zigsow株式会社様、日本サムスン株式会社、ITGマーケティング株式会社様、このたびはレビュアーに選出いただきありがとうございます。
今回はSamsung SSD 830 256GBのレビューをお送りいたします。
最近はSSDの低価格化も進んできて120GBクラスで1万円を切るモデルが多くなってきましたね。
そういった流れの中、Samsung SSD 830シリーズが正規代理店ITGマーケティングから発売されました。
現在秋葉原価格で他社SSDと同程度の価格となっており、十分選択肢に入るSSDです。
さて、価格は戦えるレンジですがその性能は十分に出ているのでしょうか？
今回はintel SSD 510 120GB 2本をRAID0構成との比較を中心にレビューいたします。
○開梱
佐川急便さんから届きます。毎度ありがとうございます。
中身はこんな感じ。
製品とzigsowさんからのお手紙が入ってます。
もちろん製品はプチプチにくるんでありますよ！
ITGマーケティング取り扱いの製品であることがこのステッカーに明記されています。
PCパーツはこういった代理店のステッカー等で並行輸入品と区別してありますね。
万が一の初期不良や故障の際に保証を受けるために重要ですので破損したり破棄しないように注意したいところです。
パッケージの右上には対応するPCがアイコンとともに表示されています。
この製品はノートパソコン用なのでLaptop PCとなっていますね。今回のレビューで使うのはデスクトップマシンなのですが・・・（笑）
3年保証です。
まだまだ容量単価ではHDDに比べお高いSSDではありがたいですね。
パッケージを開けてみるとこんな感じでSSDが入っています。
ヘアライン加工の黒いボディにオレンジが映えますね。渋さの中に活発なイメージを差し込んだデザインです。
SSDを取り出してみると下にはスペーサーが入っています。
ノートPCのHDDは通常の9mm厚と薄いもので7mm厚のものがあります。
Samsung SSD 830は7mm厚ですので2mm厚のスペーサーをつけることによって9mm厚のSSDとして使用できるようになっています。
お、SSDが入っていたところにタブがありますね。
これを引っ張れば下のものと一緒にプラケースがとれるのかな～
と思ったら破れてしまいました・・・orz
某リンゴさんとこの製品みたいなパッケージではありますがその作りは及ばず・・・といったところでしょうか。
細かいことですが気になる点ではありますね。
タブのついた紙ケースを取り出すとこんな感じ。
Samsung Solid state driveの文字がありますね。
この中にはユーティリティディスクやNoton Ghost、マニュアルが入っています。
一番下段にはUSB SATA変換機が入っています。
ノートPCだとデータ移行の際にSATAポートを引き出したりするのが難しいのでこれが一番簡単な方法ですね。
○PCへSSDを取り付け（USB編）
せっかくなので同梱のUSB SATA変換ケーブルを使います。
取り付け方法は・・・
これを
向きを間違えないように挿すだけ。
かんたんですね～
PCの適当なUSBポートに挿しましょう。
変換ケーブルを使ってのベンチマーク結果はこちら。
全然スピードが出てませんね。
このことからこの変換ケーブルはUSB2.0対応であることがわかります。（ポートはUSB3.0ポートを使用）
○データを移行
同梱されているNorton Ghostを使います。
注意したいのは、Noton Ghostはパーティーションごとにコピー作業が必要なため、システム領域とOS領域とで計2回（か環境によりそれ以上）コピー作業をしなければならない点は注意しなければなりません。
まずは同梱のNoton Ghostをインストール、立ち上げましょう。
一つ目の手順としてはシステム領域を移行します。
Toolsの中のCopy My Hard Driveを選びます。
次にコピー元を選びますが、ここで必ずShow Hidden Drivesのチェックを入れてください。
そうすると画像でハイライトされているとシステムで予約済みという100MBの領域が出てきますのでこれを選択し、Nextをクリックします。
コピー先を選択します。
ここではドライブレターが指定されていないDisk3を選択してNext。
（構成、環境によって変わります。 私のPCの構成としてはDisk1がintel SSD 510120GBx2 RAIDボリューム、Disk2がデータドライブのSeagate 1TB、そしてDisk3が今回追加したSamsung SSD 830です）
Advandced Optionメニューに移りますので
・Set drive active(for booting OS）
・Copy MBR
にチェックを入れ、
Destination partitionのPrimary partitionを選択します。
そしてNext。
するとコピーが始まりますので終わるまで待ちます。
ウィンドウ下部のスライドバーはプログラムの優先度を変更出来ます。
平行して何かを作業したい場合でその動作がもたつくようであればSlow寄りにスライダーを動かしてNoton Ghostの消費するリソースを減らしてやりましょう。
成功すればSucceededのメッセージが表示されます。
そして次はOS領域のデータを移行しましょう。
手順は先ほどと同じですがAdvandced Optionの項目が変わってきます。
チェックは特に入れずにNextで大丈夫です。
OS領域のデータの移行は時間がかかるのでしばらく放置しておきましょう。
私の環境では約1時間半ほどかかりました。（240GB SSD→256GB SSD）
○PCへSSDを取り付け（SATA編）
SSDにデータのコピーが終わりましたので、PC内のSATAポートに接続するために内蔵ベイに納めます。
ケースはSOLO IIです。
今回は3.5インチベイに内蔵します。
PCの内部の様子です。
SSDは現状3.5インチベイへ取り付けているために画像からは確認出来ませんね。
intel SSD 510を取り外します。
まず電源ケーブルとSATAケーブルを取り外します。
前面からレールごと引き抜いてSSD本体を取り外します。
上から2段目にSamsung SSD 830をマウントするためにレールを引き抜きます。
レールに
シリコングロメットを取り付けて
ネジ止めしてあげて
元に戻して
ケーブルを接続すれば完了です。
○性能評価（CDM編）
Crystal Disk Mark Nano Piko Editionを利用してベンチマークを比較してみました。
まずはintel SSD 510 120GBx2 RAID0から
単体の公式スペックがリード最大450MB/s、ライト最大210MB/sですのでリードで最大175%、ライトで195%とすばらしい性能を発揮してくれています。
そしてSamsung SSD 830 256GBです。
公式スペックはリード最大520MB/s、ライト最大400MB/s。
リードは惜しくも500MB/sには届きませんでしたがライトは公称値を見事に超えてきました。
両者を比較するとやはりピーク性能ではintel 510 120GBx2の方が数値は出ますね。
対してSamsung SSD 830はデータサイズにかかわらず安定した数値を出しており、特にライト性能では上回る場面が多く、性格の違いが結果に出ましたね。
※intel SSD 510は約一年使っているものなので性能低下があると思いますので参考記録としてください。（データ量などが違いますが、ピークで820MB/sを超えていました）
さて、それでは実際に使ったときのプログラム起動所要時間を比べてみましょう。
ゲームばかりをいくつか集めてみました。
計測開始から計測終了は各項目の最後に記してあります。
計測機器はiPhone4Sの時計アプリのストップウォッチ機能です。
元々高速に読み込みが出来る機器での比較なので1秒以下の差しか出ませんでした・・・
ひとまずこの結果からは通常のゲームをプレイするに当たっては有意な差は見られず、わざわざtrimサポートがまだされていないRAID0構成を選択必要は無いようです。
SATAポートの節約にもなりますし、大容量SSD単機での運用のほうが様々な点で有利なようです。
大体120GBクラスx2と240GBクラスx1では1割程度の価格差がありますのでその点さえクリア出来ればOKですね。
○最後に
やはりSSDは快適です。
単機構成はRAID構成よりも安定した性能が出てかつtrimサポートもされてSATAポートも節約になる、と使い勝手としては良いことづくめですね。
SamsungのSSDはHDDと同じようにOEM向けで広く使われていると思いますが、実際に使ってみるとHDDでのイメージ（必ずそうとは限りませんが、相性が悪かったり故障率が高かったりするイメージがあります）を払拭するような出来のようですのでこれはお勧めできる製品かと思います。
とりあえず今のところ正規代理店版が出たばかりなので、耐久性などは評価しづらいところですが・・・
それと主要部品、ファームウェアが内製なのがコストダウンや性能に効いている気がしますね。
intelや東芝が社外のコントローラに切り替わる中、内製SSDの強みを生かせるかどうかがSamsung SSDのキモになってきそうな気がします。
それでは、このあたりで私infychanのSamsung SSD 830のレビューを終わりにします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
infychanプレミアムレビュー
リーダーさん
2012/06/17
ノート用SSDだと思って見てたらデスクトップの箱出てきて
びっくりしましたｗ
むーん、ここでも一番下のやつ300超えてますねぇ・・・
耐久性は気になりますが実際に数か月から数年使わないと
わからないですねｗｗｗ
infychanさん
2012/06/18
デスクトップマシンで応募したんですがノート用枠で当選しちゃいましたｗ
何が原因なんでしょうね？
ウチのはデータコピーしてポンでつけて測ったんで特に何もしていないはずです～
耐久性は気になりますよね～
突然死が怖いのでバックアップとっておかなきゃなぁ・・・