Moondropから発売されている、同社初の平面駆動ドライバを搭載したミドルエンドIEMです。
14.5mmの大口径ドライバはひずみがとても小さく、美しい音が特徴です。
[ Moondrop HP (en) ]
今回はeイヤホン様の期間限定セールで安く購入できました。回し者ではないですが、興味のある方はどうぞ。
[ e-earphone HP ]
ほかにも、Softears Volume や SonicMemory SM2 がセールのようです。
ちなみに、Stellarisを買ったせいで家にあるMoondrop製品が7個になりました。もうここまでくるとコレクションです。
美しい蒼色と煌びやかな金色装飾
フェイスプレートにはネジが一つずつ両耳に打ってありますが、このネジの頭を太陽と月に見立て、周りに美しい金色の装飾があります。硬いものに当てるとうっかりはがれてしまいそうなほど繊細で、見とれてしまいます。
サイドにはSTELLARiSの文字とLRの文字が印字されています。
フラッグシップの名に恥じない高性能
Moondrop社初の平面駆動型のイヤホンですがスペックは相当のものだと思います。
感度 : 117dB/Vrms @1kHz
インピーダンス : 36Ω @1kHz、±15%
応答周波数 : 10~50kHz
実効周波数応答 : 20~20kHz (IEC60318-4, 3dB)
感度は低めでインピーダンスが高いので、スマホでは鳴らしにくいと思われます。
ちなみに、平面駆動ドライバの心臓?部分である磁気回路には、磁力が1Tにも及ぶ強力な磁石が入っているそうです。ちなみに1Tの強さは、教えてGoo!によると断面1cm角の磁力1Tの磁石で4kgの物体を持ち上げられる力があるそうです。びっくり。
よくない
平面駆動ドライバイヤホンにはたいていこの問題が付きまとうようですが、シェルが大きいため耳が小さい人には合わないです。私はSpring Tipsの一番小さい白いのでちょうどいいくらい耳が小さいです。おすすめはSpinfit CP100のSSまたはSサイズを使用することです。付属の透明のものは全部大きく合わない人は試してみることをお勧めします。
スタジオモニターのような低音
ここでは、低域を~200Hz,中域を200~800Hz,中高域を800~5kHz,高域を5kHz~とします。
他メーカーのような深い低音は期待できないです。よく言えば原音重視、悪く言えば浅いです。
ただバランスはとてもよく、中域や高域に強くかぶさらないため、心地よい音です。
原音に近い
サブベースなどと呼ばれる、モダンな曲で重要視されがちなキック音やベース音の音域です。最近の曲はよくこの辺りをブーストしてノれる音楽にしがちですが、Stellarisはこの音域がかなり原音に近いです。Katoと比べてみましたが、遜色ない音質が得られているようです。
水月雨お得意の音域
やはりMoondropの中高域は一種の安心感があります。定位は前方少し手前でしょうか。ゲームなどには向かないリスニング向きの音色です。ボーカルがすぐそこで歌っているような感覚になります。
原音にかなり近く、チューニングは最高の出来といえると思います。
これぞ高域という音
MoondropとStellarisの名誉のために言っておきます。巷で言われるような、高域が変だとかチューニング失敗だとか音質が悪いだとかいった類の感想は出ません。これも一種のチューニングと思うと、たちまちいい音だと認識できるようになります。
Moondropには珍しい高域が前に出るチューニングですが、こう言われる原因は明らかに10kHz以上の音圧レベルのせいです。MoondropはVDSFターゲットから逸脱して高域を跳ね上げ、輝かしい音にチューニングしました。ハイハットなどの金属音や息遣いなどの音域ですが正直ここまで上げなくても、10kHzと14kHzのピークをいつものように作ればよかった気もします。
-
購入金額
11,970円
-
購入日
2023年08月30日
-
購入場所
eイヤホンweb本店
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。