自分にとっての初スマホがiPhoneだったこともあって、今までスマホは全部iPhone。たまたま会社貸与ケータイ端末もガラケーの後、iPhone 8⇒iPhone SE(2nd)なので、いままでじっくり触ったスマホはiPhoneのみとも言える。
最初のiPhoneは、故Steve Jobsが最後に手がけたと言われるiPhone 5(発表翌日にSteveが亡くなっているので(没日2011年10月5日)、2011年10月4日に発表⇒10月14日に発売開始の「iPhone 4Sが彼が最後に手がけたiPhone」と言われることもあるが、それは「発表をみとどけた最後のiPhone」であるだけで、亡くなる寸前Steveは、従前機の改良版に過ぎない4Sではなく、Lightning導入・画面サイズ/アスペクト比変更・LTE本格対応と大変革となる5の開発指示に注力していたと言われている)。
直感的にできる操作と、プロダクトとして高品位なエッジの効いたデザイン、それまでのガラケー(スライド&フルタッチのAQUOSケータイ 931SH)
と画面面積としては大差ないのに劇的に薄く(16mm ⇒ 7.6mm)、それでいて高機能・高品質で、当時の為替レート(今となっては驚きの1ドル=80円付近)&日本で出始めiPhoneに対するApple側のインセンティヴもあって、最大容量の64GBでも端末価格7万少々と手が出しやすかったのもあり購入し、ガラケーと違ってできることの多さと汎用性をずいぶん気に入ったのだが、鬼門はそれまでのガラケー同様バッテリーだった。
iPhone 5にも931SHのバッテリー劣化がきっかけで交換したのだが、iPhone 5のバッテリーも2年保たず、保証プログラムで交換(というか交換手数料は払うので廉価購入権保証が正しい)し、その後すぐそれを予備機に落とし、iPhone 6 Plusにする。
バッテリーは今度は3年保ったがそこまでで、同様に6 Plusを次の期間の予備機にするべく、当時予備機の5をリリーフに充てつつ6 Plusのバッテリー交換で延命の手当をし、iPhone 5以来の大変革、ホームボタン廃止とFaceID搭載、全面ディスプレイ化となったiPhone Xに変更したのが2017年。
Xに関しては、たまたま自分はディスプレイパーツリコールにあたり、1年経った後に保証交換となった(ので、ここで自動的にバッテリー刷新された)うえ、キャリアを廉価サブブランドに換える前に前キャリアの保証プログラムを使ってバッテリーの安価交換を行ったので、最終的に6年使った。そしてiOSの更新対象外になる&ついについについに!Lightningの呪縛から解き放たれる..ということで、iPhone 15シリーズのタイミングで更新をする計画にした。
ただ周辺パーツ、とくにケースが揃っていない状態では、常用に不安を残すので、初期獲得合戦には参加するつもりがなく、年末まで待つことにしたのだが、これが結果的に大判断ミスで、なんとiPhone 15シリーズ発売翌日にXの充電機構が逝き、バッテリーを換えてもそれ以上充電できなくなってしまった。
そこで品薄&納期延長中の15シリーズを即手配したのだが、予定の納期ははるか先で、その入手までの間、現品があるiPhone SE(2nd)
の中古再生品(業者整備済み品)を挟み、新型iPhoneの到着を待つことにした。新型iPhoneは注文確定時には2カ月近くかかる予想だったが、発注後徐々に納期が短縮され、次期iPhoneは意外に早く1か月少々で到着した。しかし周辺機器が揃っていなかったので、リリーフ機(SE(2nd))があるならと本体は寝かせたまま、ケース・プロテクターなどが揃うのを待っていた。
そして先々月からついに使用開始したのが、このiPhone 15 Pro。
詳しく言うと、 iPhone 15 Pro 512GB ブラックチタニウム。
なぜコレにしたかだが、決定要素はサイズ感とType-Cの仕様。
今まで一番、画面・筐体の大きさと携帯性も含めたバランスが取れていたと思うのは、実は先日壊れてしまったiPhone X。充電機構が壊れていて予備機に出来なかったのもあり、突然の出費となった中継ぎ機iPhone SE(2nd)の購入費用を少しでも補填するため、いままでの歴代iPhoneとして初の下取りに出し、ドナドナされていったが、携帯性と画面の大きさ、片手で持ちつつ操作できる細長めのデザインも含めて一番気に入っていた。
iPhone 5は、Steveのセンスがいきわたっていたのか、モノとしての格好良さは抜群だったが、ディスプレイの大きさは4インチ、実測およそ50mm×89mmでいかんせん小さくて表示される情報量が少なかった。次に入手した6 Plusは、デザインはシェーバー並みのダサさだったが、画面サイズは68mm×122mmと大きく、その点は使いやすかった。しかし、ディスプレイサイズの代償としての8cm近い外寸幅は、ケースをつけるとYシャツや業務作業着の胸ポケットに入らないことも多く、会社では個人貸与iPhoneのSE(2nd)、部署外線のSE(1st)との3枚持ちになる場合もある現状では、特に仕舞い場所が限られる夏は取り扱いに困る(自分が6 Plusを使っていた当時は、まだ部署外線がモバイル化されていなかったのでなんとかなっていただけ)。
一方iPhone Xは、幅7cm少々と胸ポケットにもなんとかスマホ3枚収まる大きさで、ハンドリングも良かった。それでいて、フルディスプレイになったことで、実寸62mm×135mmと細長く縦横比の変化はあるものの、画面サイズは5.8インチと6 Plus(5.5インチ)同等以上の表示面積を確保。さらに細密度が上がっており、文字のにじみが少なく見やすかった。
歴代の所持したiPhoneたちのサイズ感(今回考慮の対象となった15のPro Max含む)。
で、更新しようと考えていた15世代では、4種のうち、スペックが出た段階で非Pro系を買うメはすぐ消えた。外形上はカメラがデュアルか望遠付きのトリプルかというのが一番インパクトが大きい違いだが、自分としては決定的な内部的な2カ所の違いが、非Pro系の選択をさせなかった。
ひとつはプロセッサの世代の違い。昨今の半導体製造事情なのか単なるコスト的な問題かわからないが、15シリーズでも14シリーズ同様、非Pro系とPro系ではプロセッサの世代を分けており、最新プロセッサであるA17 ProはPro系にしか採用されなかった。今回iPhone Xをこのタイミングで替えようと元々計画していたのは、最新のiOS 17が「A11 Bionicまでが非対応」つまりiPhone Xまでが非対応になったからだが、細かく見ればSIM仕様や防水性などの微妙な差はあるものの、筐体も同じで、要はプロセッサがA11 Bionic⇒A12 Bionicになっただけと言えるXのマイナーチェンジ版のiPhone XSは、iOS 17対応機種として生き残ったので、プロセッサの世代は端末の寿命を決するという実例に遭遇したわけで、また永く使うなら一世代でも新しい方が良いと判断したわけ。
もう一つは(上記プロセッサ世代の副産物だが)Type-Cコネクタの仕様が非Pro系は転送速度はUSB 2相当で最大480Mb/s、Pro系がUSB 3.2 Gen 2クラスで最大10Gb/sと全く違うこと。実測はここまでは違わないようだが、実際比較しているサイトや記事をみると、計測方法によるブレが若干あるものの、iPhone付属の産廃ケーブルではなく、社外品のUSB 3以上対応のType-Cケーブルを使えば、最低3倍~最高で8倍ほど転送が速いという結果が出ている。
自分が情報端末として、それまでのiPhoneの最大かつ致命的な欠点と思う部分は「Lightningという特殊規格とそれに伴って特殊な内部構成となった『情報的に閉じた端末』」だったことだと思っていて、今回Type-C化されてやっと外部とのファイルのやりとりが楽になったというのに、その転送速度がUSB 2クラスだととてつもないストレスになりそうだから。
これで、非Pro系は購入の対象外に簡単落ちたのだが、Pro系二機種は少し悩んだ。今回のProとPro Maxは14シリーズとは違って違いが大きい。14シリーズは画面サイズとそれに伴う筐体サイズ、筐体サイズが変わったことによって重さに加えてバッテリーサイズも変わってバッテリー保ちが無印ProとPro Maxの「差」だったが、中身は全く同じで、基本的には「画面サイズで選んで」よかった。それが今回の15シリーズでは「Pro Maxだけ」というものがある。それがカメラ性能。
ともにトリプルレンズを備える15シリーズPro系だが、Pro Maxは望遠レンズが光学5倍の120mmで、3倍望遠77mmのProとはここが大きく違う。これに伴いデジタルズームもPro Maxの25倍に比べて、Proは15倍。最近iPhoneのカメラ性能(補正技術も含んだ性能)は、多くのコンデジを凌駕していて、もはやここのレビューで使っているコンデジ(RICOH WG-30W)
も、接写(マクロ撮影)以外はすべて追い越されているような状態なので、持ち出しカメラはほぼiPhone一択なのだが、そうなると高望遠欲しいなと。
ただ、やはりiPhone Xに比べてカメラ部分が飛び出しが大きく、その分厚くなっている15シリーズで、さらに横幅まで6 Plusクラス並に大きくすると携帯性を著しく損なうため、今回は選択しなかった。あと本体だけで200gを大きく超える重量は、ケースをつけると片手保持のときに小指ひん曲がりそうになるのが簡単に予想できたので。
ストレージ容量は今までその機種の最大容量を買っていたので、それならば1TBなのだが、高額でもあるし、Type-Cでのデータ転送が楽なら、容量食って放っておくと無限に増える写真や動画などはすぐに外出しすれば良いわけで、「持ち運ばなければならないデータやアプリは前機種の倍あれば充分理論?」で、5(64GB)⇒6 Plus(128GB)⇒X(256GB)に続いて15 Proは512GBとした。
色は、シェーバー色スペースグレイしかなかった6 Plus以外は、全て黒系統一なので、チラとも迷わずブラックチタニウム一択。
...せっかく激弱Lightningケーブル添付が終わったのに、またUSB 2クラスの産廃添付か...
PCにバックアップしたXからと迷ったが、アプリ断捨離できたSE(2nd)を親にした
前回の6 Plus⇒Xの時はなかった仕組みで、移行は超簡単になってるな...
ということで購入後ひと月半してブツが到着、さらに常用するためのケースの生産⇒到着を待って使い始めたのが2月になってから。2ヶ月使ってだいぶ「使用感」がわかってきた。
・Face IDの進化が素晴らしい:これはiPhone 12以降で可能になったマスク着用時Face IDが大きい
・常時表示は思ったより全然便利:時刻確認のためにiPhoneを動かして起動する必要がなくなった
・Type-Cはマヂ便利、マ・ヂ・便・利:つかやっとiPhoneが普通の情報端末に近づいた
・バッテリーの保ちは極めて良い:常時表示で短時間化するかと思ったが歴代で一番良い
・カメラ性能は満足いく出来:ダイナミックレンジが広く、色合いも「美しく脚色」がされている
・大きさはやはりこのあたりが最大:Xに比べてレンズが飛び出しが大きく、厚くて携帯性↓↓
・消音がスライドスイッチからアクションボタンになったのは使い勝手低下:ぱっと見わからない
・カメラレンズの飛び出しはかなり邪魔:デザイン的にも四角形の1つの頂点だけ厚さが違うのは×
...という感じ。
まず一番進化を享受しているのが、日に何度も使うFace ID。マスクをしてのFace IDはiPhone 12(+iOS 15.4 以降)での実現で、iPhone 15 Proもしくは15シリーズならではの新機能ではないが、iPhone Xの使用期間の後半..というか過半がコロナ禍で、マスク着用が必要だったため、Touch IDがないXでは、すっかり「ホームボタンレスのiPhoneはパスコードでロック解除するモノ」という状態で、以前の「Touch IDから明確に退化」と感じる部分だった。今回不測の事態でSE(2nd)を挟むことになり、6 Plus当時より認識度がアップしたTouch IDが快適すぎて、実は15 Proへの移行が憂鬱な面があったのだが、コレは杞憂。Touch IDとほぼ誤認識は同等レベル程度で、マスクしていてもFace IDが顔認証する。これくらいの精度ならストレスがない。顎の線が隠れているとNGなのは今までよりキツイので、マスクを顎にズラしての認証は逆に通りづらくなった(Face ID搭載の前機種であるXがすでに手元にないので直接比較ではないが)。また目のあたりの認識の比率が重要になっているのか、眼鏡が曇っていたり、眼鏡の縁にマスクがかかっていたりするとハジかれることが多い感じ(直接比較でなくて印象なのは前述通り)。ただ、Touch IDと同等レベルの認識率になったおかげで、ストレスはほぼなくなり、セキュリティも大幅アップした(今までは人前でも起動のためにガンガンパスコード入れなければならなかったため)。
購入する前はほとんど注目していなかった機能だが、使ってみると実に使い勝手が良いのが、常時表示。以前は腕時計をしていたが、今は業務の都合もあって普段はしておらず、時刻の確認は、家や会社でPC開いているときは右下の時刻表示、出先ではスマホ、家で何も身に着けていないときはEcho(Show)への呼びかけ...という感じになっている。割合としてスマホ=iPhoneで確認することが結構多いのだが、画面を上にして机の上に充電しつつ置きっぱなしの場合でも、画面表示が消えているので、一度持ち上げて傾けるか、電源ボタンを押して画面を点けなければならない。それがiPhone 15 Proでは常に表示されているので、置いたままチラ見だけで時刻が確認できる。また通知で設定してあれば、ロック画面でもX(Twitter)やメッセージの新着が確認ができるので、「待っている通知が来ているかどうか」を確認するのが簡単。これは著しく使い勝手が良くなった点。
この常時表示のおかげで、画面や通知内容の確認でiPhoneに手を伸ばす必要がなくなった
iPhoneがLightningというガラパゴス規格から、Type-Cという汎用規格に替わったのはマジ神的変更。Lightning自体が、Appleの付属産廃ケーブルの品質の印象で悪いイメージしかない。良い点はリバーシブルな点と接点のオス側がケーブル側(Type-Cの物理構造より単純で耐久性を高くしやすい)という点程度で、純正ケーブルはすぐ断線するわ、Apple 認定アクセサリは単なるケーブルにすぎないのに高額だわ、純正ケーブルはすぐ断線するわ、Apple MFi認証取ってるケーブルでも使っているうちに認証しなくなることも多いわ、純正ケーブルはすぐ断線するわ、転送速度は2020年代も半ばというのに2000年4月策定のUSB 2のままだわ、純正ケーブルはすぐ断線するわ、とほぼ良いことない(重要なことは繰り返し伝えなさいって偉い人も言ってた)。Type-Cの方も、データ転送の他に映像や給電も一本のケーブルで賄う規格なのに、シリーズ名称のセンスのなさ紛らわしさ・わかりにくさや、数ある規格のうちどれに該当しているかをケーブル本体への表記することを、うかつにも義務化しなかったため、「Type-Cを接続端子に持つだけで、性能も用途もまるで違うが、外装を取ってしまうと全く見分けがつかないケーブル」が世にあふれることになり、元々のEUの端子形状標準化の謳い文句=「廃棄物削減」には効果はないような状態になっているが、純正が元々産廃レベルで化石的規格のLightningよりははるかにまし。また、この端子Type-C化に合わせて、「アプリを介さないで、iPhone⇔PCやiPhone⇔USBメモリ類のファイルのやり取りができるようになった」のが大きい。非常に大きい。いままでもLightning端子を持つUSBメモリはあったが、
端子部分が障壁となっていて、iPhoneに仕込んだアプリ経由でファイルのやり取りをする必要があった。それが、iPhone 15 Proでは、直接PCとUSBケーブルをつなぐだけで、Android端末と同じ(自分はAndroidスマホは持っていないので、AndoroidベースのDAPやFire Tabletと同じと言う感じ)にPCのエクスプローラ上で見え(下図参照↓)、PCからファイルを直接引っ張ることもできる(ただ「コピー」は問題ないが「移動」は失敗する=途中中断されることが多いのはなぜだろう?)。これでついにiPhoneが情報的に“閉じた”端末ではなくなったので、使い勝手爆上がり。またこれが実装されたので、今までのルールに反して「その時のストレージ最高容量機」を購入しなくて済んだわけ。
ファィルの種類によっては「移動」はクラッシュすることがあるが(←おま環?)、コピーは簡単
バッテリーの保ちは極めて良い。iPhone 5(1,440mAh)⇒6 Plus(2,915mAh)の時は筐体が大きくなったので、バッテリー容量が大きくなって保ちがよくなるのはむしろ当然だったが、Xのときは若干小さくなったのでバッテリー容量は減って(2,716mAh)、保ちはあまり変化がなかった。これに対して15 Proは、Xと大差ない大きさなのに、今まで所持したiPhoneの中で最大の3,274mAhと、筐体がより大きな6 Plusをも上回るバッテリー容量を確保。これが、バッテリーの集積度の向上か、筐体の中でのバッテリーの容積の問題かわからないが、おそらく省電力系の技術の進歩もあいまって、今までで一番保ちがよく、一日に何度も動画を比較的明るい画面で見ても、その日出先で使っている間になくなるという心配はほとんどしなくてよくなった。
カメラ性能は、最近他で差別化できない性能向上曲線が成熟モードに入ったiPhoneの、前モデルとのわかりやすい差別ポイントになってしまっているので、毎年向上を続けていて、今回Pro系では不格好で厚いトリプルレンズをぶち込んだ甲斐もあって「補正技術も含めて」ヘタなコンデジを過去のものにしている。本来は、6年近く利用した前使用機種のX(アウトカメラ:28mm相当広角1200万画素f/1.8、52mm相当2倍望遠1200万画素f/2.4)と比べるべきだが、15 Pro(アウトカメラ:24mm相当広角4800万画素f/1.78、77mm相当3倍望遠1200万画素f/2.8、13mm相当超広角1200万画素f/2.2)入手時にはすでにタヒんでしまったので、望遠レンズはないがたまたま標準(広角)レンズがXと性能表記的には同じであるリリーフ機SE(2nd)(アウトカメラ:28mm相当広角1200万画素f/1.8)と比較してみた。アプリはiPhone標準のカメラアプリと、温かみや新鮮さを感じるような食材・食事用や季節感も表現できる風景用など“映える”フィルターを備えたカメラアプリFoodie
を利用。
【新旧iPhoneフォト比較の撮影データ・撮影手法】
・比較はiPhone 15 Proと同SE(2nd)。
・使用撮影アプリは、標準のカメラアプリと、多彩なフィルターが魅力のFoodieアプリ。
・標準カメラアプリは、撮影時特に手を加えず、単なる撮って出し。
・Foodieはシーンによって、Cheese(室内)とSS1(花・景色撮り)の無料フィルタ使用。
・画像元サイズは、カメラアプリは15 Proが4884×5712、SE(2nd)が3024×4032。
Foodieがともに2160×2160のスクエアサイズ。
・上記を長方形の純正カメラアプリのモノは長辺を642、Foodieのも一辺642に縮小。
・縮小時には画質補正なし。
・15 Proのショットで、どのレンズを使うかはiPhone任せ。
・上記4種(15 Pro⇔SE(2nd)、標準カメラアプリ⇔foodie)を、その場で切り換えて連続撮影。
①シーン1:漁港の風景、撮影時天候は雲が多めの晴れ~薄曇り。
■iPhone 15 Pro 標準カメラアプリ
■iPhone 15 Pro foodie
■iPhone SE(2nd) 標準カメラアプリ
■iPhone SE(2nd) foodie
この曇りがち天気の外での絵は、元々飯テロ用?のFoodieではイマイチ?
②シーン2:魚市場のセリの後、室内で灯りは蛍光灯と暖色系ライト。
■iPhone 15 Pro 標準カメラアプリ
■iPhone 15 Pro foodie
さすがFoodie、室内の画作りは抜群。あんなに遠いのに、魚の色合いがおいしそう。
■iPhone SE(2nd) 標準カメラアプリ
明るめ色補正は「曇りの室内」という悪環境を補完するが、左奥の海は完全に白飛び。
■iPhone SE(2nd) foodie
一番温かみがあって画は「寒く」なく、魚も新鮮そうだが、やはり海は真っ白。
③シーン3:木の幹からニョッキリ生えた桜、撮影時天候は晴れ。
■iPhone 15 Pro 標準カメラアプリ
おそらく超広角レンズ。手前のピンと幹のややボケ、奥のボケとの対比が奥行き感を出している。
■iPhone 15 Pro foodie
小春日和で咲く桜にフォーカス。SS(春用無料フィルタ)もいい味出している。
■iPhone SE(2nd) 標準カメラアプリ
幹の木肌の細密感は良いが、写真としては奥の桜しかボケておらず、主題が不明瞭?
■iPhone SE(2nd) foodie
④シーン4:川岸に咲いた桜を川底からアオリで望む、撮影時天候は晴れ。
■iPhone 15 Pro 標準カメラアプリ
桜の木は枝まできちんと描写されて奥行き感があるが、やや静的でCOOLな画作り。
■iPhone 15 Pro foodie
陽のあたり方による陰影など、最も「彫り」の深い画。空は若干緑っぽい??
■iPhone SE(2nd) 標準カメラアプリ
桜はやや平坦だが、空の色は一番明るく抜けてて、気持ちよさそう。
■iPhone SE(2nd) foodie
全体として、15 Proはダイナミックレンジが広く、暗さと明るさが両立する風景でもきちんと描き出す。一方、SE(2nd)は立体感は薄いが、画創りが上手く「綺麗な」写真が撮れる。写実的な15 Proか、絵画的なSE(2nd)かという感じ。15 Proはやや緑っぽく、寒めの画がデフォルト、SE(2nd)は明るめにわかりやすくデフォでも「イイ画」だが、白(光)耐性は低い...という感じか。15 Proの方がやはり地力は高いので、「暗いところまできちんと描き出すが、やや緑目の絵作り」という傾向を頭に置いて、フィルターや補正使えば良いか。
なお、多レンズの15 Proは、桜の接写の時、ちょうど標準(広角)レンズと超広角レンズの切り替えポイント(だいたい対象物まで30cmくらい?)だったようで、頻繁に両者が切り替わってしまうのが、ちょっとウザかった。被写体と近いので、レンズの位置が違うと画角が変わってしまうため、構図が決まらずやりづらかった(↓作例参照)。
☆本体数mm動かしただけで標準⇔超広角とが切り替わった例。角度が違うので構図が決まらん。
◆標準(広角)カメラ(真ん中やや上目に中央の桜を置きたかったのだが...)
◆超広角カメラ(上の写真と数mmしか構える位置を変えていないのに、この構図の差)
カメラの進化は、流石にそこにしか前モデルとの明確な差がなかった時代もあっただけに力を入れており、クソ邪魔な三眼レンズを搭載しているだけあって、素晴らしい。ただ細密になった分、出来上がりがやや冷ための画になる傾向があるようで、そこは注意してフィルター選択した方が良さそうだ。
大きさはやはりPro Maxにしなくてよかった...とつくづく実感中。平日は社用携帯とのダブル持ちの時間が長いので、ゴツめのケースをつけているのもあって、これより大きいと胸ポケットに入らない。さらに、それまでの端末重量6 Plusが172g、Xが174gでほぼ一定だったので、およそ一割増の15 Pro(187g)はギリ許せても、約50g増し(221g)=1.3倍以上のPro Maxはありえんかったな、とやや重くなった15 Proの重量を感じながら思った次第。あと、厚さ!寸法スペック的にはXからは0.5mmしか厚くなっていないが、厚くなっている部分が一部=カメラでかなり引っかかる。ケースやプロテクターでこの段差を吸収する手立てを考えないと、複数枚胸ポケットに入れるような運用を強いられている現状では使いづらくてしょうがない。
以前のスライド式消音スイッチがアクションボタンになったのは、現時点ではメリットよりデメリットが大きいかな。以前はマナーモードか否かは画面が消えていてもスイッチ部に赤い印が見えるか否かでわかっていた(余談だが本体色赤=(PRODUCT)REDだけは、ここがスライドスイッチ「どちらに倒しても赤」で見づらいので、改善してほしいポイント)。一方アクションボタンでは現状がわからず、画面を「起こす」必要がある(現状では、常時表示の内容では状態がわからない)。ただここはロック画面以外ではマナーモードか否かが画面上表示されているので、それを常時表示アイテムとするのは、ライブアクティビティの設定か何かで対応することも不可能ではないと思われ、今後のアップデート次第か。また、今以上にカメラアプリやフラッシュライト機能を使うようになれば、機能を割り付けられるアクションボタンが便利になってくる余地もあり、今後の自分のiPhoneの使い方も含め熟成待ち。ただ単なる消音スイッチとして使っている現状では、従前に比べての劣化ポイントの1つとなっている。
最後にデザイン的には、やはり長方形のの一つの頂点に片寄せた3つのレンズの飛び出しはかなりダサく、センスない。機能的にも、厚さという携帯性を左右するファクターに影響するうえ、机の上での安定性も悪い。さらにレンズのエッジも保護しないと簡単に傷つきそう。実使用にあたりケースやプロテクター必須のデザインというのは、単体で工業製品として成り立っていないわけで、ここは最近のiPhoneが、カメラ性能向上くらいしか前世代との確たる訴求点がない時期が長かったことの悪しき影響が出てしまった感じ。飛び出しが少なくスマートで機能的なXと比べると醜悪なデザイン。
ま、いくつかの欠点やデザイン上の瑕疵、さらに要改善ポイントはあるものの、マスクでの認識機能があるFace IDのストレス解消と常時表示の予想外の有用性、そしてType-Cの採用によってついにiPhoneが閉じた端末から脱出できたということで、自分にとってはかなり使いやすくなった端末。
さすがにXと同様の期間バッテリー無交換は無理筋で、そのライフサイクルの途中での交換は致し方ないだろうけど、また永く使っていければよいなー....つかこれほど価格上昇してしまうと、数年ピッチではおいそれとは買い換えられませんがな....
【iPhone15 Pro A3101 MTUH3J/A仕様】
Color:Black Titanium
Internal Memory:512 GB, 8 GB RAM
Dimensions:146.6 x 70.6 x 8.25 mm
Weight:187 g
Display Type:Super Retina XDR Display with ProMotion
Display Size:6.1 inches all‑screen OLED display
Display Resolution:2556 x 1179 pixels resolution, 460ppi, 120 Hz
Max Brightness:2000 cd/m²
Contrast Ratio:2000000:1
Display Protection:fingerprint-resistant oleophobic coating, Ceramic Shield
Display Function:True Tone, Wide color (P3), ProMotion, Dynamic Island
Build:Titanium design, Ceramic Shield front, Textured matte glass back
SIM:nano-SIM + eSIM
Body Function:IP68 dust/water resistant (up to 6m for 30 mins)
Connectors:USB-C
OS:iOS 17
Chipset:Apple A17 Pro
CPU:Hexa-core 3.78 GHz (2 performance and 4 efficiency cores)
GPU:Apple GPU (6-core graphics)
Neural Engine:16-core
Camera (Primary):Triple, Main/48 MP (f/1.78, 24mm) + Ultra Wide/12 MP (f/2.2, 13mm) + 3x Telephoto/12 MP (f/2.8, 77mm)
Camera (Secondary/Front):12 MP (f/1.9, 23mm)
Video:4K@24/25/30/60fps, 1080p@25/30/60fps, 720p@3060fps
GPS:GPS, GLONASS, Galileo, QZSS, BeiDou, NavIC, iBeacon
Modem:
・5G-NR (Band n1, n2, n3, n5, n7, n8, n12, n14, n20, n25, n26, n28, n29, n30, n38, n40, n41, n48, n53, n66, n70, n71, n75, n76, n77, n78, n79)
・4G-FDD-LTE (Band 1,2,3,4,5,7,8,11,12,13,14,17,18,19,20,21,25,26,28,29,30,32,66,71)
・4G-TF-LTE (Band 34,38,39,40,41,42,46,48,53)
・3G-UMTS/HSPA+/DC-HSDPA (850,900,1,700/2,100,1,900,2,100MHz)
・2G-GSM/EDGE (850,900,1,800,1,900MHz)
WLAN:2x2 MIMO-adaptive Wi Fi 6E (802.11ax)
Bluetooth:5.3
Battery:Non-removable Li-Ion 3274 mAh battery (12.7 Wh)
Battery life:Endurance rating 75h (Playback audio)
Battery Wireless charge:Yes
縦横比と画面の大きさ、さらに新機軸の常時表示やDynamic IslandはGoodだが、レンズぅ....
画面側は良い部分がほとんどだが、これ見よがしの三角配置のトリプルレンズはイマイチ。レンズ目立たせるならカメラ然としたLeitz Phoneのようなアプローチや、多レンズで「段」が避けられないにしてもGoogle Pixel 8 Proのように左右の厚さの差がないのがベスト。レンズ側を下にして置いたときにガタガタ傾き、ポケットに入れるときに引っかかってしまうのは、携帯する機器のインダストリアルデザインとして「美しさ」を全く感じない。端正で美しかったXからの明確な悪化ポイント。
Xからの進化としては、マスクをしてのFaceIDが有効なのが何より便利
「マスク着用時Face ID」自体は、iPhone 12以降ですでに対応していたので、15シリーズならではの新機能ではないが。
また、「顎の線」が見えなければならないので、Xの時のようにマスクを顎下にずらした形では逆に認識しない。
なお、Face IDそのものの機能も上がっているようで(カメラ性能の向上によるのもあるのだろうが)、以前はメガネのタイプを大きく変えると(黒太縁⇔ツーポイントなど)認識率が下がったが、それがなく非常に快適。
日に何度も使う部分なので、ここは素晴らしい。
iPhone Xの時は「Touch ID復活希望」だったが、今のFace IDがこの精度ならマァいいかな。ただメガネが曇った場合は以前より認識不可になる確率が高いような気がするので、赤外線を使うなどしてさらに認識を上げる努力はしてもらいたいが。
期待通り
直前に使用していたのが、会社部署スマホのiPhone SE(1st)と、つなぎで買った個人スマホ&会社個人スマホのiPhone SE(2nd)。そして直接比較はできないが、少し前まで永く使っていた記憶の中の個人スマホのX。iPhone SE(1st)はSoCがApple A9でメモリ2GB、同2ndはA13 Bionicでメモリ3GB、XはA11 Bionicでメモリ3GB。
それに比べるとSoCがApple A17 Proにメモリ8GBで15 Proは圧倒的にサクサク。
今までになく、やや早めにiOSの更新をあてているせいもあるのかもしれないが、iPhone Xの初期に感じられた瞬間的なカクカク感などは皆無。
ま、Xでもさほどに不便を感じていなかったので、体感満足度はそれなりではあるが。
このあたりが最大か....
シリーズ唯一の5倍望遠光学ズームをはじめとするカメラ系の進化があり、さらに大画面で解像度が高いのに、基本モデル⇒大画面モデルの価格的プレミアは非Pro系と同じ15,000円アップ。いやむしろPro系は基本モデルの価格が上昇しているため、上昇「率」としては非Proモデルの15 Plusが約9%なのにProモデルである15 Pro Maxは約7%とプレミア率が低くてオトクなのもあり、相当に悩んだが、片手で使うことが多いことを考えれば、このあたりがサイズ的にも重さ的にも限界。
つか15 Pro Maxのフットプリントは、6 Plusの77.8x158.1から76.7x159.9x8.25とむしろ1mmほど細くなっているが、厚みが7.1から8.25mmと1ミリ以上厚くなっていて、ポケットに入れるのには不利。厚さは同じ8.25mmで、巾は70.6mmと約6mm「細い」15 Proでもギリなので、15 Pro Maxは自分の環境での日常使いには完全アウトだった。
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購入金額
204,800円
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購入日
2023年11月07日
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購入場所
Apple Online Store
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