この製品の初回出荷数はせいぜい50台程度だったようで、後日玄人志向のイベントで関係者の方と話をしていて、既に玄箱を使っているという話をしたところ「よく買えましたね」と驚かれた記憶があります。
当時としては比較的大容量であった、WesternDigital WD1600BBを詰めて使っていました。ネットワークの仕様が100BSE-TXまでの対応ということで、少々物足りない部分はありますが、当時は自宅内のLANも100BASE-TXで構築されていて、メインPC以外にGigabit Ethernetに対応した機器もありませんでしたので、これで速度も十分だったのです。
メインPCとモバイルノートPC以外はPC-9800シリーズという環境で使っていましたので、当時はメインPCのデータを他と共有するために双方に共有フォルダを用意しておき、その都度両方を起動してコピーするという面倒な作業を行っていましたから、NASとして使える玄箱が手に入ったことでデータ共有の利便性は飛躍的に向上しました。
それから2年以上NASとして使い続けていたのですが、160GBという容量では心許なくなってきたこと、またHDDが徐々にSATAに移行してパラレルIDEのHDDが割高になってきたこと、さらにLANがGigabit化されて速度面での不満も出始めたことから、PCによるサーバーを使う方向に切り替わりはじめ、当初はWebサーバーと兼用のファイルサーバーへ移行しはじめ、その後しばらくしてWebサーバから切り離して別のファイルサーバーを構築して玄箱は完全に引退となりました。WD1600BBの調子も悪くなってきていたところですから、タイミングとしても良かったのでしょう。
本来ならばLinux端末としての楽しみ方もある製品だったのですが、NASとして使い始めた時点で環境を動かしにくくなってしまい、結局玄箱らしさを発揮させられないままであったことが少々心残りです。ただ、NASのありがたみはこの製品を使うようになって初めて理解できたわけで、その意味では自分自身にとっても大きな転機を与えてくれた製品ということが出来ます。
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購入金額
14,799円
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購入日
2004年02月頃
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購入場所
れいんさん
2012/08/27
いろいろ勉強させてもらいました。
ちょこちょこ修理しつつ
まだ運用しております。
jive9821さん
2012/08/27
私の玄箱は既に部屋の隅に投げ捨てられてしまっています。TVの録画データなどをLANで共有するようになると、やはり100BASE-TXという部分がネックになってしまいまして…。
今思うと適当なHDDに詰め替えてからLinuxで遊んでも良かったのかもしれませんが、結局IDEのHDDを新たに用意して詰め直すというところまで気力がわきませんでした。
工夫次第でまだまだ十分使える品だと、今でも思っています。