先日掲載した富士通製PCサーバー、PRIMERGY TX1320 M3をジャンク扱いで購入した際に、ディスクベイの中にそのまま残されていたHDDです。
当然ですが、購入データはPRIMERGY TX1320 M3のものと同様となります。
データはきちんと消去されていましたので、動くようであればそのままデータドライブに使えば良いかと思っていたのです。
元々オンボードコントローラー接続でRAID1構成で使われていたようなのですが、結論として1台は正常であるもののもう1台は故障品だったようです。
故障品の方は「代替処理済のセクタ数」の方が16進数表記で「2F3」、つまり10進数に換算すると755個記録されています。プラッタそのものに異常があると考えた方が良いでしょう。一応正常な方のミラーにするよう設定してみましたが、同期が完了する前に必ずエラーが発生してしまいますので、運用に回すのは不可能なレベルの故障です。
仕方ないので正常な方だけを単独運用する形でセットアップすることにしました。次に電源を落としたときに故障品の方は抜く予定です。今回はCrystal Disk Infoのスクリーンショットを作成するために残しておいただけですので…。
エンタープライズ向けにしては信頼度が微妙
取り敢えずここからは正常な方の個体に話を絞っていきます。
現時点でも稼働中のサーバーですのでHDD本体の写真は用意できていません。一応こんな感じのHDDです。
写真は同シリーズの4TBモデル、ST4000NM0035ですが、外観は大体同じと考えて良いでしょう。
メーカーの公式資料からデータを抜き出してみましょう。
まず、Exos 7E8シリーズのネイティブ512byteセクターモデルで、回転数は7,200rpm、記録方式はCMRです。ハードウェア暗号には対応していないスタンダードモデルとなります。
エンタープライズモデルらしいのは動作可能温度範囲でしょうか。5~60℃をサポートしています。世代は決して新しくありませんので、最大転送速度は205MB/sと、現代的な5,400rpmモデルと同等かそれ以下というところでしょうか。
一応PRIMERGY TX1320 M3でCrystal Disk Mark 8.0.2を計測してみました。この個体は外付けのディスクコントローラを搭載していませんので、PRIMERGY TX1320 M3のIntel C236チップセット内蔵コントローラーへの接続となります。
公称値と比べても少し物足りない程度でしょうか。
とはいえ、最初からないものと思って購入していた本体から出てきましたので、おまけとして考えればなかなか良いものが付いてきたと考えることも出来ます。
今時のスタンダードモデル未満の速度性能ではありますが、連続稼働は得意としている製品ですので、サーバーの中に詰めっぱなしという用途にはなかなか使えそうです。
今更金を出して買おうとまでは思いませんが、折角付いてきたものであれば活用してみようと思います。まあ、省電力という観点ではさほど優秀な製品ではありませんので、より低消費電力のHDDに交換してしまう可能性も否定は出来ません。
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購入金額
0円
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購入日
2023年09月24日
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購入場所
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