本の蟲。
実は結構読書家で、特に若い頃は乱読しました。
ジャンル的にはSF～ファンタジー～ミステリなどからコミックまでイロイロ。
3桁では収まらない蔵書の中からトピックをご紹介していきます。

GYARI（旧名：ココシガPことココアシガレットP）。彼には「GYARIワールド」とでも呼べるような、VOCALOIDやVOICEROIDのキャラクターを使った世界がある。インスト曲が多いため、一部は実際の楽曲にも使用しているものの、自身の作品群のMVにキャラクターとして取り上げているVOCALOID・VOICEROIDたちに、性格付けや立場など独自のバックボーンを創って、世界観を創り上げている。そんな彼には、現在進行形でもう一つ別の「ワールド」がある。

それがGYARIがデザインしたVTuberグループ、VOMS Project。

元々GYARIが自身の作業中などにゲーム実況配信を観るのが好きで、それが高じて「無限にゲーム実況が見たい」⇒いつもゲーム配信をしているVTuberがいるとイイナ⇒じゃあ、自分でVTuberデザインしてそれを提供するからゲームやってくれるVTuber探そう！となって？GYARIが「ママ」となったVTuberグループが出来た。

それがVOMS Project。

初期メンバーとしては
・天野ピカミィ：“雷”属性のおしゃべりモンスター
・緋笠トモシカ：“炎”属性のおしゃべりモンスター
・磁富モノエ：“磁”属性のおしゃべりモンスター
の3人がいたが、磁富モノエが1年足らずで活動終了したため、追加メンバーとして
・羽渦ミウネル：“渦”属性のおしゃべりモンスター
・大門地リューゴン：“地龍”属性のおしゃべりモンスター
の2名を加えて4人で2年ほど活動していた。

その後、一番登録者が多かった天野ピカミィが卒業したため、新規メンバーを募集し、2024年2月現在は三期生として
・善額サンパロー：“太陽”属性のおしゃべりモンスター
・植峰ノルジュ：“森”属性のおしゃべりモンスター
・未知又バトヤ：“戦”属性のおしゃべりモンスター
を加えて活動している。

一応皆VOMS Project所属となっているが、「事務所」と言うわけではなく、原則各個人が独自にゲーム配信を中心に活動し、時にコラボして互いの枠にでたり、「ママ」であるGYARIに絡んだり、VOMS Project名義でイベントを行ったりしている。

三期生はまだ活動開始して間もなく（初配信2023年11月）、これからトモシカ、ミウネル、リューゴンと絡んで新たなVOMSを創っていくのだろうが、ピカミィ卒業前のメンバーが安定していた2年の間に、GYARI師はVOMS Project関連の同人誌を2つ創っている。

1つが、4人の配信からフレーズを切り取って、楽曲に仕立て直した“Hello VOMS”

で、2021年末のComicMarket99でリリースされた。

もうひとつが4人の設定画や、サムネイルやコラボ商品に使われたイラスト、ロゴのデザイン画などを集めた資料集である本品、“VOMS画像資料集”。2022年夏のComicMarket100で頒布されたもの。

“Hello VOMS”の次のコミケ、C100で頒布された

40ページからなるA5横のオールカラー資料集で、4人のイラストなどが、非公開イラスト・初期キャラクターイラスト資料などとともに収められている。

初期メンバーのピカミィ（右）とトモシカ

追加メンバーのリューゴン（左）とミウネル

特に、初期キャラクターイラスト資料は、「完成形」とはまたちがった面白さがあり、GYARI師のデザイン上の苦悩？も見えてたのしい（おしゃべりモンスター達の「名前」の変遷も興味深い）。

当時のメンバー4人の設定身長

トモシカの初期設定は髪飾りが違う

4人での活動時、圧倒的な人気を誇ったピカミィ関係のページが多いので、卒業後ピカの動画が非公開となったのもあって「過去の資料」という感じがしてしまうのは致し方ないところ（ピカミィひとりの登録者数が、残り3人の合算登録者数の2倍を大きく上回っていた）。

ピカミィだけに独立ページが設けられている

ただその分、サンパロー、ノルジュ、バトヤを加えた現行メンバー6人で新たな資料集を創れば、かなり新規性が出るような気もするけれど。

そんな未来を想像できる資料集です。

【内容】

・基本情報

・VOMS BLACK

・VOMS ROOM CAFE

・天野ピカミィ生誕祭2022

・異世界ピカミィ

・#宇宙やばいラジオ

・#VTuberチップス3

・サムネイルイラスト集

・デザイン集

・らくがき集

・VOMSメンバー創造に関する資料

・ロゴデザイン

A5／フルカラー40ページ