今年(2025年)頭に、予定が早まった転居時のPC移送での想定外のストレージ障害をきっかけに、復旧と合わせて懸案だった安全性の低いRAID 0アレイからの脱却と、容量アップを果たしたわけだが、このストレージ更新、実はここ数年の懸案事項だった。RAIDを使った複雑な構成のため、なかなか取りかかる踏ん切りがつかなかったものの、作業ファイルを一日おきに別ディスクに逃がさなければならないほどカツカツだった容量のアップをしたかったことに加えて、Windows 7 Professionalからのヴァージョンアップを繰り返して得たWindows 10 Pro環境だったので、バックアップディスクがなく、いざというときの安全性の問題もあった。
この問題があって一応徐々に準備はしていた。元環境は、2018年当時一気に7万程度出して1TBのSSDを買う事が出来なかったために、516GB×2のRAID 0で容量をムリヤリ稼いだ構成だったので、そこから脱出したかったのもあり、大容量のSSDが手が届くあたりになった頃から大容量シングルディスク化を夢想して?SSDを購入して備えていたわけ。
そのうちのひとつが本品、CFD販売の1TBのCSSD-PG4VNZシリーズM.2 NVMe接続SSD、CSSD-M2M1TPG4VNZ。
2023年くらいまでの計画では、これとは別に2TBのSSDも確保してあって、512GB×2のRAID 0 + 512GB×2のRAID 1で、合計約1.5TBだった旧環境の「いわゆるシステムドライヴ」を、nonRAIDの2TB+1TBの計3TBに倍増の予定だった。
それが2024年末に4TB SSD
が手が届く価格帯に降りてきたことによって方針変更、新環境は4TB + 2TBの計6TB、元環境の4倍とすることにした。
ではそれまで用意していた2TBと1TBのSSDはムダになったか...もしくはそのまま長期保管ストレージ用に転用されたか...というと現在別の用途に使っている。
今回、最終的にメインドライヴは4TBにすることにしたのだが、旧環境からの置き換え作業に関して、一足飛びに最終形態まで行かず、途中でいくつかフットプリントを残すことにしたのだ。
というのも、元々の構成が(今となっては)小容量SSDを複数RAIDの組み合わせて容量を確保していた複雑な構成だったので、更新作業のどこで躓いて手戻りがあるかわからないのと、大元のライセンスがWindows 7 Professionalで、そこからWindows 8/8.1を経由してWindows 10 Proにしてきたので、「元ディスク」がなく、Windows 7/8系からのWindows 10化対応も2023年9月に塞がれてしまったため(公式には2016年7月に終了していたことになっていたものの、実はその後も続いていた)、「元ディスク」からは再構築できない状態だったので、「戻れる」状態にしておきたかったワケ。
そこで...
①512GB×2のRAID 0:Windows 7 Professionalから上げたWindows 10 Pro(元ディスク)
↓
②1TB SSD:上記クローン(これを元のWindows 10 Pro状態のバックアップディスクとする)
↓
③2TB SSD:上記クローン後Windows 10 Pro⇒Windows 11 Pro化
↓
・容量節約のために抜いてたClusterやマイクラなどを戻す(Windows 11 Proの元ディスク)
↓
④4TB SSD:上記のクローンでWindows 11 Pro仕様の常用Diskとする
という手順を踏むことにして、いくつか「リスポーンポイント」を残すことにした。
本来なら③だけでも良い気がするが、当時(いまでもかw)Windows 11の最新版24H2がリリースされてから半年近くたっていたのに、まだまだ不具合出まくりで、やっぱり元のWindows 10 Proに戻りたいとなった時にWindows 11化してしまったものしかないと戻れない。そこで「Windows 10 Proの元環境に戻れるもの=②」、さらに7⇒8⇒8.1⇒10⇒11と上げてきたWindows 11は「元ディスク」等がないので、「自分にとっての新環境の初期状態Windows 11 Proに戻れるもの=③」の2つを用意したかったわけ。
②に関しては、今年10月14日のWindows 10終了の日まで取っておいて、それ以降は③までしか戻らないことにして初期化してしまえば良いかと。
ということで以前「テンポラリディスク」として使おうと思って押さえていたのを「Windows 10 Pro状態のバックアップディスク」として転用することにしたのが、このCSSD-M2M1TPG4VNZというわけ。
※上記の②用として使用:ただ、①の「512GB×2のRAID 0」と②の本品、容量としては約1TBで同じなのだが、実際には数GB本品の方が少なく、直接のクローン操作が出来なかったので(先にバックアップ元のRAID 0アレイのパーティション操作はしたくなかった)、実際には①⇒③→パーティション操作ソフトで数GBパーティションを縮小→②という形でWindows 10 Pro環境を残した。
CSSD-M2M1TPG4VNZの特徴としては、
・PCIe Gen.4 x4対応
・コントローラはPHISON PS5018-E18
・NANDはMicronの3D TLC NANDフラッシュ(B27B)
・DRAMキャッシュメモリ装備(総容量の約1/1000のDDR4メモリ)
と言う感じ。

NANDは「IA7BG64AIA」とあるので、Micronの容量256GB品が4枚。

DRAMは容量1GB、動作クロック2,666MHz(19-19-19)のSK hynix H5AN8G6NCJ-RVKC。
NANDの出所がわかっているのはかなりポイント高く、しかもTLC。そして(これは賛否あるところだが)DRAMキャッシュが別誂えなのも寿命的には良いはず。
実際の速度はこんなモン。
【裸族の頭経由USB 3.2 Gen2接続】

裸族の頭経由でM/BのバックパネルのUSB 3.2 Gen2ポートに繋いだ時の速さ。ほぼ上限。
【M/B上のM.2ポートでのPCI Express 3.0×4接続】
なんか他の指標と比べてSequential Writeだけ悪いな...
PCI Express 4.0×4対応製品を、PCI Express 3.0×4環境で使っているので、M/BのM.2ポートに直接載せても、公称スピードの半分ほどしか出ていないが、これはしゃーない(PCI Express 4.0×4の最大データ転送速度は約7.88GB/sなのに対して、PCIe 3.0×4のそれは約3.94GB/sなので)。
ただ現在のメインのCrucialの4TBのSSD、P3plus CT4000P3PSSSD8JPと比べて、ほとんどそん色ないスピードなのに、唯一Sequential Writeだけが明確に遅いのが.....
その点を除けば、発売時期2020年末を考えれば、かなり優秀なSSDだと思います。
【CSSD-M2M1TPG4VNZ 仕様】
容量:1 TB
フォームファクター:M.2-2280 両面実装
インターフェース:PCI Express 4.0 (x4)
プロトコル:NVMe 1.3
コントローラー:Phison PS5018-E18
NANDフラッシュ:Micron 3D TLC (B27B)
キャッシュメモリ:DDR4 1GB
Sequential Read (Max):7000 MB/s
Sequential Write (Max):5500 MB/s
Random Read (Max):350K IOPS
Random Write (Max):700K IOPS
TBW:700
MTBF -
保証期間 5 年
なぜかSequential Writeだけ悪いのが....
ま、M/BがPCI Express 3.0×4環境なので、そのせいかもしれないが....
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購入金額
20,680円
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購入日
2021年04月25日
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購入場所
TSUKUMOeX.




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