BA(フルレンジ)ドライバを一つだけ使用した、珍しい？イヤホンです。

周波数応答は記載なし、再生周波数帯域は20~20kHzまでです。計測したいですが、測定器(マイク)がないのでお預けです。

インピーダンスは22Ω±20%、出力音圧は104±3dB@1kHzです。ただし、dB/mWなのかdB/Vrmsなのか不明です。音量は取りやすいため、たぶんdB/mWです。

ケーブルが交換できない構造のため、社外ケーブルを使用したい場合はお勧めできません。

肝心のケーブルの品質ですが、そこまで悪くないです。癖がつきやすいですが、タッチノイズも少なく3.5mmプラグのスリーブも高品質です。スプリッターもついており、及第点には達していると考えられます。

ただし左右判別がしにくいです。Final E typeなど左右判別できるイヤーピースをお勧めします。

100ptsで各音域を評価します。

低音   50pts

低域が明らかに弱いです。解像度が高く、比較的モニター的な質感で悪くはないですが、この音質なら同価格帯のDD機のほうがおすすめです。

中域   70pts

音場が広めで、少し輪郭がボヤっとしています。モニターライクの音質の半面疲れやすいです。ボーカル主体の曲に合っているようで、臨場感はばっちりです。BAなので中域はきれいになる傾向が見えますね。

高域   40pts

このイヤホンに高域を求めない方が良いようです。BAは高域が得意と言われますが、EN120には当てはまらないです。解像感が高いですが、金属系の楽器の音は刺さりやすく、とくにハイハットはシャンシャンなります。この音質が好きな人もいると思われますが、私には合いませんでした。