【解説】
武蔵野市国際オルガンコンクールは4年に1回開催され、この2008年が第6回目にあたるアジア唯一のオルガン国際コンクールです。27カ国から152名のエントリーがあり、この激戦を勝ち抜いたのがカナダ生まれのマイケル・アンガーでした。彼はすでにアメリカやオランダでのコンクールで高い評価を受けていて、今回の武蔵野でもその手腕を存分に発揮した形となりました。この演奏は優勝後すぐに録音されたもので、ブクステフーデの劇的な作品に始まり、最後はメシアンで締めくくるという絶妙のプログラム。大いなる将来性に期待できる演奏家の誕生を目の当たりにする、静かな興奮に満ちた1枚と言えるでしょう。
【収録曲】
1. ブクステフーデ:前奏曲とフーガホ短調
2. J.S.バッハ:「バビロン川のほとりに」
3. J.S.バッハ:「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」
4. J.S.バッハ:前奏曲とフーガイ短調
5. リテーズ:12 のオルガン小品より第1 番「前奏曲」
6. リテーズ:前奏曲と舞踏フーガ
7. ヴィドール:オルガン交響曲第7 番 Op.42-3 より第 2 楽章
8. メシアン:主の降誕より第 9 曲神はわれらのうちにいましたもう
【感想】
全体を聴いてまず思ったことは、オルガンの音は教会をイメージさせるなぁということです。教会=オルガンというのが、インプリンティングされているのでしょうか?
思い起こすのは、20年前の新婚旅行で行ったパリのノートルダム寺院。こちらにパイプオルガンがあるかは定かではありませんが(^^;)
あと、昨年の秋に弟が結婚したんですが、表参道にある青山ダイヤモンドホールのチャペルでの結婚式を思い出しますね。
話はそれましたが、タイトルにフーガと付いているものは、重厚なとか荘厳なという感じで、圧倒される曲でした。ただし、6曲目の前奏曲と舞踏フーガは、重苦しい感じで、たとえて言うならRPGゲームで、ラスボスと戦っている時に流れているとぴったりな曲という印象です。
5曲目の12のオルガン小品はそれまでの曲とは雰囲気が違い、軽やかで明るい感じがします。この曲だけは朝の日の光をイメージしましたが、その他の曲はどれも夕暮れのオレンジ色の光が合うような気がします。
こちらの方々もレビューされてます。
operaさん
2011/03/05
中々表現が難しいですよね。。(^^;
ナンチャンさん
2011/03/05