レビューメディア「ジグソー」

幸運にもレビューさせていただくことになりました。気楽に読んでください。

【Change of the PC environment】
レビュー者には、Ultrabookを入手してからの生活の変化を記すよう要望されるのですが、たとえ重量が5kgであってもノートパソコンを持ち歩いてきた私にとって、大きな変化があったかと問われると、ちょっと考えさせて欲しくなります。
ようやくたどり着く結論は、複数のUltrabookを持ち歩いて、善し悪しを見定められることでした。
MacBook AirやVAIO Z2と比較したdynabook R631は、ちょうど両機の中間に位置する存在と思います。
唯一異なっているのは、メーカーが望まないにしてもメモリ増設ができることです。
PCを使うようになったころから、メモリの容量が大きいほど快適に動作することを体感し続けてきました。
是非ともwebモデルでは大容量を考えて欲しいです。
またIntelさんの販売奨励金みたいなものがあるならば、メモリ容量の基準見直しをしてもらえると助かりますw

【Introduction】
厚さ1インチを初めて切ったDECのDigital Hinote Ultraが発売されたのは1993年だった。
それから20年が経つ。
当時カラー液晶搭載で50万くらいの価格で販売され、バッテリー駆動時間は自称3時間。
重量は2kgを下回った。

レビューするUltrabookは厚さ21mm以下、販売価格1000ドル前後という、機能ではない規格(企画?)を前提に、Intel の超省電力CPUやラピッドスタートテクノロジーをはじめとした新技術が投入されているノートパソコンだ。

振り返れば、2年ほど前にミニノートブームがあって、小型省電力のパソコンをつくる技術はとっくに存在している。
なのに、日本メーカーは東芝以外は第一世代Ultrabookへの参戦を見合わせた。

じゃあ、日本メーカーが参戦しないUltrabookを日本人が買って、どんなアウトプットを出せそうなのかな?
ミニノートを買ったけど、無駄遣いだったと感じてる人にUltrabookは何をもたらすのかな?

それを探求することが、私のレビュー応募動機なので、とは言え、遊びなので、ほんわかとレビューしていくよ。

Ultrabookが発表されたのはたしかCOMPUTEX2011だ。
Intelのマローニ氏は、「世界の10億人が、すでにPCを持っていて、残り60億人のうち、35億人がPCを買いたいと思っているのに買えない」と発言した。

それは「潜在市場が大きいから、メーカーに参加して欲しい」という呼びかけなんだと思う。
でも裏を返せば「ミニノートで先進国に2台目需要を促す試みは、もう終わりました」という宣言とも受け取れる。
だから、Ultrabookは決して日本人が喜ぶプロダクトでないことも、覚悟しておかないとね。


さて、送られてきたレビュー機の仕様は、
#CPU・・・Intel 2ndGeneration Core i5 2467M (1.6GHz TurboBoost 2.3GHz)
#Chipset・・・Intel HM65 Express
#Memory・・・PC-10600 SO-DIMM 2GB*2
#GPU・・・Intel HD3000
#LEDPanel・・・13.3inch (1366*768) with LED back light
#WiredLAN・・・1000Base/T, 100Base/TX, 10Base/T
#Wireless・・・Wifi IEEE802b/g/n, WiMAX IEEE802.16e-2005
#Storage・・・128GB SSD
#Keyboard・・・Japanease local key
#Webcam・・・130megapixel
#Ports・・・HDMI out, VGA out, USB2.0*2, USB3.0*1, SD card reader(SD,SDHC,SDXC compatible), 3.5mm microphone jack, 3.5mm headphone jack
#Security・・・Fingerprint reader
#Application・・・Microsoft WORD2010,EXCEL2010...etc

【First Impression】
このところ使い込んだので、ファーストインプレを書きます。
おすすめ項目
・軽い。特にdynabook R631は超軽い
・長持ちバッテリー。設定にもよるけど、6時間は実用に堪える
・バックライトキーボード。夜に仕事をするとき便利
ざんねん項目
・軽薄を極めすぎてデザインに個性がない
・もうちょっと厚くしたらバッテリー容量増やせるんじゃない?
・持ち運ぶことに特化したけど、捻れに弱い
R631に限定しないけど、液晶部は薄いので、鞄からの取り出し時に少しおっかなさがあるね。

【Special Feature】
1.Bluetoothを切り捨てたこと
2.起動速度の高速化を謳いつつも、指紋認識手続きで、快適さに水をさす決断をしたこと
3.MS Officeをプリインストールしたこと
4.WiMAX内蔵であること
5.ストレージが128GBであること

【Package and Unpacking】

外箱に手間をかけるのはあまり好きじゃないけど、防水性のある梱包にしてほしい。
東芝さんがエアキャップを着けてるのか、zigsowさんが巻いたのかわからないけどありがとう。

光沢がある印刷をする会社もあるけど、今回は生成りのダンボール。
ひょっとしたら撥水剤が塗ってあるかもしれない。
リサイクルとかエコロジーとか、メーカー内で包装に対する考えにブレを感じることがある。
R631と私のもちものQosmio G50でも包装ポリシーに一貫性が無いんだよね。

いや、一貫性のあるメーカーを知らないけどw

R631のように「ちゃんと中身を客に届けることに配慮してるっぽさ」が感じられるメーカーの方が好みです。

ACアダプタ層を取り除くと、中は2段。
アプリ梱包と、本体。
本体のプロテクトに好感がモテる。
余は満足じゃw


その2段なんだけど、アプリが妙に少ないです。
同じ梱包で複数の製品に対応しているのかな?

いや、なんでそう思うかっていうとさあ。
こんな量だったら、写真のようにまとめれば外箱の大きさを40%くらい小さくできて物流コスト下がるでしょ。
そもそも何台売れると考えているかわからないんで最適提案はできないけどね。


標準添付のOffice2010と、その他説明書のみなさん。
dynabookは電子マニュアルになっているので、この手の冊子が少ないです。

本体の天面に保護シートが貼ってあります。
そのまま使ってもいいくらい粘着してますね。

キーボード面にはシートがはさんでありました。


【Body】

閉じた状態の本体正面には、電気系統のインジケーターが3つ。
両脇にスピーカーの横長穴。
ヒンジ側には、左から有線LAN、排熱ファンの排気穴、USBポートx2、HDMIout、充電ポート、VGAが配置されているよ。


本体右手にUSBポート、セキュリティーワイヤーロック。
本体左手にマイク、ヘッドフォン、SDカードスロット。

小さな寸法に上手に詰め込んだ印象。パーツの噛みあいが上手くいってるよ。

【LEDPanel】



液晶は使う人によって、開き度合いが変わるんで、正面から少しあおったところまで撮影。
赤い色注目で(ピント合ってないしw)とくに問題点は感じない。
13インチのパソコンの前に3人ならぶことは無いだろうと45度程度の写真を撮ってみた。
でも発展途上国民にとっては、高価だろうから、3人どころか6人、8人が液晶前に集まるかもね。

【Keyboard】

超薄型なので、押し込み感が犠牲になってる。
他社のも店頭で触ってきたけど、Ultrabookの普及が、「ノートパソコンを持つか、タブレットを持つか」という決断を促すきっかけになるかも。
タッチパッド下のボタンも押し下げにくいので、ポータブルマウスを買うかも。

【Inside】
じゃあ、さっそく中身を拝見w

底面のゴム足が5つもあって不自然。
はがすとT7かT8の穴あきトルクスになってる。
雨降ってるのにT7買いに行ったよw
ご家庭に1本とかじゃないヤツだから、よほど開けてほしくないんでしょうね。
これ見た人は自己責任でお願いしますw


プラスネジ13本と、中央の穴あきトルクスを外せば、マザーとご対面。


報道されていた通りの中身。
キーボード下のハニカムが泣かせる。
そう思ってみれば打鍵時の剛性があるようにも感じるよ。
メモリーは増設不可と公称してるけど、正体はオンボード2GBとDDR3メモリの併用。
それとSSDはマイクロSATA。
この寸法なのに、アップグレードの余地があることは特筆に値するね。
でも、そろそろメモリとストレージはカートリッジにして欲しいな。

【CPU-ZとCDM】


これ見て、どうしろって話じゃないんだけど、お約束みたいな。
CDM・・・ちょ・・・まっ・・・えーーー?
結果としてはおだんごちゃんの方が好みって感じでw

【Upgrade】


そんなわけでw
8GBのメモリも買ってきました。


物理的には取り付け可能です。
動けばもっと幸せ。


BIOSでは10GBを認識してますよ。


RAMDiskをつくってベンチをとったよ。
このくらい速いとナノピコがドヤ顔に見えるよw

【WindowsExperienceIndex】

開封直後との比較。
メモリのインデックスは上昇。
論理はわからないけど、数値が上がるのはうれしいw

【BenchMark】

CoresMark2010Trialで、トップとの差を見たよ。
デスクトップの最高峰でも、R631の8倍しか(?)速くない。
そういうこと。

【Application】
dynabookはアプリケーションがたくさん仕込まれているので、順番に見ていきます。

まず初心者向けのナビゲーションアプリから。


左上:ぱらちゃん・・・起動時に出てくるとイラっとするいやし系アプリw
音声認識、スケジュール、占い、メール通知機能付きで、思いのほか優れモノ。

右上:おたすけナビ・・・いわゆるランチャー。本当に初心者の人は起動したら表示させると便利。

左下:てぶらナビ・・・ぱらちゃんと違って、パソコン本体のマイクで音声認識するアプリ。ぱらちゃんと同時に起動するとぱらちゃんが優先になるみたいです。インターネット記事の読みあげ機能が便利。

右下:動画で学ぶシリーズ・・・おたすけナビ同様の初心者補助動画集。困った時に見るといいことがあるかもしれません。


ウイルスバスター2012クラウド体験版
Microsoft Security Essencialにひとまず満足しているので、アンインストール。


i-フィルター6.0体験版・・・家族で使うときにはいるのかも。アンインストール。
パソコンとは呼ばれるけれど、パーソナルにならなかったんだねえ。

【Usability】

放置しておいたら、思いのほか早く、バッテリー切れを迎えていた。
調べてみるとスリープアンドチャージ。
これが有効になってるときは、本体がスリープしていても充電される。
反面、何も接続しなくてもバッテリー消費がきつい。
お気をつけあれ。

コメント (46)

  • しょうささん

    2012/03/14

    お,いい感じでレビューがスタートしてますね.
    楽しみに読ませていただきます…私はMacBook Airあるからもうこのジャンルは買わないけど ^^;
  • squareさん

    2012/03/14

    しょうささん、まいどw

    実は、当たると思ってなくて、ゼッツー(VAIO Z)がおととい自宅に届いているのです。
  • aoidiskさん

    2012/03/14

    レビューお疲れ様です。

    『Ultrabookは決して日本人が喜ぶプロダクトでないことも、覚悟しておかないとね。』

    なるほどね、そういうことがあるんだと ・・ 一人感心

    でも、うるとらぶっくいいな。
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