のレビュー「ジュークボックス“KIRA”」の項で取り上げた(ビデオに登場させた)作品をご紹介します。
倉木麻衣。20世紀末、女性アーティストで、アイドルのように歌わされるだけの立場ではなく、自分の世界を持ち、自ら曲や詞を書き自己を表現し、でも容姿に優れスター性があるヴォ―カリストが多く出た。その嚆矢は宇多田ヒカル
だが、彼女に遅れること1年、彼女が、来た。
ヒカルやMISIAといった歌に比重があるアーティストに比べると若干声のパワーは弱い。ただ独特のウィスパーヴォイスは魅力があり、確実な音程とあいまって入り込める。初期はかなり硬い打ち込みでソウル系のテイストを効かせた、抑揚が強くない節回しの英詞の作品が多かったが、デビュー後5年ほど経ったこの作品のあたりでは、かなり方向性が変わり、伸びやかで素直な中音域とかすれめで囁くような高音域を活かしたJ-POP路線へと落ち着いた。
「明日へ架ける橋」は広がるハープと広いストリングスで包まれる。麻衣のウィスパーヴォイスはこの曲では付点四分音符程度の短い長音(ヘンな言い方だなw)でも細かいヴィヴラートがかかっているのがよくわかる。サビになるとリズムが変わり(2小節1パターンの16ビート風のものから普通の8ビートに)ややゆっくり目に聞こえるところが、感情がこもっている感じか。
「Lover Boy」。初期のタッチに近い打ち込みであることがはっきりとわかる硬いバックにギターのキレがあるカッティングがキモチイイ。打ち込みならではの左右いっぱいに散らされたシンバルはKIRAの反射音をうまくコーディネイトした音作りによって、ボディの幅よりもはるかに大きく広がる。
「愛をもっと」は声もかなり大きく加工されたクロいアレンジのR&B。初期にはよくあったタイプの曲だが、こういったあまり動かないメロディーラインの曲より、「明日へ架ける橋」のように音域を幅広く使った節回しのほうが彼女の声の上と下の差が感じられてよいかな。
彼女はR&Bテイストのアーティストとしてデビューしたため、このあたりではかなり印象が変わり、かくいうcybercatもデビュー当時から10枚目のシングルあたりまでは追っていたが一時離脱していた(本作は18枚目のシングル)。それが彼女のデビュー10周年ベストアルバム
を手に入れて、聴きかえすと「中期以降もいいな」と。そんで巨大オークションをちらと見ると、コレクションの整理か40枚以上にわたる彼女の作品を一括出品していた案件を発見して捕獲。出品者はcybercatに勝るとも劣らない?コンプリーターであったようで、ある時点までのシングルが初回盤/通常盤/特装盤までフルコンプ!しかもすべて帯付きという念の入れようで、一気にcybercatが彼女ご無沙汰だった時代を補い余りある状態にまで彼女の作品がそろった(価格は落札額を枚数で均等割した額)。
....そしてまた集めるものが増えてゆく~~ww
【収録曲】
1. 明日へ架ける橋
2. Lover Boy
3. 愛をもっと
4. 明日へ架ける橋 <Instrumental>
-
購入金額
180円
-
購入日
2012年03月18日
-
購入場所
Yahooオークション
operaさん
2013/05/27
※ぱっと商品名を見た時にサイモンとガーファンクルが浮かんでしまいました。。
世代ではないのですが(笑)
cybercatさん
2013/05/27
>好きです♪(^^ゞ(笑)
よく存じ上げておりますw
>※ぱっと商品名を見た時にサイモンとガーファンクルが浮かんでしまいました。。
Youtubeつなぐときやっぱりそちらが先に出ましたね。
>世代ではないのですが(笑)
「もちろん」私もですwwww
退会したユーザーさん
2013/05/27
コンサートにも出かけてますた(・・
しかしcybercatさまと同じような理由だと思いまつが
その頃にファンクラブをやめてしまったようでつ(・・b
思い出したように彼女の声を聴いているようでつが
以前のようには熱くなれないそうでつねぃ(・・
で・・サイモン&ガーファンクル・・世代でつ(wwww
cybercatさん
2013/05/27
>思い出したように彼女の声を聴いているようでつが
>以前のようには熱くなれないそうでつねぃ(・・
方向性かなり変わりましたからね...
初期のあの曲調=彼女と捉えてしまうと中期以降の路線は×でしょうね。
かつての「倉木麻衣」にこだわらず、単にJ-POPの女性ボーカリストとして聴くと中期以降も結構よいですけどね。ただ熱烈なファンであればあるほど「コレ違う」感はあるかもしれませんね。
>で・・サイモン&ガーファンクル・・世代でつ(wwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
notokenさん
2013/05/29
星空へ架かる橋(fungのゲーム)と勘違いしてクリックしてしまいましたが、ずいぶん懐かしい曲のタイトルを知ることが出来ました(笑)
cybercatさん
2013/05/30
>ずいぶん懐かしい曲のタイトルを知ることが出来ました(笑)
懐かしい...懐かしい、かぁ...
考えてみればもう10年近く前ですからね(リリース2004年)。
cybercatはガッツリ聴いたのが前述のベストアルバムで、なので意外に新鮮でしたが。
ミナちゃんさん
2016/04/28
今までずっと。(*^ω^*)
cybercatさん
2016/04/28
彼女の声には上手い下手だけでは測れない独特の魅力がありますね。