訳あって、OBS Studioを最近使用していました。
ハードウェアとしてのオーディオミキサーという製品があるが、OBS Studioを使ってソフトウェアなオーディオミキサー(音声ミキサー)がいけるのではと思いました。
Youtube配信などで利用しているソフトウェアだし、「映像なし+音声のみ」でも行けるのかなと。
手持ちのUSBサウンドカードを使用して検証してみましたが、なんかいけそうと思ったので、本製品(USBサウンドカード)をまとめ買いしてオーディオミキサーを作ってみようかなと。
ひとまず今回は音源的には高音質などを特に求めていないです。
安く入手できるサウンドカードって何かあるかな?とAliExpressで探していたら、基盤剥き出しのC-Media社のCM108チップのものが多数ありました。
今回は5個セット2,525円でしたので、1個当たり500円くらいでしょうか。
外装なしの基盤
袋に入った状態
製品の表
製品の裏
マイク入力がモノラルで音質が悪いが、スピーカー出力は値段相応で問題ないレベル
Ubuntuをインストールして初期セットアップする。
ユーザーログインは自動ログイン。
ログイン時にOBS Studioを自動起動するように設定。
AIに聞きながら下記を設定。
# Loopbackデバイスを追加
$ sudo sh -c 'echo snd-aloop > /etc/modules-load.d/snd-aloop.conf'
# デフォルト source に設定
$ pactl set-default-source alsa_input.platform-snd_aloop.0.analog-stereo
# sinkで重ねる対象を抽出
$ pactl list short sinks
55 alsa_output.usb-C-Media_Electronics_Inc._USB_Audio_Device-00.analog-stereo PipeWire s16le 2ch 48000Hz SUSPENDED
58 alsa_output.usb-C-Media_Electronics_Inc._USB_Audio_Device-00.2.analog-stereo PipeWire s16le 2ch 48000Hz SUSPENDED
61 alsa_output.usb-C-Media_Electronics_Inc._USB_Audio_Device-00.3.analog-stereo PipeWire s16le 2ch 48000Hz SUSPENDED
63 alsa_output.platform-snd_aloop.0.analog-stereo PipeWire s32le 2ch 48000Hz SUSPENDED
# PulseAudio ではなく PipeWire が使われている際の設定
$ mkdir -p ~/.config/pipewire/pipewire-pulse.conf.d
$ cp /usr/share/pipewire/pipewire-pulse.conf ~/.config/pipewire/pipewire-pulse.conf
$ vi ~/.config/pipewire/pipewire-pulse.conf
pulse.cmd = [
{ cmd = "load-module" args = "module-always-sink" flags = [ ] }
#{ cmd = "load-module" args = "module-switch-on-connect" }
#{ cmd = "load-module" args = "module-gsettings" flags = [ nofail ] }
{ cmd = "load-module" args = "module-combine-sink sink_name=combined_out slaves=alsa_output.usb-C-Media_Electronics_Inc._USB_Audio_Device-00.analog-stereo,alsa_output.usb-C-Media_Electronics_Inc._USB_Audio_Device-00.2.analog-stereo,alsa_output.usb-C-Media_Electronics_Inc._USB_Audio_Device-00.3.analog-stereo,alsa_output.platform-snd_aloop.0.analog-stereo" }
]
# 設定情報を適用するためにサービスの再起動を行う
$ systemctl --user restart pipewire-pulse.service pipewire.service
# combined_outが表示されているか確認
$ pactl list short sinks
# デフォルト sink に設定
pactl set-default-sink combined_out
上記の設定を施すことで、スピーカー出力側のどのコネクタを使用しても同じ音が出力されるようになる。
OBS Studioが起動している間はマイク側に繋がった入力がミキサーされる感じになる。
ブラウザから音量操作可能とする画面を作成すれば、結構いい感じになりそう。
あとで気が付いたが、マイクの入力はモノラルらしい。
$ pactl list short sources
57 alsa_input.usb-C-Media_Electronics_Inc._USB_Audio_Device-00.mono-fallback PipeWire s16le 1ch 48000Hz SUSPENDED
60 alsa_input.usb-C-Media_Electronics_Inc._USB_Audio_Device-00.2.mono-fallback PipeWire s16le 1ch 48000Hz SUSPENDED
63 alsa_input.usb-C-Media_Electronics_Inc._USB_Audio_Device-00.3.mono-fallback PipeWire s16le 1ch 48000Hz SUSPENDED
そして、マイクの入力の範囲というか音を拾える帯域範囲?が少し低い気がする。
音を出力する側で音量を0~100%設定出来るうち10~30%程度で調整しないと音割れする。
出力側(100%)
入力側(OBS Studio) 赤ゲージで振り切れている。
出力側(15%)
入力側(OBS Studio) 緑〜黄色ゲージの中間で、たまに赤ゲージ。音割れは特に感じない。
事前設定はそのような感じで行っておき、OBS Studioのボリューム調整で緑ゲージに入るように調整する。
当初は下記のUSBハブを使用していた。
しかし、音声遅延がとても激しく、体感的に2~3秒くらいの遅延が発生する。
USB2.0のハブを使用していたため、原因切り分けのためUSB3.0(5Gbps)ハブに切り替えたら音声遅延は感じなくなった。
USB 2.0のハブにサウンドカードを繋いでは行けないということが、とても勉強になった。
その後・・・
PipeWireサービス(OSのサウンドサービス)のステータスを確認すると、下記のようなエラーログが出ていることに気がついた。
$ systemctl --user status pipewire.service
12月 27 01:06:06 audio-ubuntu kernel: usb 1-3.4: 2:1: usb_set_interface failed (-28)
12月 27 01:06:06 audio-ubuntu kernel: usb 1-3.3: Not enough bandwidth for new device state.
12月 27 01:06:06 audio-ubuntu kernel: usb 1-3.3: Not enough bandwidth for altsetting 1
AIに対応策を聞いてみたら、USBハブに繋いていると出るエラーらしい。
対応策として下記が提示された。
Powered USBハブというのはACアダプタ電源が使用できるUSBハブらしい。
電源供給が足りていない可能性もあるらしい。
基本的にはマザーボードのUSB 2.0ポートに直接繋ぐか、PCIe USB拡張カードを増設して、そちらに直接繋ぐのが現実的か。
USBサウンドカードを4つ挿しているので、一つずつ減らしてみた。
するとハブに2つ接続の状態でエラーログがでなくなった。
USBの接続情報をツリー形状で表示してみた。
$ lsusb -t
/: Bus 002.Port 001: Dev 001, Class=root_hub, Driver=xhci_hcd/11p, 480M
|__ Port 003: Dev 002, If 0, Class=Hub, Driver=hub/4p, 480M
|__ Port 003: Dev 004, If 0, Class=Audio, Driver=snd-usb-audio, 12M
|__ Port 003: Dev 004, If 1, Class=Audio, Driver=snd-usb-audio, 12M
|__ Port 003: Dev 004, If 2, Class=Audio, Driver=snd-usb-audio, 12M
|__ Port 003: Dev 004, If 3, Class=Human Interface Device, Driver=usbhid, 12M
|__ Port 004: Dev 006, If 0, Class=Audio, Driver=snd-usb-audio, 12M
|__ Port 004: Dev 006, If 1, Class=Audio, Driver=snd-usb-audio, 12M
|__ Port 004: Dev 006, If 2, Class=Audio, Driver=snd-usb-audio, 12M
|__ Port 004: Dev 006, If 3, Class=Human Interface Device, Driver=usbhid, 12M
関係あるかわからないが、ハブにUSBチップが複数あれば、そこに紐づくデバイス2台ずつは行けるような気がする。
今回使ってるハブはUSBチップは1つで、そいつの性能の限界なのだと思われる。しらんけど。
ひとまず、このUSBサウンドカードの総括です。
マイク入力がモノラルで音質が悪いが、スピーカー出力は値段相応で問題ないレベルかと思います。
OBS Studioでオーディオミキサーが出来るっていうことが確信できたので、アナログとしてのオーディオミキサーは一旦中断して、現在はSPDIFによる光デジタルでのオーディオミキサーの方向で進めて行きます。
出力はSPDIF経由でヘッドホンを利用、一時的にスピーカー出力する際は用意したPCのジャックから下記のスピーカーに出力になる感じがします。
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購入金額
2,525円
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購入日
2025年12月10日
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購入場所
AliExpress








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