専用ソフトというかアタッチメント的な「ジャイロセット」と「ブロックセット」も完備。
光線銃と同じ原理で画面側からの光信号を読み取り、ロボットを操作するという超!ハイテクなオモチャ。電源は単三乾電池4本で、調子こいて動かしてるとあっさり電池切れ。
胴体の回転、上下、腕の開閉が可能。スタンドアロン…じゃなかった単体での動作はできないので、ファミコン本体・専用ソフト・テレビの3点が揃ってやっとまともに動く。
特にテレビは光信号を受け取る関係上液晶テレビでは動作しないことが多いらしい。私はブラウン管テレビでしか動作させたことがないので判らないが…
ロボット本体側からは特にファミコンへのフィードバックがないのだが、専用ソフト&アタッチメントの「ジャイロセット」の場合ファミコンの2P用コントローラをアタッチメントに設置して、操作させるという面白い仕組みだった。
2P用コントローラアタッチメントは、ロボットのもったジャイロ(コマ)の重みをコントローラのA&Bボタンに伝達し押す仕組み。当然ロボットが持てるジャイロは1つだけなので、AとBの同時押しはできない。
しかしゲーム中ではロボット側にAとBを同時押しさせなければ進行できない箇所が出てくる。
ここで「ジャイロ」の本領発揮となり、同じくロボット周囲に装着されるジャイロ回転装置(電池使用のモーーターユニット)でジャイロを回転させ、片側のボタンに回転しているジャイロを置いてボタンを維持させ、その間にもう1方のジャイロをロボットの手で押させるという「迅速で、かつ正確なロボット操縦」を求められるという、アイディアの光る仕組みだった。
元々従兄弟(というか新し物好きだった祖父)の持ち物で、従兄弟がジャイロセットプレイ中ロボットの電池が切れて私がロボットの代わりに2コンを操作するというあまりに本末転倒なプレイをしていた記憶がある。
ガショーンガショーン。
そしてもうひとつ付属アタッチメント&ソフトは「ブロックセット」。
こちらは画面の指示に従ってロボット周囲のブロックを積み替えるパズルゲーム的なモノ。
ブロックセットの場合ロボット側からのフィードバックは全くない。ゲームソフト自体はブロックの組み換え指示を出すだけ。当然ブロックの積み替えが終わったら「自分で確認して」「自分でクリア宣言して」「無条件で次ステージ」である。
まさにアナログゲームとコンピューターゲームの間を突っ走っていた。しかし「自分の操作に応じて、一切ケーブルのつながっていないロボットが動く」というだけでも驚くべき存在であった事に変わりは無い。
ただまあ、子供というのはロマンがわからないもので電池切れor面倒になったら自分で積み替えていた。というか私またロボット役かよ。ガショーンガショーン。
現在の技術ならゲーム機にUSBだのブルートゥースだの接続してゲーム側からロボットを操作、連動、フィードバックさせることなどお茶の子さいさいだろうが、それを1985年の技術と、オモチャの範疇を越えないコストで実現していたというのは任天堂恐るべし。
本来なら実際プレイしてこれを書くべきなのだろうが、いかんせんブラウン管テレビをひっぱってこないとならない。
数年前一度動作確認をしたのだが、ロボット自体は問題なく稼動。但しファミコン本体が画面出力接触不良でまともにプレイできず。まあ万が一プレイしなおす機会あったら「ジャイロセット」「ブロックセット」として改めて登録することになるでしょうね。
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購入金額
9,000円
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購入日
1986年頃
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購入場所
わんこさん
2011/07/22
こういうのはまんだらけとかに高値で置いてあるイメージしかないわ
とっぷりんさん
2011/07/22
ふっけんさん
2011/07/22
私は現物は見たこと無いです。
下小川さん
2011/07/22
ただ買った人は大事にしていて現存台数が多いのかのか、イメージの割りに中古品は結構見かける気がします。程度のいいものは定価以上でしょうけど、ウチのあるのは付属品完備とはいえとりあえず動くレベルな上にマジックで従兄弟の名前が書いてあるオチが!
退会したユーザーさん
2012/01/26
パソコン操作はできないでつかね(・・?
アームの先端に棒とかとりつけて(・・b
下小川さん
2012/01/26
いかんせん「ファミコン」「ソフト」「ブラウン管テレビ」「乾電池」をしっかり用意しないと動けないのでなかなかハードルが高いのが惜しいです。
でもこれ、マリオブラザーズより前に出てたんだから驚きですね。
きっちょむさん
2012/03/20
飾るだけでも十分自慢が出来ますねw
下小川さん
2012/03/20
80年代の技術で9000円に抑えていたのは驚きです。実際あそぼうとするとソフト価格が上乗せされるんでハードル高いですがw
何より今でも機械部が動く辺りさすが任天堂…