ソニーの完全ワイヤレスイヤホン『WF-1000XM5』です。
2023年9月発売のモデルです。
※専門的なことはほとんど書いていませんので、予めご了承ください^_^;
たまには奮発してみました
2023年春頃に旧モデルであるWF-1000XM4を購入しようと思っていたのですが、夏頃に新型モデルが発売されるだろうとのことでしたので、発売されるまでのんびりと待っていました。発売前の新モデルは口コミなどが無いので出てすぐ購入するのは危険かなと思ったのですが、「きっとソニーだから大丈夫」という謎補正と就寝前の妙な決断力(勢い?w)が働いて、予約販売が始まった日の晩にソニーストアで予約してしまいました。
9/1発売ということで、もしかしたら8月末に届くかと期待していたのですが、きっかり9/1に届きました。まぁ、発売日前に入手できなかったのは良いとして、ソニーストア(WEB)で購入すると自動で製品登録ができ、さらに今なら保証期間1年延長が付きます。また、「紛失あんしんサービス」に加入できるということなので、多少割高でもこちらで購入することにしました。
届いた段ボールは意外と大きかったけど、、、
パッケージ外箱は環境に配慮したサステナブルな紙素材を採用しており、樹脂ケースのように丸みのある成形されたコンパクトなものです。凝った化粧箱で豪華さで誤魔化しているような感じの製品とは一味違う仕様で、さすがソニーといったところです。
エコなパッケージですが安っぽく見えないのが良いですね
印刷ではなくエンボス加工と徹底しています
小さめの外箱の中には、ワイヤレスイヤホン本体が収まっている充電用ケース、取扱説明書類、イヤーピース、USBケーブルが入っていました。イヤーピースとUSBケーブル、取扱説明書は収納用トレー・フォルダがあり、使わない場合もキチンと整理して保管することができるのが良いですね。エコな外箱だけどちゃんと保管しておこうという気持ちになれますね。
中身は多重構造になっていました
イヤーピースがキチンと収納保管できるのも良いです
◇イヤホン本体
今までステム型のイヤホンを使っていたのこともありますが、イヤホン本体は予想以上に小さくて軽量に仕上がっていました。大きくて重たいのは嫌だなぁと思っていたので初見としては非常に好印象でした。
思っていたよりも小さくて軽いです
どの角度から見ても同じ印象です
こんな小さいイヤホンの中にハイテク技術が
ギッシリ詰まっているんですね。凄い!
デザイン的にはエッジ部分や段差等がほとんどないズングリとしたフォルムで、金色の丸いグリル(マイク部)がワンポイントになっているので多少は高級な感じはしますが、旧モデルほどの特徴にはなっておらず全体的にはおとなしい印象を受けます。
ズングリしたフォルム、ひょっとこみたいw
今回カラーはブラックを選びました。ホワイトも捨てがたかったのですが、使い込むにつれて黄ばんでしまったり他のモノ(白髪染めとかw)から色が移ったりしたら嫌なのでブラックをチョイスした次第です。
ホワイトも良い感じです
丸くてズングリした形状はイマイチ特徴に欠けますが、色合いは一様ではなくグロス部分とマット部分によって変化を持たせています。さらに金色の組み合わせがプレミアム感を演出しています。
ワンポイントの金色グリル、排水溝の目皿ではありません
無駄に接写してみましたw
デザインは旧モデルの方が装飾的な要素があって好みなのですが、ツルっとした方が風切り音などが発生しないようなので、これはこれで良しとするしか無いですね。
◇充電ケース
充電ケースもまた小さくて軽い作りです。旧モデルよりも小さくなっているということですが、私は持っていないので比較できませんが、我が家にあるワイヤレスイヤホンの中でも最も小さい充電ケースです。
マットブラックに金の文字が印象的
ミニマルな充電ケースです
今まで使っていたもの(左)との比較
妻が所有しているBOSE製品との比較
充電ケースは縦型で、平たいタイプよりも開閉しやすいのが気に入りました。イヤホン本体が丸っこいので取り出しにくいという部分があり、出し入れの際に誤って落とししてしまうおそれはありますが、充電ケースのコンパクトさは重要なので、落とさないように気を付けるしかないでしょう。
矢印の方向にイヤホンを押すと取り出しやすいかも
背面側には充電用のUSB-C端子があります。USBケーブルを介してACアダプターやPCを接続すれば充電ができます。(充電時間は約2時間)
USB-C端子の横にペアリングボタンがあります
また、Qi規格のワイヤレス充電にも対応しているということで、対応したワイヤレス充電器を使えば置くだけで充電できます。
充電ケースの底面にはシリアルナンバーが入っています
充電中は赤いランプが点灯します
※充電完了後は消灯します
◇イヤーピース
付属のイヤーピースは4種類(SS、S、M、L)で、ノイズアイソレーションイヤーピースと呼ばれる密閉性の高い発泡素材を使用しています。サイズによって内側のパーツが色分けされているので、比較対象がなくてもサイズが分かるようになっています。
旧モデルや他モデルと互換性のあるイヤーピースです
色分けされているので単体でもサイズが分かります
イヤーピース装着部のアップ
イヤーピースのメッシュ、本体側にはありません
今まで使っていたイヤホンのゴム製イヤーピースは消耗品という感覚が無く、多少ヘタってもずっと使えていましたが、こちらは完全に消耗品なので定期的に交換する必要がありそうですね。※でも意外と高いかも、、、
宝の持ち腐れにならなければ良いけど、、、
◇仕様
<イヤホン本体>
型式:密閉、ダイナミック
ドライバーユニット:8.4mm
重さ:約5.9g × 2(イヤーピース(M)含む)
電源:Li-ion
充電方法:充電ケースから供給
電池持続時間:NCオン/最大8時間(6時間)
NCオフ/最大12時間(7時間)
※連続音声再生時間、()内は連続通話時
通信方式:Bluetooth v5.3
出力:Bluetooth Power Class 1
最大通信距離:10m
使用周波数帯:2.4GHz帯
対応BTプロファイル:
A2DP, AVRCP, HFP, HSP, TMAP, CSIP, MCP, VCP, CCP
対応コーデック:SBC, AAC, LDAC, LC3
対応コンテンツ保護:SCMS-T
伝送帯域(A2DP):20Hz~20,000Hz
20HZ~40,000Hz(LDAC)
<充電ケース>
充電方法:USB充電/ワイヤレス充電
<付属品>
・USBケーブル
・保証書(取扱説明書)
・イヤーピース(SS、S、M、Lサイズ)
プレス等に公開されている内部構造の画像
ハイレゾ対応(LDAC)ということなのですが、当方の再生機はiPhone、音源自体は何とかなってもこりないかららかくで利用できるコーデックがAACとSBCなので、素のままではハイレゾ音源の臨場感のあるサウンドを体感することはできそうもありません。。。
装着感も音も私と相性が良さそうです
◇装着感
本製品(Mサイズのイヤーピースを使用)と私の耳は相性が良いようで、装着感は非常に良いと思います。適度な圧迫感とフィット感が魅力で、軽量だから飛び跳ねても外れそうな感じは全くないです。
私の耳にはすっぽり収まります
まだ慣れないせいもありますが、ステム型イヤホンのように摘まむところが無く、形状的な特徴が少ないので直感的に耳に装着できないのがもどかしい感じです。
別の角度から ※そろそろ床屋に行かないとw
充電ケースからの取り出す時も同じで、小さくて丸っこいので取り出しにくいのが難点です。収納についてはマグネットでスポッと収まるので向きさえ間違えなければササっと素早く収納できます。
イヤホン本体の操作ボタン(タッチセンサー)はタップする回数や時間などで機能を使い分けますが、取り扱いに慣れていないせいか誤操作が多いので、しばらくはタッチセンサーの機能を専用アプリ上でオフにしています^_^;
「割り当てなし」で無効化しています
◇操作性
イヤホンの操作ボタン(タッチセンサー)は指の腹でタップして操作するのですが、親指と中指でイヤホン本体を支えつつ人差し指の腹でタップする行為は多少慣れが必要です。今までのイヤホンも似たような操作でしたが、ずっと慣れないまま殆ど使っていませんでした。。。
ということで、本体の付け外しに慣れるまではうっかり触ってしまったり、連打になったりして誤操作しやすいので、今は機能をオフにしています。
上記の理由から主な操作はiPhone上から行っているのですが、イヤホンの機能をフルに活かしたい場合は、ソニーのヘッドホン専用アプリ『Headphones Connect』との連携が必須らしく、初めて接続した時にインストールを促されたので導入しました。
ソニー製ヘッドホン(イヤホン)専用のアプリ
初期画面
このアプリを使用することで、タッチセンサーの機能割り当てやオン/オフ、イコライザー、ノイズキャンセリング機能(以下ノイキャン)のオン/外音取込み/オフを制御するなど、イヤホンの設定を自分好みにカスタマイズできます。
アプリのメイン画面(上半分)、バッテリー残量も分かります。
また、現在の状況も大雑把に認識しているようで、止まっている状態なのか移動中なのかを判断して、ノイキャンと外音取込みを自動的に調節してくれたりするようです。
◇接続性能
以前使っていたイヤホンに比べると、本イヤホンのBluetoothへの接続がとても速いと感じました。片耳ずつ装着して両方装着できた頃には接続されているのでストレスは全く感じないです。
接続した時にノイキャンがオンの状態だと、ノイズがスッと消える瞬間が分かるので、接続状態がすぐに把握できますし、外音取込みの設定でも明らかに音が変わるので接続状態が分かります。さらに、接続されたと同時に専用アプリが有効になるのでiPhoneの画面を開いた時に通知で分かります。
◇音質について
さて、気になる音質についてですが、ハイレゾを再生できる環境ではない&私のショボい耳(聴覚)で今まで使ってきた5千円クラスのワイヤレスイヤホンと違いが分かるのか心配していましたが、結論から言うと私の耳でもハッキリと違いが分かるほど別次元の素敵な音でした。
ただ、他の同価格帯のイヤホンの音や特性等を全く知らないので、的確な評価は出来ませんが、とりあえず感じたことを書いておこうと思います。
まず、今まで使っていたイヤホンの音はそれなりに私好みだと思っていたのですが、この『WF-1000XM5』の音を初めて聴いた時は、まるでマンガなどで美味い食べ物を食べた人が恍惚とした表情になったりするように「うっとり」としてしまったかも知れません。
大体こんな感じw
※イラストAC(フリー素材)
明らかに鮮明で広がりのある音、迫力のある低音、今まで聴こえなかった音が聴こえて驚きました。おそらくこのクラスのイヤホンは皆そんな感じの差を感じ取れるのかも知れませんが、久しぶりにこのまま音楽をずっと聴いていたいと思いました。
そんな感じで最初は驚きと感動がありましたが、慣れとは恐ろしいものでアッという間に慣れてしまいましたw
◇ノイズキャンセリング
周囲の音(ノイズ)をイヤホンに内蔵されたマイクで解析して、ノイズの波形と逆位相の波形を電気的に作ってノイズの波形にぶつけることでノイズを相殺するらしいです。本製品のマイクは片側につき3ヶあり、合計6ヶのマイクでノイズを拾っているそうです。
以前に何かの時にノイキャンを試したことがあるのですが、その時のノイキャンは圧迫感のある人工的な「無音」を被せたという印象で籠った感じの嘘っぽい音の印象でした。
ノイキャンの効果云々の前に、本製品とノイズアイソレーションイヤーピースの組み合わせは私の耳ととても相性が良いと感じているので、装着した時点でノイズキャンセリングはほぼ完成しているように感じましたw 耳を塞げば静かになるという当たり前の原理なのですが、これ以上のノイキャンは不要じゃない?と思いつつ色々試してみました。
ノイキャン:オフ
素の音は割とフラットというか低音から高温までバランスが取れているような印象です。ダイレクトな音の迫力はありますが、私の好みからすると低音域が足りない気がしました。
ノイキャンに慣れないせいもありますが、オフの方が自然な感じがするのでイコライザーなどで特性を調整してやれば、オフの方か自分好みの音に近くなるかも知れないと思いましたが、思い通りに低音を上げることはできないようでした。。。
耳栓効果があるので、オフでもそれなりに静かです
ノイキャン:オン
装着した状態で既に耳栓状態なので十分静かなのですが、多少聴こえるホワイトノイズ的な音はオンにすることでほぼ聴こえなくなります。電車の中などでは静寂というほどにはなりませんが、ノイキャンの効果は十分実感できます。
ちょっと嘘っぽい音のような気がします
ただ、ノイキャンの効果を得るかわりに若干圧迫感があります。中低音が増幅して迫力のある音になりますが、その分ディテールが甘くなっている、というかやや籠った感じに聞こえる、或いは損失した音域がある(?)ような気がします。
女性ボーカルはノイキャンのオン/オフで印象が変わるようです。聴きなれた声音とは違う感じになるかも知れません。この辺りはイコライザーで調整できるのかどうなのか。。。?
ノイキャン:外音取込み
耳栓状態なのに外の音が聞こえるのは不思議な感覚ですが、無音の圧迫感がやや和らぐような気がします。突然話しかけられた時などに重宝しそうなモードですが、静かなところならまだしも、移動中に音楽を聴いている時はノイキャン:オンとあまり違いが分かりませんでした。ということで効果的にちょっと半端な印象を受けました。
ノイキャン:オフよりも外の音が聞こえる不思議なモードです
◇マルチポイント接続
2台の機器と同時に接続ができるという『マルチポイント接続』ですが、2台のiPhoneを接続して試してみました。接続状態はアプリ上から確認でき、下の画像のように2台のiPhoneが接続されていることが分かりますが、同時に接続しても音が出せるのは片方の機種だけです。
音を出している機種にスピーカーマークが表示されます
何が再生されているのかも分かります。
なので、もう片方の機種の音を出すためには、今出ている側の音を止める必要があります。その上でもう片方の機種の音を出すと自動的に切り替わってイヤホンから音が出ます。
わたし的には、特に便利さを感じない機能ですが、接続の都合でワイヤレスイヤホンを使い分けているような方には便利な機能だと思います。
<ちょっと気になった点>
使い始めて数日後、徒歩で帰宅する際に使用していたら「プチプチ音」が発生しました。その時は汗だくだったのですが、ハンカチで顔や耳のあたりを拭いている時に両耳とも聴こえました。
音としてはパチパチキャンデーが口の中で弾けるような感じで、初めはマイクが変なノイズでも拾ったせいかと思ったのですが、どうやらイヤーピースと湿気が反応してプチプチ音が生じていたようです。(確定ではありません)
それ以降は汗だく状態での使用は止めており、その後プチプチ音は発生していません。従って、私ルールとして汗ばんでいる時は無理に使わないようにしようと決めました^_^;
値段相応かは分かりませんが後悔はしていません。
さすが世界のソニーの製品だけあって、色々な部分でちゃんとしてます。私のイヤホンに対する価値観として『WF-1000XM5』という完全ワイヤレスイヤホンはかなり高額な商品だったのですが、品質的にも性能的にも私の期待を上回っていて大満足です。
〇コンパクトで軽量、装着感もよく動作も安定している。
〇専用アプリ上で全て制御でき、カスタマイズしやすい。
〇解像度が高く、深みのある低音も魅力(ノイキャン:オン時)
〇パッケージがエコなのにキチンとしてる。
△外観的な特徴が弱くプレミアム感が薄い。
△丸すぎて持ちにくい。(落としそう)
×平民には高価すぎる
また、もしもの時のために『紛失あんしんサービス』にも加入したので、紛失させたり壊れないよう細心の注意を払うつもりではありますが、何かあった時に頼れるものがあると安心できますので、使っている間は加入しておこうと思っています。
とりあえず、デザインはともかく音的には私好みでしたし、以前のものと違って色々調べてからの購入となったので既に愛着も感じつつありますので、長く使っていきたいと思います。それと、ハイレゾやその他の未使用な機能も気になるので、少しずつ試していけたら良いなぁと思っています。
主にAmazon Music Unlimitedで聴いています
なお、色々と書きましたが、あくまでも私の素人的な感想なので、
あまり参考にはならないと思います。。。
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購入金額
39,600円
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購入日
2023年09月01日
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購入場所
ソニーストア(WEB)
supatinさん
2023/09/11
(*・ω・)*_ _)ペコリ
非常に内容の濃いレビュー興味深く読ませていただきました。やはりハイエンド帯の製品は魅力的ですねユーザーに高い満足感を与えてくれそうです。初代AirPodsが発売された頃は「バッテリー死んだら使い捨ての高価なイヤホンなんて誰が買うんだ?」と思っていましたが時代はかわり4万円~5万円クラスのハイエンド帯の競争が熾烈ですね。それだけ人気も注目度も需要も高いと言う事なのでしょうね。確かに価格は高いですが高音質、高機能、高い接続の安定性、操作性の向上、求められるファクターを高い次元で両立しスマホでサブスク、TWSで手軽に高音質で好きな音楽を楽しめる価値は高いですよね。
izappyさん
2023/09/11
コメントありがとうございます。
バッテリーが終わった時のことまで全く考えたことがありませんでした。
需要といえば、私の妻はイヤホンに全く興味がありませんでしたが、急に推しのタレントが愛用しているイヤホンと同じものが欲しいと言い出して突然購入したりしたので、純粋に音楽を聴きたいという理由だけでない人も含めて需要は高まっていると思いますw
Takahiroさん
05/23
izappyさん
05/23
コメントありがとうございます。
LDACには興味があるのですが、対応機器を揃えてしまうと
何となく宝の持ち腐れになりそうな気がして躊躇しています^_^;