私のメインPCで使っているケースは、今時のPCには全くそぐわない、Antec Sonata Protoという旧世代のケースです。
これは5インチベイを複数持っていること、多少は静音性があることを重視して使っているものですが、今時のパーツと組み合わせることを想定した設計ではなく、放熱性能は最近のパーツに対しては明らかに不足しています。
以前CPUにRyzen 7 2700やRyzen 9 3900を使っていた時にはCPUの発熱がかなり小さかったのでまだ何とかなっていたのですが、現在このPCにはRyzen 9 5900Xを搭載していて、これがかなり強烈な発熱となっています。Ryzen 9 3900まではAMD純正のCPUクーラーWraith Spire(TDP 65Wまで)で十分冷えていたのですが、Ryzen 9 5900XにしてからはCRYORIG R5という大型クーラーに替えてもギリギリというくらいです。
これで何とかなっていたのですが、今年の夏はかなりの猛暑であり、CPU温度は何とかなっていてもケース内温度が上がったことでHDDの温度が一気に上がってしまいました。動作中の温度が優に50℃を超えてしまうのです。一応ニアライン向けやNAS向けのHDDしか使っていないので通常のPC向けよりは耐久性はありますが、それでも50℃越えではHDDの寿命に悪影響は避けられません。
これは偏にSonata Protoの放熱性能の低さが影響しているのですが、このケースは純正状態のままであり、ケースファンが背面の大型1機しかありません。そもそもファンの増設が出来るような余地もあまりないのですが、とにかくエアフローを確保しなければ温度が下がりません。
一応5インチベイをカバーする扉は撤去してありますので、5インチの空いているベイは蓋を取って空気が通るようにはしているのですが、私の部屋はエアコンが無く猛暑日ともなると隣の部屋のエアコンを使って冷やしても30℃前後をキープするのが限界です。そこでとにかく内部で風を回そうということでファンを用意してみました。
最安値クラスだが仕様面で不足はない
Scytheの冷却ファンは製品展開が細かすぎて正直あまり理解できません。
今回購入した製品は「Kaze Flex 120 Black」(型番KF1225FD15B-P)なのですが、公式サイトでこれと完全に合致する製品の情報は記載されていないのです。強いて言えば何故か英語サイトにはあるようですが。
https://www.scytheus.com/kazeflex-120-black
パッケージを見る限りでは一応日本市場向けっぽいので、この製品の立ち位置がよくわかりません…。まあ、一応紹介しておきましょう。
パッケージには所々日本語表記となっている場所がありますので、米国仕様というわけでも無さそうです。
ごく普通の12cmファンですが、一応高密度密閉型FDB(流体動圧軸受)を採用していて、通常のボールベアリングファンよりは高寿命が期待できます。ちなみにMTTF(Mean Time To Failure = 平均故障時間)は12万時間となっています。値段の割には上等でしょう。
付属品は取付け用のビスと電源延長ケーブルとなります。
ここに「KF1225FD15B-P」という型番が記載されていて、仕様の12V / 0.2Aも明記されています。回転数の範囲は300~1,500rpmとなっていて、まあケースファンがこれ以上高回転する必要は無いだろうというところまでは回ります。
さて、後はこれを取り付けるのみなのですが…。
この暑さと新型コロナウイルス→細菌性食中毒の連続罹患により体力が回復しておらず、PCを設置場所から下ろして分解するまでの気力が湧いてきません。取り付けまではPCの連続稼働時間を下げる方向で対処しようと思います。
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購入金額
580円
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購入日
2024年08月07日
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購入場所
パソコン工房
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