レビューメディア「ジグソー」

EF-S唯一の単焦点であり、唯一のマクロは、汎用性も高い♪

キヤノンEF-Sマウントは、EOSシリーズの中でもAPS-Cサイズ撮像素子搭載モデル用の専用マウントだ。

 

APS-Cサイズ機では、EFマウント/EF-Sマウント共に使用可能だが、フルサイズ機では、EF-Sマウントのレンズは使用できない。

 

APS-Cサイズの撮像素子を搭載するEOSは、歴代EOS Kissシリーズ以外に、二桁機と言われるEOS 20D/20Da、30D、40D、50D、60D/60Da、70D と、7Dだ。

詳しくはこちら

 

そのEF-Sレンズのラインナップ中、唯一の単焦点マクロレンズとしてラインナップされている EF-S 60mm F2.8 Macro USM を購入した。

 

 

箱と同梱品

 

 

外観

 

焦点距離は60mmなので、35mm換算で96mmの中望遠マクロということになる。

マクロレンズは100mm前後の中望遠が適していると言われている。

 

レンズ自体はとてもコンパクトで、標準ズームの18-55mmとほぼ同サイズ。

 

左:EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS II

右:EF-S 60mm F2.8 Macro USM

 

この標準ズームは焦点距離で全長が変わり、写真の位置が一番全長が短くなる。ここからは、18mm側、55mm側どちらにズームしても、全長が伸びるのだ。

 

 

標準ズームは焦点距離で全長が変わる(左:18mm、右:55mm)

 

さらに、ピントによっても全長が変わり、最短距離時に一番長くなる上、前玉も回転する。

一方の60mm Macroはインナーフォーカスにより、全長の変化や前玉の回転は全くない。

 

 

ピント位置による変化(左:無限遠∞、右:最短距離)

 

Kiss X5に取り付けた状態も、良いバランスだ。

 

 

所有する単焦点レンズでのサイズ比較もしてみた。

 

 

左:EF40mm F2.8 STM、中:EF50mmF1.8 II、右:EF-S60mm F2.8 Macro

 

こうして並べると、40mmの薄さとともに、50mmF1.8IIのチープさが際立っている。 

 

マクロレンズとは、いわゆる近接撮影に適したレンズで、被写体にググっと近寄り、大写しにすることができる。

 

どのくらい大きく写せるかは最大撮影倍率で表される。

最大撮影倍率とは、撮像素子上に写った像の大きさと、実際の被写体の大きさの比率で、大きければ大きいほど大きく写ることになる。

 

撒き餌レンズであるEF 50mm F1.8IIでは0.15倍、パンケーキEF 40mm F2.8 STMで0.18倍、比較的寄れるEOS Kiss X5の標準ズームで0.34倍(約1/3倍)なのだが、このレンズでは等倍(1倍)での撮影が可能だ。

 

等倍ってことは、撮像素子上に写る被写体は、実際の大きさと同じということだ。

 

キヤノンAPS-C撮像素子の大きさは22.3×14.9mmだ。

身近なもので、ほぼ同じ大きさのものがあった。

 

100円玉の直径が22.6mmと、撮像素子の横幅とほぼ同じ。

最大倍率で撮ると、100円玉が横いっぱいに写るということになる。

 

ということで、確認してみた。

 

 

100円玉が横にはみ出していることから、等倍で撮影できていることがわかる。

 

他のレンズと比較してみた。

 

比較したのは、40mm F2.8 STM、50mm F1.8 II、18-55mm F3.5-5.6の3本。

 

 

左:50mm F1.8 II  右:40mm F2.8 STM

 

 

左:18-55mm F3.5-5.6(55mm) 右:60mm F2.8Macro

 

40mm、50mmのEF単焦点2本はあまり寄り切れない。

対して、標準ズームは意外に寄れ(最短撮影距離0.25m)、Edificeのベゼル(直径約43mm)が上下いっぱいに写っている。

 

ここでは、60mm Macroは、あえて18-55mmと同じ大きさで撮ってみた。

 

いずれも絞り開放だが、60mm F2.8の被写界深度の浅いことがわかる。

 

では、どこまで寄れるのか・・・

 

ここまで寄れた・・・

 

被写界深度の浅さとともに、手ブレ補正機構を搭載しないこのレンズでの近接撮影は、手ブレ写真を量産することになり、三脚と、リモートレリーズを使って撮影した。

 

ここまできて、ふと思った。

 

コレにエクステンションチューブ付けたらどのくらいに写るの?

 

 

仕様上の撮影倍率は1.61倍になるようだ・・・

 

撮ってみた・・・

 

 

この状態で、ワーキングディスタンスは60mm程度。

 

 

 

このエクステンションチューブを入手した際のテスト撮影で、SIGMA 18-125mmを使ったときはレンズが当たりそうになっていたのに、この余裕はナニ・・・

 

 

SIGMA 18-125mmでのテスト撮影と撮影結果

 

 


 

付属のフードは、結構大きめ。

樹脂製だが、内側が起毛処理されていて、しっかりしている。

 

 

 

 

焦点距離60mmだと、このくらいの深さが必要なのだろう


 

それなりに存在感あり・・・

 

価格コムの口コミには、このフードのガタツキが指摘されていたが、シッカリと固定され、ガタツキは感じられない。


樹脂製のバヨネット式だから、製品にバラツキがあるのかもしれないが、問題なくて良かった。


 


 

この後、花でも咲いていればと思い、家の外に出てみると、足元から何かが跳んだ。

 

急いでライブビューに切り替え、地面すれすれから撮ってみたのだが・・・

 

 

絞り開放で、AFターゲットエリアが中央になっていたため、こんな写真に・・・orz

被写界深度、1~2mmしか無いんじゃないの?

 

その上、すぐに跳んでっちゃったので、これ以上撮れなかった・・・

 

 


 

一通り確認し終えて防湿庫に入れる時、E-PM1とEFマウントアダプターが目に入った。

 

 

 

コレは使ってみるしかないよね。

 

ってことで装着!

 

 

 

このマウントアダプターに、キットレンズのEF-S18-55mm、EF-S55-250mmの場合は、うまく固定されず使うことができなかったのだが、同じEF-Sであっても60mmはシッカリと固定され、問題なく使用することができた。

 

マイクロフォーサーズでは、35mm換算で120mmとなる。

 

結果は・・・

 

 

 

マニュアルフォーカス、絞り開放だが、意外にイケる。

PENの場合は、ボディ内手ブレ補正が使えるから、このレンズを使った場合はEOSよりも手ブレしにくいっていう強みもある。

 

コレはコレで、アリだね。 

 


 

まだまだ試し撮りを始めたばかりだが、花や昆虫等の接写はもちろんのこと、ブツ撮りからポートレート、風景と大変幅広く使えそうなレンズだ。

 

 

プロテクターは、デジタルキングにしてみた。

 

 

薄枠でなかなか良い。

 

 

 

 

作例追加

 

やっぱり、手持ちは厳しい・・・

 

 

ピクセル当倍で見ると、付着した花粉がわかる・・・

 

 

雌しべを狙ったが雄しべに合ってる・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 購入金額

    39,780円

  • 購入日

    2013年09月28日

  • 購入場所

    on HOME

22人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (0)

ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。

YouTube の動画を挿入

YouTube の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ニコニコ動画の動画を挿入

ニコニコ動画の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ZIGSOWリンク挿入

検索対象とキーワードを入力してください

    外部リンクを挿入

    リンク先の URL とタイトルを入力してください

    URL を正しく入力してください。

    画像を挿入(最大サイズ6MB)

    画像を選択してください

    ファイルサイズが6MBを超えています

    別の画像を追加

    ZIGSOW にログイン

    ZIGSOW会員登録(無料)はこちらから