私は普段仕事目的でも個人用途でも、写真の編集にはAdobe Photoshopを使います。仕事用に買っているAdobe Creative Cloud Complete Planに含まれるものだけではなく、フォトグラフィープランでも使えるようにしているほどです。
しかし、以前はAdobeの高価なソフトを全て揃える予算が無く、写真編集にはJasc Paint Shop Proを使っていた時代がありました。先日顧客のWebの内容を修正する際に、Paint Shop Proを使っていた時代の素材を掘り起こしてくる必要が生じ、Windows 10以降できちんと動くような新しいバージョンを持っていませんでしたので、急遽Paint Shop Proを購入することになったわけです。
一応Jasc Softwareの時代に買った後、Corelによる買収後のPaint Shop Pro 2018は買ったことがあり、Corel Paint Shop Proの正規ライセンスは保持していたことから、アップグレード版を購入する権利があったため、その場でアップグレード版をダウンロード購入しました。
Jasc Softwareから発売されていた時代から、Paint Shop Proは安価ながら意外と出来ることは多いと評判になっていました。私が通っていた大学でも、学生用PCの画像編集ソフトはPaint Shop Proが使われていて、Adobe Photoshopは一部職員が使うPCに用意されていた程度でした。
というわけで、数年ぶりにPaint Shop Proを使うことになりましたので、簡単に紹介しておきたいと思います。
使い勝手も意外と良いが、UIを分ける意味があまり感じられない
まずはごく普通に起動してみます。
起動直後は、この後で行う作業のランチャー的なUIとなります。ファイルの関連付けにより直接ファイルを開いた場合にはここは通りません。
初期設定では「写真」UIが使われています。これはタブレット等のタッチ操作でも写真編集が出来るよう設計されたUIです。この状態のPaint Shop Proは完全に簡単なフォトレタッチソフトの域を出ません。出来る編集もスマートフォンの写真アプリに近いものに絞られます。
今回仕事で必要な内容はこのUIでは全くカバーされていませんので、ここで「編集」UIに切り替えてみましょう。
このUIは従来のPaint Shop Proに近いものですが、使われる頻度が高い機能をわかりやすく浅い階層に配置しているスタイルです。今回必要な作業はこのモードで実行可能でしたので、「編集」UIで作業は行いました。
写真編集にありがちな「露出やコントラストの調整」「サイズ変更」などの機能は、この「編集」UIで利用可能です。
「編集」UIに近いものの、Paint Shop Proが備える全機能にアクセスできるのが「完全」UIです。ただ、「完全」UIは動作がかなり重く、私のPCでのレスポンスはAdobe Photoshopよりも落ちるかもと思うほどです。
Adobeほどでは無いにせよ、Corel Paint Shop ProのAIによる自然な写真合成などに対応していて、以前と比べるとかなり高機能化したイメージがあります。新規ライセンスでもPhotoshop フォトグラフィープランの半年分の金額で購入できるソフトとしては、かなり充実した内容であると評して良いのではないでしょうか。
私自身は画像編集ソフトでは必要な機能以外を全く使わないタイプですので、自分の使う範囲に限っていえばPhotoshopとの差は意外なほど小さいと感じました。Photoshopを駆使した作品を作るようなヘビーユーザーであれば別ですが、私のようなライトユーザーはこれで十分な気もします。まあ、Photoshopがデファクトスタンダードである以上、Photoshopを使わざるを得ないため使っているというだけのことですが…。
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購入金額
3,180円
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購入日
2023年07月18日
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購入場所
Corel公式サイト
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