下記のNASで使用したいと思い購入しました。
基本的にはSSDを使用したNASであるが、ハードウェア的に故障検知が難しいため、いつ故障するかわかりません。
別の媒体としてHDDへのバックアップは、容量単価のコスパの面からしても有効だと判断します。
最終的に別のNAS(月1回くらい起動)にネットワーク経由でバックアップをとれば、ある程度はデータ破損に備えが出来ます。
私の環境ではLTOテープへのバックアップも可能なため、年1回くらいでバックアップの取得し、LTOテープを金庫へ格納すれば個人管理としては完璧かなと考えております。
新品購入しようとしてましたが、アウトレット品があったのでそちらを選択した。
恐らく故障品や箱凹み品というより、RAID機能付きだと思ったら付いてなかったので返品した・・・というユーザーによる開封済みの美品に近い状態かなと予測したからです。
RAID機能がないため、自身で管理する必要あり
Multi-Bay Hard Drive Enclosure
シリーズ:MacVault 4Big
モデル:ORICO-9948C3
https://orico.cc/index/product/detail/3758.html
RAIDのない4ベイHDDケース。
2.5インチも使えるので SATA SSD も搭載可能。
いわゆるDAS(Direct Attached Storage)に相当する。
USB Type-Cによる1本接続でPCと接続する。
デイジーチェーンに対応するのも、ポイントが高い。
公式サイトを見てたら文章選択が逆ですね。さすが中華クオリティ。
最終チェックが機能していない。ヨシ!(現場猫)
中国サイトだと製品そのものが見つけられない・・・。
シンプルゆえに美しい
アウトレット品のため、箱に少々汚れがある。
というより、この箱に配達伝票が貼り付けられていたので当たり前か。
同梱物(電源ケーブル、精密ではないドライバ、USBケーブル、ミリネジ、インチネジ、説明書)
ミリネジとインチネジの記載が無いので不親切です。
付属ドライバはガバガバなので、ネジにフィットせず。手持ちのドライバでフィットしたのでネジ側の問題ではなかった。
USB Type-C to A だと思っていましたが、片側は下記のように着脱が出来るようでした。

中身の側面
反対側も同じ感じです。
正面
プッシュタイプではなく、左にスライドすると取っ手が現れるタイプ。
スライド部分はプラですが、他はアルミな感じです。
背面
ファンの吹き出し口がこんな形状でよいのかと思ったが、問題なく風が排出される。
電源ボタンはON/OFFのプッシュロックスイッチです。
背面パネルと思われる箇所はアルミではなくプラです。
ブラケットの内側はスチールと思われる金属です。
設置時にスライドする箇所はプラになっているようです。
HDDを装着する際は、必ずネジ止めが必要になります。
不親切だと思ったのは、ミリネジとインチネジのどちらを使用すればよいか全く書かれていないことです。
自作PC経験者ならわかるでしょうが、知らない方は知らないと思います。
2.5インチはミリネジ、3.5インチはインチネジを一般的に使用します。
使用ドライバに難有り(対処可能)
手持ちのHDDに容量の多いディスクがあんまりなかった。
一旦、あり物で運用していこうと思う。
NASに繋いで見たら、VL817チップが使われているようだった。
VL817チップはUSB 3.1 Gen 1 Hub Controllerらしく、1つにつき USB 3.1 Gen 1 なので速度は 5Gbps (約625MB/s) でしょうか。
となると SATA SSD だと、ほぼ上限値が使い切れる感じがします。
/: Bus 002.Port 001: Dev 001, Class=root_hub, Driver=xhci_hcd/2p, 20000M/x2
ID 1d6b:0003 Linux Foundation 3.0 root hub
|__ Port 002: Dev 024, If 0, Class=Hub, Driver=hub/4p, 10000M
ID 2109:0822 VIA Labs, Inc.
|__ Port 003: Dev 026, If 0, Class=Hub, Driver=hub/4p, 10000M
ID 2109:0822 VIA Labs, Inc.
|__ Port 001: Dev 031, If 0, Class=Mass Storage, Driver=uas, 10000M
ID 2109:0715 VIA Labs, Inc. VL817 SATA Adaptor
|__ Port 002: Dev 030, If 0, Class=Mass Storage, Driver=uas, 10000M
ID 2109:0715 VIA Labs, Inc. VL817 SATA Adaptor
|__ Port 003: Dev 032, If 0, Class=Mass Storage, Driver=uas, 10000M
ID 2109:0715 VIA Labs, Inc. VL817 SATA Adaptor
|__ Port 004: Dev 029, If 0, Class=Mass Storage, Driver=uas, 10000M
ID 2109:0715 VIA Labs, Inc. VL817 SATA Adaptor
接続されたツリーを見ると 4ポート の中で 10Gbps 帯域の取り合いが発生すると思われる。
SATA SSD でソフトウェアRAIDを使用した場合は要注意かもしれない。
青字の方はデイジーチェーンの方となる。
親となる USB ポートが 20Gbps 以上に対応していれば問題なく認識されるかと思う。
どうやら初期読み込みされているUASドライバとの相性問題があるらしい。
※UASP(UAS):USB Attached SCSI Protocol
たまたまZigsow内の下記情報からUASドライバについて最初の情報を得たが、以降はAI検索による対処でカバーした。(有益な情報をありがとう。MihailJPさん)
https://zigsow.jp/item/351070/review/380118
AIによると VIA VL817 はUASをサポートしているが、長時間接続時や高負荷I/O操作(ZFSバックアップやLXCイメージ転送など)で断続的な切断が発生する報告があるらしい。
VL817固有というより、UASとxHCIの組み合わせによる電力管理やリセット処理の不整合に起因しているらしい。
詳細は各自でAIに聞いてね。
USB HDDをバックアップ先として使用したいため、ドライブ消失は困るのでUASを無効化する設定として下記を実行して再起動した。(設定内容はAIが提示してきたものです)
# VL817を無効化しusb‑storageモードを強制する
echo "options usb-storage quirks=2109:0715:u" > /etc/modprobe.d/disable-uas.conf
# initramfsを更新
update-initramfs -u -k all
USBデバイスのツリー表示は下記のようになった。(接続HDDは4台から2台のため情報が少なくなっている)
/: Bus 002.Port 001: Dev 001, Class=root_hub, Driver=xhci_hcd/2p, 20000M/x2
ID 1d6b:0003 Linux Foundation 3.0 root hub
|__ Port 002: Dev 003, If 0, Class=Hub, Driver=hub/4p, 10000M
ID 2109:0822 VIA Labs, Inc.
|__ Port 001: Dev 004, If 0, Class=Hub, Driver=hub/4p, 10000M
ID 05e3:0625 Genesys Logic, Inc.
|__ Port 003: Dev 005, If 0, Class=Hub, Driver=hub/4p, 10000M
ID 2109:0822 VIA Labs, Inc.
|__ Port 002: Dev 008, If 0, Class=Mass Storage, Driver=usb-storage, 10000M
ID 2109:0715 VIA Labs, Inc. VL817 SATA Adaptor
|__ Port 004: Dev 009, If 0, Class=Mass Storage, Driver=usb-storage, 10000M
ID 2109:0715 VIA Labs, Inc. VL817 SATA Adaptor
uas から usb-storage になった。
これで不具合が発生しにくくなったはず・・・。
1日運用させたが、現段階では問題ない。
そのうち4~8TBくらいのHDDを導入し、mdadmによるソフトウェアRAIDを運用させてからが本番かもしれない。
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購入金額
16,992円
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購入日
2025年10月20日
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購入場所
Amazonアウトレット









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