何時頃に入手したかなど正確なデータは残っていないのですが、確か私が大学生の頃か卒業直後くらいに、ショッピングセンターか百貨店の催事場で開催されていた中古レコード市で入手したものだったと思います。ZARD名義で発売され、ヴォーカルは当然坂井泉水、プロデュースは小西康晴(ピチカート・ファイヴ)、アコーディオンをCoba(旧名義:小林靖宏)が担当した「Can't Take My Eyes Off Of You」です。
邦題「君の瞳に恋してる」で知られる楽曲で、原題は「Can't Take My Eyes Off You」です。何故か日本のアーティストがカバーしたものは題名が「Can't Take My Eyes Off Of You」となっていることが多いようです。初出は1967年、フォー・シーズンズでヴォーカルを務めるフランキー・ヴァリがソロ名義で発表したシングルでした。
その後世界各国で様々なアーティストがカバーしましたが、その中でも特に日本でヒットしたのはボーイズ・タウン・ギャングが1981年に発表したディスコ調のアレンジを施したものでしょう。
楽曲としてはCDのアルバム(「永遠」)に初回特典CDシングルとして同梱されていて、そこまでレアなものではないと思いますが、今回取り上げるのはこの曲のアナログ盤12インチシングルです。
Discogsで調べたところ、ZARD名義で発売されたアナログ盤は12インチシングルが2枚、そのうち1枚は「揺れる想い/負けないで」の12インチですが、大幅なリミックスが施されたもので、直接ZARDとして制作された音源が収録されたアナログ盤はこの「Can't Take My Eyes Off Of You」1枚だけのようです。私も当時「ZARDのレコードなんて出てたんだ」と思って深く考えずに買ってきただけでした。
内容は公式にアップされているものは見つかりませんでしたので、そのうち消えるかも知れませんがこちらでご確認ください。
アナログで聴く坂井泉水の良さはある
私が持っているこのレコードは一応中古ショップで出品されていたものを買っているのですが、購入時点で恐らく未開封だったと思います。当時はレコードが底値の時期で、確か定価の半額くらいで買っても「高いなぁ」と思いながらだったと思います。今なら通常レベルの中古でも数千円付くようなレコードが100円程度で投げ売りされていた時代ですからね…。
収録内容はA/B面共に「Can't Take My Eyes Off Of You」ですが、アレンジが違います。上で紹介した動画には両方が入っていますので、比べていただければと思います。
レコードは1枚だけなのですが、ダブルジャケットとなっていて、内側にクレジットや歌詞が記載されています。
45回転盤で溝も広く取られていますので、オーディオ的には有利なものなのですが、元の録音がそこまで高品位でではなく、そこそこレベルの音質に止まります。それでもアナログ盤ならではのヴォーカルの質感はしっかりとあり、通常のCDで聴く坂井泉水の声よりも実在感がはっきりとあるという印象です。
なお、今回はカートリッジとして写真のaudio-technica AT-OC9/IIIを使ったのですが、フォノイコライザーをハイゲインに設定してMOTU HD192に音声を入力してみたところ、ピークレベルがジャスト0dB(デジタルソースのレベル上限)に来るという、私の環境には絶妙なカッティングが施されていました。
今買おうとするとこのレコードも、相場は数千円まで上がってしまっていますので気軽にお薦めできるものではありませんが、機会があれば聴いてみてCDとの違いを楽しんでいただければと思います。
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購入金額
0円
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購入日
不明
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購入場所
催事会場のレコード市(出店業者不明)
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