私がG4 Cubeの存在を知ったのは

２０１０年ごろであり、既にMac MiniやMac Book Air等

そういったパソコンでAppleは市場を賑わせていた頃だ。

それ以前ではデスクトップPCとしての存在認識は

いわゆる、Windows一択であり（メーカーは問わず）

マックのイメージはせいぜい、カラフルなiMacぐらいであった。

そんな中、

当時を懐かしむ人にとっては、G4 CUBE＝懐かしい存在なのかもしれないが

私にとって、まぁゆとりにとっては衝撃的である。

アクリルPCという存在は知っているが、全体がアクリルで中のパーツが透けて見える

そういったPCのみ知っていた。

だが、アクリルで、中のPCを浮かす。

アクリルが完全に透明であれば、PCが浮いて見える。

（浮かすことにより、吸気性と排気性でもメリットは発生するので合理的ではある。）

そしてなにより、デザイン最優先、PCのデザインにプロのデザイナーを使う意気込み。

Appleには本当に恐れ入る。

調べていくうちに、G4 Cubeは

CubePCとしてジョブスにとってのCool PCであり

その遺作とも言える、ジョブズ懇親の力作

売上げ的な面や、コスト面でおそらく撤退したのであろうが

ファンレスであり、小型であり、おしゃれであり

デスクトップPCとは思えない存在感

部屋にオブジェとしてもマシンとしても飾れる。

性能も当時としては高速。（特大G4ポリタンクとCPU性能が少し劣るレベル）

今現在こういったデスクトップマシンは存在していない。

マジで。（個人的にはMac MiniやNUCが挙がるが、どちらも小さすぎるｗ）

おしゃれなPCは相変わらず、MACの天下だが

ファンレス、そしてPCとは思えない存在感は圧倒的で

誰かG4 Cubeを知らない人が来て

「これ、Apple製の空気清浄機なんだ」

と言えば

「へぇ～Appleって空気清浄機も出してたんだ。おしゃれだね」

と回答を得れるかもしれない。

時代によってファッションは巡ると言われているが

G4 Cubeは殆どダサいという評価はされず

絶妙なデザインで相変わらず先進している。

今後も、中にPCを入れて改造するユーザーは減らないだろう。

実際に、G4 Cube改造でググると結構出てきて面白い。 

私も、しばらくG4 Cubeで遊び

壊れたら、中にPCを入れ込もうと思う。

□　G4 Cubeで感じ取る未来のPC像

今の時代、どこの会社も冒険なんてしていない。

売れるものをより最適化して、より売ることしか考えていない。

ニーズを自分から売り出すことに避けている。

SONYもそうだし、APPLEも最近はそうである。

大手家電で言えば、Panasonicもそうであるな。。。と企業叩きはこれぐらいにして

最近ちょっと頑張っているなと思ったのがTOSHIBA。
ノートパソコンのニーズの低下に負けず、Mac Book Proと同じ
高鮮明な液晶を搭載したKIRAを出したりしている。

製品にもこだわりがあり、PC製造のプライドが滲んでいる。

2000年ごろはAppleも大きく成長した時期でもあった。
ジョブズ復帰から、PCの固定概念を取っ払った新しい製品を生み出していた。

初代iMac なんてものはその一つだ。

PCにカラーバリエーションなんて異次元なことをしでかした。

PCなんてアイボリーかちょっとしたブラック。それぐらいだ。

そんななかに、カラフルな透明なアクリルで包み込んだパソコン。
とにかく衝撃的で、PCを知らない子供の時の俺でもこの存在は知っていた。

それが影響してだか、どこのメーカーもカラフルなプラスチック家電や製品が生まれた。

USB機器の普及もiMacの成果が多いとのことらしい。

兎にも角にも社会現象を起こしたPCとして、大きな評価を得ている。

それでAppleはコンピューターを出す考え方を他のPCメーカーと全く違う

Windowsを使わないからこそ、他のメーカーと違うものを出す必要があることに気がついた。

そんな流れで生まれた、G4 Cube。
この当時はPentium3から4に切り替わる次期。
OSではWindows2000やMe、XPへと切り替わっていく次期。

２０００年頃といえばPCとしてはだいたいこんなの

異次元過ぎる。

この次期にコンピューターユーザーだったら間違いなくG4 Cubeに走って
今では立派なマッカーになっていたかもしれない。

子供の頃なんで、使ってるPCはもちろん家族共有のWin機。

その御蔭か、今でこそWindowsしか使わないユーザーだが
Macってのは本当に別次元の存在だったんだなぁと

これからMacには利益優先より

全く新しいパーソナルコンピュータの概念を見せてほしい。

一見「ハァ！？」と思う製品でも

数年経てば「あれって実は神機なんじゃねぇか？」と思わせる製品

10年たっても、「これを改造して使う」

思い出製品。歴史に残るPCというの望んでいる。

どこのメーカーでもいいが、そろそろ大きな博打をしてほしいものだ。

今のPC業界は元気がないし、気合を入れる様子も見当たらない。

私はPCが好きだ。と再認識できた製品だとも思える。