レビューメディア「ジグソー」

PCパーツのコトハジメ ~「机」「図書館」「コンシエルジュ」で例えて分かる"SSDのメリット"~

指令!ThinkPad T61にこのSSDを組み込む! っと、その前に・・・

SSDを含む各PCパーツの「たとえ話」をすることで、
 各パーツの役割とSSDの利点について記載したいと思います。

(よって、「各パーツの働きと性能比較、情報伝達の流れを知っている人」
 よりも、「PCパーツ単品でなんて見たことないという人」向けのレビューかと)


【STEP-1】 「3大パーツ:CPU、メモリ、記憶装置(SSDまたはHDD=ハードディスク) を例える」

特価品の広告で、PCの簡易スペック表を見ることがあります。そこに記載されているのは
 "大きさ(液晶の大きさで表示)"や"OS(主にWindows **)"、"DVDドライブの有無"、そして

 ・CPUの種類と周波数 (記載例:「*** ** (○.○○GHz)」ってのがソレ)
 ・メモリ容量 (昨今だと、「512MB or 1GB or 2GB or 4GB or・・・or 12GB」のどれか)
 ・記憶容量 (昨今だと、「32GB or 64GB or 80GB or 120GB or・・・or 4TB」と幅広く)

さて、これを見たとき、どうやってPCの能力を判別するか。

 「なんとなく数字が大きい方が能力高そう」

ええ、その気持ちも分からなくもないのですが、一概にそうとも言えないのが難点。

そこで、今回は 『CPU="学生さん"』、『メモリ="机"』、『記憶装置(SSDやHDD)="図書館"』、
そして『PC起動="学生さんが図書館から本を借りて、机にて勉強する活動"』
に例えてみます


【STEP-2】 PCの電源をONにしてから、OS(≒windows)使用可能までを例える

PCの電源を入れます。ポチッと。

この時、表だっては姿を見せませんが、
地味ながらも重要な働きを持つ"影の番長さん(=BIOS)"が活動します。

彼によって、「本をどこから借りるのか(=Bootデバイスの設定)」等が定められます。
(こちらから彼に指示することも出来ます(=Bootデバイス選択))

「どこ(=記憶装置、CD-rom等)にある、メインの本(=OS)を使うか」 が設定されました。

ですが、その図書館(=SSDやHDD等の記憶装置)で勉強しようとしても、
机はありません。
基本的にその図書館は、貸し出し可能な本が置いてあったり、
自分のノートを保管するための場所なのです。

ですので、それらの本(=OS等)は借りてきて、自宅の机(=メモリ)に広げます。

この時、本やノートのサイズ(=OSやアプリケーションのサイズ)が大きい場合、
この机が大きければ大きいほど(=メモリの容量が大きいほど)快適です。

(この机は"広さ"以外に"速さ"もあるのですが、ここでは省略)

というのも、この机の大きさが足りない(=メモリ容量が少ない)場合、
さきほどの図書館の"本棚"(=スワップ領域=ページファイル)を
机の代わりに使う事に。
これでは、あんまり快適とはいえませんね。


さてさて、次からが肝心なところ。
この図書館(=SSDやHDD等の記憶装置)の構造の違いと性能について。


【STEP-3】図書館の構造の違い ~HDD図書館 と SSD図書館~

本やノートをしまうための場所。
その一つの目的のために、現在の図書館(=記憶装置)にはいろいろな種類があります。

その内の一つがHDD図書館。

 この図書館は低価格ながらも敷地面積(=記憶容量)が大きいのが自慢です。
 ですが、本棚が回転する円盤上に置かれているため、
 物理衝撃に弱い・音がうるさいという側面も。
 また、円盤の反対側の本棚から本を取るには、半回転するのを待つ必要があるので
 散らばった小さい本を多く取り出す(=4kランダムリード)のは遅い傾向があります。

もう一つがSSD図書館。

 こちらは逆に、広大な敷地を持とうとすると高価格になる傾向があります。
 ですが、物理衝撃に強く、物理的な大きさと速さが関係しない
 (=HDDの様に、1.8インチだから2.5インチより遅い という事は無い)
 というメリットがあります。

とはいえ、このSSD図書館も性能は千差万別。
というのも、この図書館ごとに
(ピンキリな)"コンシエルジュ"がいるからなのですっ!!


【STEP-4】SSDコントローラーという名の"図書館コンシエルジュ"

大量の本やノートを図書館にて保管する場合を考えてみます。

自分は目次録(=フォルダやディレクトリ)の管理をするだけで、
本やノートの出し入れをしたり運んだりするのは
別の人にやってもらいたいハズ。

そこで図書館コンシエルジュ(=SSDコントローラー)の出番!

彼らがいてくれるからこそ、私たちは
「この本は分厚いから、こっちじゃなくてあっちの棚に・・・」などと
気にせずに快適に使えるわけです。

ですが、難点が一つ。
この"図書館コンシエルジュ"、メーカーごとで能力に差があります。

駄目なコンシエルジュの特徴としては、
 ・参考書を持ってくるのは速くても、こちらが書いたノートの保管が遅い(=リード速いがライト遅い)
 ・特に、小さいノートの切れ端を保管するのが苦手(=4kランダムライトが遅い)
 ・保管しなきゃいけないノートの切れ端が多いとテンパって軽く思考フリーズ(=プチフリ)


それを防ぐためには、

 『信頼できる優秀なコンシエルジュのいるSSD図書館』 を選ぶのが重要。

というわけで、CPUでの実績があるIntelの X25-M G2 がお勧め!

という流れになるわけです。


 (ふぅ、一応はなんとか・・・まとまったかなと。
  もし、分かりにくい点あればツッコミいただければと。

  以下コメントにて、「このSSDを組み込み可能なノートPC判別方法」と、
  肝心の「ThinkPadT61へのX25-M G2組み込み手順」を記載中です。)

--追記 その1--

(「待ってられない!」って人のために、Lenovo公式手順リンク

○リカバリーDVD作成手順(Windows Xp版 & VISTA版)
 http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd06.nsf...
 http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd06.nsf...

○Lenovo ハードディスク・ドライブ取り外し-取り付け手順 - ThinkPad T61
 http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf...

 ・Lenovo ハードディスク・ドライブ取り外し (ビデオ)
  http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf...
 ・Lenovo ハードディスク・ドライブ取り付け手順 (ビデオ)
  http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf...

○リカバリーDVDでのリカバリー手順
 http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf...

「この公式リンク先の方がわかりやすいじゃん!」という書き込み禁止(苦笑))


--追記 その2--

「Windows7じゃないと、
トリム
 (=不要データ領域の効率的カット。 
  例えるなら、、、ユーザー側にとっての削除にあたる「目次録からの削除」時、
  実際の本棚からもその不要な本・ノートを削除することで空き棚を確保、
  その場所を周知させて新しいノート作成時にすぐ置けるようにする働き。
  使っていく内にSSDの能力劣化、特に書き込みスピードが遅くなるのを防ぐ)
が出来ないんじゃ・・・」

という人のためのツール:Intel Solid State Drive Toolbox
 Download先
  http://downloadcenter.intel.com/detail_desc.aspx?agr=y&am...
 解説サイト
  http://journal.mycom.co.jp/news/2009/10/27/015/index.html
このToolBox内の「Intel SSD Optimizer」を使う事で
Windows XP/Vista環境でもトリムが可能になるため、
「XpやVistaだと、このSSDを使っていく間に遅くなるのでは」という心配が無くなります

コメント (7)

  • suecastさん

    2010/06/29

    今回の「インテル製SSD 換装マニュアル」に
    該当する機種を持っている方は問題ないのですが、

    そうでない方は「このノートPCにこのSSDは入るのだろうか?」
    という疑問が出てしまいます。

    というわけで、まずは

     「このSSDを組み込み可能かどうかのノートPC判別方法」


    [1]「"ご自身が所有のノートPCの型番" ハードウェア 仕様」で検索し、
      スペック表を見つけ出してください。

    [2](例としてupした写真の様な)表を見つけたら、
      ハードディスク(HDD)欄を見てください。

    [3]この時、容量(=○○GB)や回転数(=○○○○rpm)は無視して、

     ・Ultra(ウルトラ) ATAではなく、Serial ATA(=SATA=シリアルATA)か
     ・12.5mm等ではなく、9.5mmか
     ・1.8インチではなく、2.5インチか

      を確認します。これに該当すれば、このSSDの装着可能です。

    とはいえ、なにがしかの方法で開ける必要があるので、
    できれば同機種で交換した人の手順記録を
    見つけた方がいいかと思います、はい。
  • suecastさん

    2010/07/02

    さて、ここからが本題である、
    『ThinkPad T61にこのSSDを組み込む』作業
    になるわけですが


    ThinkPadの場合、空のSSDにOS等を入れて環境を作る方法が2つあります。

    ひとつは
      元々のハードディスク内のデータをそのままSSD内移し、
      そのSSDをノートPC本体に組み込む方法。

    もう一つは
      元々のハードディスクが入った状態でリカバリーディスクを作り、
      空のSSDをノートPCに組み込んでから
      そのディスクでリカバリーをして環境を作る方法。


    各方法の特徴として、

    前者の方法は
     ・作業の流れがイメージしやすい
     ・設定etcの元々の環境そのままで移行できる というメリットがあります。

     (「(前者の方法を使って)今の環境と同じにしたい!」という方は
     「zigsow Tech Lounge」の第一回目である
     "三石琴乃さん&SSD&ThinkPad X60(?)なムービー"を見てください。
     (ぶっちゃけた話、ThinkPad X60とT61はサイズが違うってだけで
      基本的な交換手順ほとんど同じなので(汗))
     http://zigsow.jp/com/intel/movie/ )


    一方、後者の方法は
     ・OSが初期に戻るため、新品気分になれる(?)
     ・色々インストールしすぎて重くなった環境をリフレッシュするいい機会に!

     というわけで、後者の手順を取りたいと思います。
  • suecastさん

    2010/07/02

    【 作業手順 01:リカバリーDVD作成 】

    [1] あらかじめ、空のDVD-Rを3枚用意してください。

     (CD-Rでも可。ですが、
     ・今だと価格差がほとんど無い
     ・DVDの方が総枚数少なくできるのでスッキリ!
      なので、DVD-R(それもできれば国産)をお勧めします)


    [2] ThinkPad T61の電源をONしてOS(今回のはWindowsXp搭載)を立ち上げ、

     スタート - 全てのプログラム - ThinkVantage - Create Recovery Media
     をクリック。


    [3] 立ち上がったら、「リカバリー・ディスク」項目の

     ○Product Recoveryディスクを作成する 

     の"○ポチ内"をクリックしてから、OKボタンをクリック。
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