CHAGE & ASKA。CHAGEと飛鳥涼ことASKAからなる男性二人のデュオ。もともとはフォーク~ニューミュージック系のユニットだったが、その後王道J-POP路線に行く。実は以前アナログLP時代に1stの“風舞”と2ndの“熱風”は持っていて、それらに入っていた「ひとり咲き」や「流恋情歌」、「万里の河」、「あばんぎゃるど」などの曲の印象が強かったので、そのあとの「歌謡曲風」の方向性がちょっと違うな...と思って離れていたのだが、この曲によって引き戻された。
それが彼等の27枚目のシングルにして最大のヒット作「SAY YES」。
その「SAY YES」。これは名アレンジャー十川知司(そがわともじ)のダイナミックかつ変化に溢れるアレンジと飛鳥涼のメロディラインに尽きる。二人とも曲を創るが基本自分が創ったものの主旋律を歌うので飛鳥が主旋律。実はcybercatはASKAの鼻声でポルタメントがかかったような歌声は好きではないのだが(はっきり滑舌イイ系、発声明瞭系が好き)、♪恋人の/フレイズになる/このままふたりで/夢をそろえて♪のChicago的展開にはなんか合ってる。アレンジもdim(ディミニッシュ)多用の不安定感がふわふわとした感じ。意外にハードなギタープレイとゲートかかったスネアがドラマチック。これはやっぱり名曲かな。
「告白」はCHAGEの作品。CHAGE & ASKAとしての代表曲は「ASKA」作の方が多いのだが、CHAGEの素朴な感じの曲の方がデビュー時のテイストを強く残している(後期のロック系アレンジがされたものであっても)。CHAGEの方が滑舌がよく透る声で、彼の曲ではハーモニーに回るASKAの声もバッキングと思うとむしろその悪くいえばキレのない声も持続的に曲を包み込みイイ感じ。
二人はこの最大のヒットのあと10年以上トップランナーであったが、その勢いがまだ衰えぬ2009年に「無期限活動停止」に入る。その後復活が計画されていた矢先(2014年)にASKAの事件。執行猶予付とは言え有罪判決をうけた彼の影響で、CHAGE & ASKA時代の曲も含めて販売が停止した。その後報道される彼の状況はまさに「劣化」というのがふさわしいものであったけれど...でもこの曲が多くの人に歓びを与えたことはたしか。ASKAはかつてのコネクションを切り、作曲活動を再開したとも聞くが、今後再起できるかは分からない。でもきっと歌は遺る。それこそがアーティストとしての幸せ。そう感じることができれば彼の再起もあるのではないだろうか。
【収録曲】
1. SAY YES
2. 告白
3. SAY YES (オリジナル・カラオケ)
「SAY YES」
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購入金額
1,000円
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購入日
1991年頃
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購入場所
jive9821さん
2015/10/01
という表現で、この曲のジェイソン・シェフ(+ビル・チャンプリンのコーラス)版を思い出しました。
ASKAの歌い方と比べるとあっさり目で、オリジナルが苦手な人でも「キレイな曲」と感じるらしい仕上がりでしたね。
cybercatさん
2015/10/01
えっそんなのあるんですか?
それはメンツ的にも『あのころの』「THE」Chicagoですね。
それは聴いてみたいなー....
jive9821さん
2015/10/01
avexから出ている「E35~英語で歌おうJ-Pop」などのコンピレーションにも収録されています。このコンピレーションは意外と面白いメンツが歌っているのでお薦めです。
れいんさん
2015/10/01
cybercatさん
2015/10/01
こんど探してみます~
cybercatさん
2015/10/01