購入時に動作確認させて貰ったところ、確かに画面に光を当ててやると薄く文字が見えるという程度でしたが、画面表示以外の動作は正常であったため、ジャンク品としてはかなり高額ではあったものの購入を決めました。(もっとも、当時は正常動作品であれば7~8万円はしていた機種ですが)
実は購入する数日前に、別の中古販売店でPC-9800系ノートPC用のインバーター基板(純正パーツ)を100円均一で売っていたため、この機種や自分が使用中の機種のものを買っておいたのです。うまくすればインバーター基板の交換だけで解決するかもしれないという期待があったのです。
帰宅後早速インバーター基板を交換してみたところ、拍子抜けするほど正常に動作してくれました。ただ、この機種はインバーター基板の故障が多いようなので、あまり連続稼働させないように時々使うだけにしていたところ、そのまま使用機会も減っていき、ついには使わなくなってしまったという苦い記憶があります。
この機種は当時のPC-9821系ノートPCとしてはハイエンド仕様となる、MMX Pentium 166MHzや13.3インチXGA液晶パネルを採用していた反面、チップセットは旧世代のIntel 430MXを採用しているなど、やや仕様に中途半端さが見られた製品でもあります。内蔵HDDも通称「4.3GBの壁」が存在し、それ以上の容量のHDDを搭載するとシステムが起動しなくなってしまうのです。これ以降に登場した機種では、チップセットがIntel 430TXに変更され、殆どのモデルで4.3GBの壁も解消していただけに、ハイエンド機ながら陳腐化が速かったのが残念なところです。
当時の希望小売価格760,000円という超高級PCではありましたが、他のモデルに対してのアドバンテージが液晶解像度以外にあまりなかったのが問題でした。下位のPentium 150MHz・12.1インチSVGA液晶パネルのPC-9821Nr15/S14Fはヒット作となりましたが、こちらは殆ど普及しなかったようで、実物を見る機会もあまりなかったように思います。
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購入金額
19,800円
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購入日
不明
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購入場所
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