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Let'snote T8にIntel X25-M G2C1を換装!

Let'snote T8にIntel X25-M G2C1を換装する

※レビュー条件のOSインストールまで、を完璧にド忘れしてましたんで、Windows7インストール記を追記したいと思います。今しばらくお待ちくださいませ。(汗汗

Zigsow事務局様が開催されたSSDレビューキャンペーンに当選させていただき、SSDを頂戴したので、
Panasonic Let'snote T8(CF-T8EW6AJR)
に、Intel X25-M G2C1(SSDSA2MJ080G2C1)を換装します。

該当アイテムはこちら




T8のスペック
OS:Windows Vista Business with Service Pack 1 正規版搭載(XP ダウングレード権含む)
駆動時間:標準バッテリーで約11時間の長時間駆動
重量:12.1型液晶で約1179g
「76cm動作落下」及び「天面全体で100kgf加圧振動※4」を実現
「キーボード全面防滴」採用
USBポート3ポート
LAN:Gigabit Ethernet(1000BASE-T)対応
セキュリティチップ(TPM)/ハードディスク保護採用でセキュリティを強化
バッテリーの買い替えサイクルを延ばす「エコノミーモード(ECO)」採用
CPU:Intel(R) CoreTM 2 Duoプロセッサー 超低電圧★版 SU9300(1.20GHz) 、メインメモリーを標準1GB、HDD:120GB



Let'snoteのSSD換装はネット上でもよく見かけるのですが、旧モデルは非常に分解が困難で、
ほぼ全分解する必要がありました。

比較的、最近のモデルであるT8はどうでしょうか。分解からSSD組み込みまでの流れをご覧ください。


1.ノートを裏返しにする

まずは標準のHDDがおさめられている、PC裏面を見て、どこがストレージ部分か探していきます。
右側が標準バッテリー、下のアクセスできそうな小さめの蓋は、以前メモリを増設したときに分解したので、
メモリ部分だとわかっています。とすると、左上にある蓋がストレージへアクセスできる部分でしょうか。


2.あたりをつけたら、ねじを外していく

さっそくねじを外していきますが、通常のプラスドライバーでは大きすぎるため、
精密ドライバーを用意します。今回は00×20mmのものでちょうどよかったです。


関係していきそうなねじをはずしても、まだ蓋があかないため、バッテリーを外してみると
裏側に噛んでいるネジがみつかりました。これも取ります。

ほとんどのネジは同じサイズですが、中央のネジは規格が異なっており少し長めです。


中央にあるネジが干渉しているのがわかります。
これを外しても、左側の蓋は動くには動きますが、取れる気配がありません…そこで……


蓋を支えているように思われるネジ2本を、PC本体を表向きにして液晶を起こし、
取り外します。

3.SSDの換装

2本のネジを表から取り外したら、再度本体を裏返しにして、蓋を右側にずらし、
引き起こすような感じで蓋を取り外します。すると…、


見事、ストレージ部分へのアクセスができました。
Let'snoteの特徴でもある静穏・防振対策で、HDDは厳重に保護フィルムの中にくるまれています。
これを取り外します。


電源とSATAが一体となった2.5インチ用のフィルムケーブルです。
以前Panasonicのサポートセンターさんや、各種PCショップに聞いたことがあるのですが、
このフィルムケーブルは市販されていないようです。
もし無理な力を加えて切ってしまうと、サポートセンターに出すしかなくなってしまうため、慎重に作業しました。


SSDにケーブルを挿したら、フィルムケーブルを下にして格納します。

あとは、分解手順の逆順で本体を組みあげればできあがりです。¥

起動速度の検証
SSDに換装したことによる体感速度の向上を計測しました。動画でご覧ください。




うるさい音は、我が家のデスクトップPCです(笑)

ノートの電源スイッチONから、
Vistaのデスクトップが表示されるまでの秒数が、約45秒です。(各種アプリケーションインストール状態で)

標準のHDDで1分20秒程度かかっていたので、
おおむね50%パフォーマンスアップしていることになります。

と、ここまでは付属のリカバリディスクを使ったテストだったのですが

*せっかくだから、俺はこの赤のWindows7をインストールするぜ!

「せっかくだから」、Windows7 x64をインストールしてみます。メモリは3GBしか搭載していないので、64bit版にする意味はあまりありませんが、いやなに、どうせなら64bitで。



下準備
Panasonic公式サイトのドライバーダウンロードから、Windows7対応ドライバ一式を落としておく
http://faq.askpc.panasonic.co.jp/faq/1038/app/servlet/qad...
※できれば、レッツノート本体で、解凍したフォルダごと、CD-R/DVD-Rにデータをコピーしておくといいです。というのも、レッツノートでないと圧縮ファイルの中身をみることができないため。

インストール
T8は、本体に光学ドライブが搭載されていないため、外付けのUSB-CDROM/DVDROMドライブが必要です。もちろん手持ちの5.25インチドライブをUSB変換して利用しても構いませんが、
USBブート(起動)のできる製品が必要です。

次に、F2を連打(笑)して、BIOSセットアップメニューに入ります。
ここで、起動順番をUSB-CDROMに変更しておきます。

電源を入れ直したら、Windows7のインストールメディアが挿入されたドライブが動き始めますので
黒い画面上にReady boot toの表示が現れたら、何かキーを押します。

しばらくすると、Windows7のインストール画面が表示されます。
インストールはWindows7のインストーラーにしたがって進めていくだけなので非常に簡単です。

今回はSSDを導入しましたので、いったんパーティションを削除して、新しくフォーマット(新規ボタン)を行いました。

さすがSSDと言うべきか、セットアップ自体は15分ほどで終わったようです。

また、無線LANドライバもすでに導入されているようで、Windows7が起動する前にネットワークを見つけることができました。(後ほど、メーカー製ドライバをインストールすることを推奨。)

あとは、Windows7のようこそ画面まで起動させて、さきほど準備した各種ドライバをインストールしていきます。

各種ドライバのインストール

まずはIntel Chipset Infをインストールした後は、ある程度お好みでもOKです。

ベンチマークでストレージ速度を確認
Crystal Disk Markでストレージ速度を計測します。(試行回数5回、100MBで計測)
シーケンシャルReadが135.8MB/sec Write 74.37MB/sec
元環境だとRead 39.48 Write 38.67だったため、Readで約4倍、Writeが2倍という結果になりました。
どうりでOSの起動やアプリが快適になったわけです。
今までは何をするにしてもモッサリ感じがつきまとっていたのですが…ネットサーフィンが快適になるわ、
Photoshopでの画像処理は速くなるわ、いいことづくめ。

標準搭載の2.5インチHDDは、
レッツノートの商品特性上バッテリが持ち静かで熱を持たない5400rpmモデルがチョイスされています。
そのため速度が遅いのも仕方ないことなのでしょう。

しかし、ちょっと待ってください。ここで意外な事実が判明。
SSDに換装したことで、一番速度の出るであろう、シーケンシャルRead部分で150MB/secを超えないのです。
Intel X25-Mの公称値はSATA3.0GbpsでシーケンシャルReadが250MB/secは出るはずですから、これはおかしいですね。

問題を解決するため色々と試行錯誤していくうちに…
「もしかして、ケーブルないしBIOSでSATA1.5Gbps制限がかかっているのでは??」と思うようになりました。
ちょうど速度的にも150MBあたりの壁に近いですし。
デスクトップに同じSSDをつなげて計測してみたりしましたが、
シーケンシャルで230MB/secと SSD本体が不良でないことは確認できました。

うーん…困ったものだ。

まとめ
難しいという先入観があったのですが、
思っていたよりも分解・結合ともに簡単で、拍子抜けしてしまいました。
私はあまり手先が器用なほうではないのですが、それでも2-3回と分解・結合を繰り返すうち、
5分もあれば十分できることがわかりました。

ここ1-2年のLet'snoteはだいたい同じ作りではないかと思われますので、
少し古くなったLet'snoteのリフレッシュを図るためにSSDはベストチョイスと言えるでしょう。

また、転送速度の問題に関してその後、Panasonicのサポートセンターにも聞いてみたのですが、
T8はSATA3.0Gbpsに対応していないということで、
SSDモデルのLet'snoteでないと、ストレージの速度が生かせないというのが結論なようです。

あるいはSATA3Gbpsのケーブルが入手できれば…という望みもありますが、ケーブル自体が特殊なようで、今のところ自作するしか手段はない気がします。
(また、BIOSで制限をかけられている可能性もあるため…もしそうだと絶望的)

とはいえ、標準状態から比べると3倍以上のパフォーマンスアップを果たしており、及第点といえるのではないでしょうか。
フルスピードが出ないのは少々残念ですが、OS起動やアプリケーションの体感速度が速くなったのでよしとしましょう。

また、SSDにしたことによる省電力、低発熱化にも注目です。
標準状態(HDD)に比べ、バッテリー駆動が30分前後伸びました。
HDDのときよりも気持ちですが、ノートPCの底面部が熱くならない気がします。
(測定器で25~30度前後)

モバイルとして使う際には足の上に乗せて使うことも多いと思われますし、
少しでも熱を抑えたいというのがユーザーの実情でしょう。
単純にバッテリ駆動時間が延びるだけでもうれしいことなのですが、熱が下がることで
よりモバイルとしての本領を発揮できます。

以上のことから、レッツノートへのSSD換装は、レッツノートをよりレッツノートたらしめる効果を発揮してくれると断言できます。
日常の業務からレジャーまで、今まで以上に活躍してくれそうです。

最後に、SSDを提供してくださったインテルの皆様、Zigsow事務局の皆様、
またZigsowでいつもコメントを残してくださるユーザーの方々、つたないレビューですが、最後までお読みくださいまして
誠にありがとうございました。この情報が何かの参考になれば幸いです。

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