最近SSDやSDメモリーカードなど、NANDフラッシュメモリー製品の価格が急激に上昇しています。これはいうまでも無くNANDフラッシュの出荷価格が上昇していることを受けてのものです。予測では今後も値上がりは続くということですので、安価なものについてはストックの意味も含めて極力買うようにしています。
そんな中で、国内正規品でありながら以前よりもむしろ安くなってきたのが、KIOXIAのフラッシュメモリー製品群です。
以前microSDXCの512GBで4千円割れが相次いでいた頃は、KIOXIAは割合高止まりしていて、私自身その時期には1枚も買っていません。しかし現在では殆どの製品がセール価格でも5千円を上回るようになってしまったのですが、何故かKIOXIAだけはむしろ値下がりが進み、比較的信頼度の高いブランドとしては唯一4千円台をキープし続けています。
Amazonでタイムセール祭りが開催されるとその価格がより下がり、直近数回はいずれもmicroSDXC 512GBで4,200円を記録しています。丁度試していなかったKIOXIA製品ということもあり、取り敢えず1枚入手してみました。
Amazonの直販であれば国内正規品が販売されていますので、秋葉原等で安価に売られている並行輸入品とは異なりパッケージがきちんと日本語表記ですし、パッケージに記載された5年保証も有効です。
感心したのはパッケージの出来で、他社製品では開封するのにハサミ等が必要な場合が多いのですが、KIOXIAのパッケージはなかなか良く出来ていて道具無しできちんと開封できます。かといって強度不足ということも無い辺りは日本メーカーらしい工夫でしょう。
KIOXIAは旧東芝のフラッシュメモリー製品メーカーですので、製品で使うNANDフラッシュも旧東芝の工場で生産されます。この工場はWestern Digital(SanDisk)共同運営であり、基本的にこの両社の製品には同一のNANDフラッシュが使われます。
そのためか、SanDiskブランドのmicroSD形状のカードと同様に、カードの端子面に少し出っ張るような形状となっています。この形状はトレイ式のメモリーカードスロットで読み書きに不具合を来す可能性があるため、出来れば避けて欲しいところなのですが…。
現時点では最も確実な選択肢
それではいつも通り、ASUS PRIME X370-Aに接続したiBUFFALO製メモリーカードリーダー・ライター、BSCR20TU3で速度を計測してみることにしましょう。
▲Crystal Disk Mark 8.0.2 (IOPS)
これまで結構いろいろなmicroSDXC 512GB製品を比較してきましたが、読み出しに関しては最高レベルに迫る高速性能です。シーケンシャルは恐らくBSCR20TU3でUHS-Iのカードを使った際の上限レベルということでしょう。ランダム4KではSanDisk ExtremeやSAMSUNG EVO Plusなど大手の主力製品を上回る素晴らしい性能です。私が試した中ではSilicon Powerの2製品以外これを上回った製品はありませんでした。
一方書き込みに関しては、シーケンシャルでは確実に90MB/sを超えていて文句ない速度であるものの、ランダム4Kがやや落ち込みます。とはいえそれでも他の製品と比較して遅いというわけではなく、しっかりと同等以上の性能は発揮しています。
正規品であるだけに保証もきちんと付いてきますし、現時点では他社と比較して千円以上安価に販売されていながら、速度性能も十分に優秀と文句ないコストパフォーマンスを発揮しています。
512GBクラスという条件を付ける場合には、現状ではKIOXIAのお買い得度が群を抜きます。前述のメモリースロット形状等の不都合さえ無ければ、これを選んでおけば間違いなさそうです。
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購入金額
4,200円
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購入日
2024年03月02日
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購入場所
Amazon
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