」となっている所をクリックすると、いくつかプリセットが出てくるのでメーカー製現像ソフトと同様にホワイトバランスを変えることが出来る。

silky011_cont.jpg
silky011_cont.jpg

ここではコントラスト/ガンマ/黒レベルを調整することが出来る。
写真を引き締めるのにはここを使うと良い。

silky011_color.jpg
silky011_color.jpg

ここでは彩度を調整する。
少し足りないと思った時はここで調整すると鮮やかな色になる。

silky011_sharp.jpg
silky011_sharp.jpg

ここではシャープコントロールを行う。
単なる輪郭強調だけでは無く、細かい調整が行えるので、うまく調整してやりたい。

silky011_noise.jpg
silky011_noise.jpg

ノイズ処理はここで行う。
基本的には、ノイズ除去、ノイズキャンセラの調整で良いと思う。
パラメーターが多いので、ここは要勉強!


■4.HDR
HDRが活きるシチュエーションと言えば、やはり夜景でしょう。
ちょうど兼六園ライトアップに行ってくることが出来たので、現像してみましょう!

HDR前
110918_SDIM0046.jpg
110918_SDIM0046.jpg

HDR後
110918_SDIM0046_2.jpg
110918_SDIM0046_2.jpg



HDR前
110918_SDIM0057.jpg
110918_SDIM0057.jpg

HDR後
110918_SDIM0057_2.jpg
110918_SDIM0057_2.jpg



HDR前
110918_SDIM0069.jpg
110918_SDIM0069.jpg

HDR後
110918_SDIM0069_2.jpg
110918_SDIM0069_2.jpg



HDR前
110918_SDIM0073.jpg
110918_SDIM0073.jpg

HDR後
110918_SDIM0073_2.jpg
110918_SDIM0073_2.jpg


HDR前
110918_SDIM0075.jpg
110918_SDIM0075.jpg

HDR後
110918_SDIM0075_2.jpg
110918_SDIM0075_2.jpg


それぞれ、暗くて見えなかったところが浮き出てきます。
HDRとは、RAWデータを元に、露出の±と0を合成し、人の目が見えているのと同じレベルのダイナミックレンジを表現する技法です。
パラメーターを変えると、それとは別の面白い表現が出来るのですが、それはまた別のソフトのお話にもなるので今回は置いておきます。

こうしてみると、夜景+HDRは非常に面白い物だと分かってもらえるのでは無いでしょうか。

※夜景のポイント
三脚必須です。三脚は持って行きましょう!
ISO値は100あたりで。夜景撮影で高感度はノイズの元ですし意味はありません。
シャッター速度は、光源により1~15秒。調整して遊んでみましょう。
フラッシュたいている人がたまにいますが、こういう夜景を撮影するのにフラッシュはNGです。

■5.まとめ
SigmaPhotoProとは違った使い方が出来るかどうか、色々検証してみましたが、基本的な使い方以上にHDRをサポートしているのが非常に大きい。
DP2xのほか、EOS 50Dでも基本RAW現像しているので、現像の幅が広がる。

HDRまで簡単に行えるソフトはまだまだ少ないので、スライダーで簡単に出来るのはとてもありがたい。

ノイズ処理は、他のソフトと違って結構細かいパラメーターがある。また、その特性も平坦にする物だけでは無く、粒状感をコントロールするような感じで、ディテールを極力なくさないような物にもなっている。
LightRoomはがんばってディテールは残してくれる物の平坦化するタイプの物だけなので、Sigmaとの相性はイマイチだ。

他、露出やコントラスト調整などは、他のソフトと遜色なく使えるので、ここは特筆すべき所はない。

色々試してみたが、SigmaPhotoProよりも細かく設定でき、その質感も維持してくれる、優秀なソフトだと感じだ。もちろん、サポートしているカメラであれば存分に使うことが出来るので、これからCanonの現像にも使ってみたい。

以上、ご拝読ありがとうございました!

33人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (8)

  • ナンチャンさん

    2011/09/25

    レビューお疲れ様です。

    集中してレビューされたのがうかがえます(^^)
  • bibirikotetuさん

    2011/09/25

    レビューお疲れ様でした。

    なんだか写真が優しくなる感じがしました。
  • 退会したユーザーさん

    2011/09/25

    レビューお疲れ様です!

    各ソフトのデフォルトでの表示状態でこんなに違いがあるなんて。
    面白いですね!
    HDRをカンタンに使えるのが個人的にヒット!!です。

    具体例を中心に展開されていて、カメラ初心者の自分にとってもイイ!レビューです!
    (^0^/
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