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祇園祭 それぞれの粽

 

   

 

 

前祭の岩戸山さんでは、食べることが出来る粽も販売されていることがありますが

 

基本的に祇園祭で買い求める粽は、厄除け縁起物で通年玄関にお飾りするものです。

 

粽は、八坂神社さんの主祭神である牛頭天王に由来します。


その昔、蘇民将来(そみんしょうらい)の家に、

 

旅人に身をやつした牛頭天王が訪ねてきて、一夜の宿を求めました。

 

蘇民は貧乏でしたが、それでも手厚くもてなしたそうです。

 

 

牛頭天王はその心遣いに大変喜んで、そのお礼に

 

「今後お前の子孫は末代まで私が護ってやろう。目印に腰に茅の輪をつけていなさい」

 

と言い残して去っていきました。


そのお陰で後に疫病が流行った際も、蘇民の一族は 生き残り繁栄したのだそうです。

 

護符になった茅の輪は「茅」を束ねて「巻」いたものです。

 

そこで「茅巻(ちまき)」と呼ばれるようになり、同じ発音の「粽(ちまき)」と音を担いで、

 

現在のような束状の粽が厄除けのお守りとして作られるようになりました。

 

 

粽には「蘇民将来子孫也」という護符がつけられています。

 

これは「私は蘇民将来の子孫です。なので病気や災いから護って下さい」

 

という意味が込められています。

 

 

京の都で流行った疫病を鎮める祭だった祇園祭のルーツが、ここにも見て取れます。

 

 

毎年、鉾や山にご奉仕される友人や知り合いが、どうぞ と分けてくださる各種の粽ですが

 

今年は、後祭の鯉山保存会さんのところからも 買わせていただきました。

 

 

 

 

更新: 2024/07/24
デザインと外観

それぞれ 鉾山ごと 工夫をこらした意匠

 

どの山鉾の粽も、それぞれ工夫が凝らされており、その設えにも差が見て取れます。

 

蘇民将来子孫也は、赤い紙に認められている場合が多いのですが

 

鯉山さんの それは絵馬のカタチで表現されております。

 

前掛けには おなじみの左三つ巴と木瓜紋と 見事な鯉の透かし絵も

 

原材料不足 担い手不足 いろいろな要素が重なり

 

鉾山によっては 一般客への販売を中止しているところもあると聞いておりますし

 

限定販売下 すぐに売り切れる人気の粽もあります。

 

京都府北部地域だけでなく、北陸地方へ発注を掛けたところも知っています。

 

いろいろな要素が重なりつつ それぞれ山鉾によって 異なる雰囲気の粽

 

毎年 同じところから という方も多いですが

毎年 ちがうところから も楽しいかもしれません。

 

 

  • 購入金額

    1,000円

  • 購入日

    2024年07月21日

  • 購入場所

    祇園祭 後祭 鯉山保存会

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