前職の関係で、稲刈りの体験学習用に作成しました。
和歌山の川べりから採ってきた石で作成しています。この時代の出土品のいわゆる「石包丁」は、包丁と名付けられていますが、
肉や魚を切るものではなく、
稲穂を穂先だけ摘み取るものでした。
「石包丁」の刃の部分からは、稲固有の残留物は見つかったものの、
それ以外の当時食用にされていたと見られる動物や植物の残留物がみられないのだそうです。
■長さ12~20cm、幅3~5cm程度の薄い板状
■長方形または半月型の扁平な形状
■片面を鈍い刃のようにする
■側面に1つないし2つくらいの穴
といった特徴があります。これは凝灰岩かなあ…。
わりと柔らかめで、打ち付けると薄く割れる石です。
それを加工して作りました。
平べったくなったものを、ひたすら硬い石の上でこすって、
摩耗させ、磨きます。
穴はズルして(?)現代のドリルで開けてありますが…。
ひもを通し、とおした紐を指に引っ掛けて、石包丁を握り、稲穂の先をつみ取ります。刃さえうまくできていれば、容易に刈り取れました。
20人位が一度に体験できるように、大量生産したので、
作った後はへとへとでした…。
磨くのだけで1週間以上かかった気がします…。
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購入金額
0円
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購入日
不明
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購入場所
自作
退会したユーザーさん
2012/12/20
見た感じ、結晶片岩系の石みたいですね。
黒色、緑色片岩?
石包丁を自分で作成とは面白そうです。
オセロットさん
2012/12/20
はじめて知りました.
> 20人位が一度に体験できるように、大量生産
古代のものをマスプロしたのですね(笑)
ふじしろ♪さん
2012/12/20
あ、同僚の片割れが、そんなこと言ってたような気もします>緑色片岩
根気はいりますが、出来上がった時に切れると「おおー!」と思いました。
柔らかめの草花くらいなら切れるんですよね。
今は使いどころがなくて置いてるだけですが…。
オセロットさん>
長めの紐で、手首に巻きつける…と言うパターンもあったようです。
サイズに寄りけりなのか、地方に寄りけりなのか。
全国統一規格みたいなのは無かったみたいですが…。
大量生産と言いつつも、コツコツ手作業で作っていたので
機械工業のようなスピード感はありませんでしたが(笑)
これくらいのサイズ、これくらいの穴、これくらい磨く、とそんな程度でした。