立ったままでも座ったままでも手を使わずにスッと履けるスケッチャーズのスリップインズビジネスシューズ『ガルザ - ガービン(ブラック)』です。
ここ数年、通勤靴としてミズノのウォーキングシューズLD40(未登録:履き心地はとても良いけどデザインがイマイチ好みではない)を履いていましたが、そろそろ買い替えのタイミングということで、以前から気になっていたスリッポン(スケッチャーズではスリップインズと呼んでいる)タイプのビジネスシューズを購入してみました。
購入にあたっては、本製品とセダークレスト(チヨダ靴)の「スパットシューズ」シリーズのビジネス向けシューズの2種類を候補としていましたが、後者の方は既に上の子が履いていて被るので、今回はスケッチャーズの方をチョイスしてみました。
どちらかというとカジュアル寄りかも
このガルザ - ガービンという名称のシューズは、つま先側はオーソドックスな革製のプレーントゥといった感じで、半艶の仕上げがビジネス用途だけでなくカジュアルにもマッチする印象なのですが、「くるぶし」から「踵」にかけてはスリップインズシリーズ共通のパーツを使ったものになっているので、質感もデザインも前後でデザインが合っていないという少々変わったスタイルとなっています。
前から見ると地味なプレーントゥ
このテクスチャーは独特ですね
力を分散する効果でもあるのかな??
さらにソール部分も特徴的で、深い溝で大胆に配置したソールパターンに加えて、踵部分はまるでホバークラフトのスカート部分のような感じの幅広デザインとなっています。こちらもスリップインズシリーズ共通のパーツとなっているようで、伝統的なビジネスシューズ(革靴)にはない特徴のひとつです。
また、本製品の紐は結び目がありません。そう実はこの紐のような部分は飾りなのです。一応ゴムのような伸縮性のある紐なので、単なる飾りとは言い切れませんが、プレーントゥのイメージを確保するための重要なポイントとなっています。
スリップインズを可能にするキュッと立った『踵』部分のデザインも印象的です。普通の靴の踵部分と比べると高さがあり、靴ベラ状の形状がとても特徴的で、この部分の見た目だけで好き嫌いが分かれる所ではないかと思います。
私も初めてスケッチャーズのスリップインズ・シューズを見た時は、履き心地以前に踵部分のデザインが変に目立っていて敬遠しがちでした。
確かに昔ながらのビジネスシューズと比べるとかなり異質な印象を受けますが、見慣れるとそんなに悪くはないと思えてくるのがこのシューズの不思議なところです。
履きやすくて歩きやすい!
◇サイズ感
通常であれば、革靴なら26.5cmをチョイスするのですが、お店で履いてみたところ本製品はやや幅が狭いのと、つま先と踵に圧迫感を感じたことからワンサイズ大きめの27cmにしました。
27cmは現在ドンピシャサイズで、今後馴染んでくると中が広がって緩くなることが予想されますが、その時は中敷きを追加して調整しようと考えています。
暫く履いてみて気付いたのですが、ソールの厚みの違いなのか、全長が5mm長くなったせいなのかは不明ですが、何もない平坦な道で何度か躓きそうになりました^_^;
◇履き心地
『立ったままでも座ったままでも手を使わずにスッと履ける』というのは本当に便利です。普通の靴は『ベロ』が奥に行かないよう気をつけながら踵部分を持ったり靴ベラを使ったりして踵を入れますが、スリップインズ・シューズは何もせずにスポッと履けるので爽快感があります。
スリップインズの様子
靴下が緩んでいると、履いた時にみっともない状態に...
ただ少し心配なのは、履く時に硬めにできた踵部分の内側に付いているクッション性のある出っ張り部分を擦りながら踵を滑り込ませるので、この部分への負担がかなり大きいので、まずはここが擦り切れるのではないかと感じました。
従来の靴では踵部分の内側が擦り切れても、後から補修して凌いでいましたが、この靴は独特な形なので、補修するのはかなり難しそうですね。
インソールには、木炭は注入した『エアクールドメモリーフォーム』と、サポート力を高める『ゴガマット』というスケッチャーズオリジナルの技術を用いたものか採用されています。ちょっと派手目なのでスーツには合わない感じですが、履いてしまえば見えないので問題ないでしょう。
耐久性は不明ですが、どんなインソールでも数ヶ月でヘタってくるので、ダメになった時にどうするかが悩みどころです。スケッチャーズの靴のインソールは別売していないので、ダメになったら社外品のインソールに入れ替えるか、靴自体を新しくするしかないのが残念なところですね。
ちょっと派手めなインソール
靴底と当たる面は少し粘着性があります
インソールを外した靴内部
普段見えないところの仕上げは雑ですね
履いた感じとしてはフィット感があり、クッション性も備えています。土踏まずのアーチはミズノのウォーキングシューズと比べると低めですが、サポート感はそれなりにあると思います。
歩いた感じとしては、従来履いていたミズノのウォーキングシューズよりも靴自体が軽いので軽快な印象を受けました。革靴というよりスニーカーを履いている感覚に近いと思います。
クッション性は上々ですが、ソールの反発力が低いせいかウォーキングシューズのようにズンズン足が出るような感じはありませんでした。曲がりやすいソールパターンが反発力を緩和してしまうのかも知れませんね。
心配していた『履きやすい=脱げやすい』という点については、踵部分の突起が踵をサポートしてくれるので脱げにくく、またソールの溝が靴を曲がりやすくしてくれているので、足の動きにしっかりと追従している感じで、脱げそうになる感じは全くありません。
路面とのグリップ感は特別に優れた感じもなくごく普通です。雨の中でズルっと滑る感じも今のところないです。ソールの減り具合については暫く履いてみないと何とも言えませんが、見た感じではソールの耐久性はあまり期待できないかも知れません。
ゴム弾性を持つソールの接地音は静かですし、他にきしみ音が出そうな部位もないので、靴音はかなり小さいと思います。砂などが浮いていない平坦な路面を歩くと気持ち悪いほど音がしません。暗い夜道で音もなく歩くと変な人と間違われそう。。。
ひとつ気になった点は、ソールの踵の出っ張り具合でしょうか。自転車に乗った時にペダルのクランクに踵のソールがぶつかることが多々あります。慣れれば問題ないかと思いますが、少し気になりました。
癖のあるデザインも今は超お気に入りです!
スケッチャーズのスリップインズはとにかく履きやすさと履きごごちの良さが魅力です。久しぶりに買って良かったと思いました。他のスニーカー類もこのシリーズに乗り換えようかと思っているくらいです。
初見ではちょっと変わったデザインが気になっていましたが、今ではすっかりお気に入りのデザインとなりました。
そんな訳で、本製品は私が今年買ったものの中で『良かった度』が高いアイテムのひとつとして評価しました。
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購入金額
12,500円
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購入日
2024年10月頃
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購入場所
ABCマート(店舗)
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