先日掲載したQED CONNECT-USBと同時に購入した、英国のケーブルメーカーQED発売の光デジタルケーブルです。
これも低価格が売りな製品であるため、予告されている値上げの前に購入しておこうというものです。
私がオーディオに興味を持った時期は、丁度CDプレイヤーに光デジタル出力が装備され始めた時期でした。当時はデジタル端子は光と同軸の2つが装備されていて、光の方が高性能というイメージで販売されていました。実際の所当時はデジタルといってもハイレゾが存在しておらず、16bit/44.1kHzが伝送できれば十分で、接続法による優劣は殆ど無かったといって良いと思いますが。現在は当たり前のようにハイレゾデータをやりとりするようになり、どちらかというと同軸の方が上位のフォーマットまで対応する例が多くなっていますが、これも伝送方式の問題というよりも光レシーバーの性能で光の方のフォーマットが制限されることが多いようです。
初期の光ケーブルは高級モデルが石英ガラスファイバー、普及価格帯がプラスチックファイバーとはっきりと二極化されていました。現在は樹脂ファイバーの品質が向上したためかそれほど極端に分かれるわけでは無く、そこそこ上位の製品でも樹脂製のファイバーを採用した製品が増えてきました。
光ファイバーの材質等についての詳細は、エイム電子の解説が詳しいと思いますので、そちらをご覧いただければと思います。
上記の解説によると、光信号を伝送するコア部分が樹脂製の方が太く作られているため、接続部に極端な高精度が要求されず、家庭用などの一般的な用途には使い勝手が良いというメリットがあるとされています。
現在QEDの光ケーブルはCONNECT/PROFILE/PERFORMANCE/REFERENCEと4種類の製品がラインナップされていますが、最上位となるREFERENCEのみが石英ガラスコア、残りの3製品はいずれもPMMAコアを採用しているとされています。
PMMAはPolymethyl Methacrylate (PMMA) Acrylic glass optical fibreということで、アクリル由来の光ファイバー素材となります。他社製でも1mで3~4万円程度の中級グレードまではこれと同様の素材が使われていることが殆どのようです。
オーディオ用として最廉価クラス
それではここで実物を確認してみます。
以前取り上げたCONNECT USBと比べるとそこそこ大きめの箱であり、オーディオケーブルが入っていてもまあ不自然ではないかなという程度になります。それでも日本メーカーの箱に比べればかなりコンパクトにまとまっていると思います。
QED CONNECTシリーズ共通の特徴として、皮膜が極めて柔らかく出来ていて「PVC jacket for ultra-flexibility」と称されています。
「CONNECT-OPTICAL DESIGNED AND ENGINEERED IN THE UNITED KINGDOM」と印刷されていて、企画・設計はQED社内で行われていることが判ります。実際の製造は英国外の委託先下請けメーカーでしょう。
CONNECT USBと同様にQEDのメーカーロゴが彫られた独自コネクターを採用しています。
以前の格安の光ケーブルは、このコネクター先端の透明度がさほど高くはないものもあったのですが、さすがにこのクラスの格安品でもその辺りには気を遣って作られています。
このケーブルも取り敢えず買っただけで何か使い途があるわけではないのですが、そもそも光ケーブルでCDプレイヤー等を接続したこと自体が数えるほどしか無いんですよね。今までデジタル接続では同軸ばかりを使ってきましたし、そもそもCDプレイヤー等から外付けしたいと思うようなD/Aコンバーターを持っていませんでしたからね。
今はUSB DACはそこそこ持っていますし、USB DACは光や同軸での入力に対応しているものが殆どですから、折角ケーブルも用意したので色々とデジタル接続を試してみたいと思います。
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購入金額
1,430円
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購入日
2024年01月18日
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購入場所
イースタンサウンドファクトリー直販
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