最近世間の殆どの物価が上昇している中で、NAND Flashメモリーを使う、SSDやSDメモリーカードなどだけは低価格化が進んでいます。少し前まではmicroSDでGBが10円近辺であれば激安レベルだったのですが、今では512GBクラスを中心にGB単価が8円を割るものも出ているほどです。もっとも、SSDはNVMe対応製品ですらmicroSDよりも単価が安いものが少なからず現れているわけですが…。
というわけで、つい最近までSanDisk製のmicroSDXCメモリーカードであれば、べーシックグレードのUltraで512GBモデル5千円前後が底値だったのですが、今月に入ってその価格帯に上位モデルのExtremeが降りてきましたので、試しに1枚買ってみることにしました。
さすがにこの価格で売られているものはWestern Digitalの日本法人が扱う正規輸入品ではなく、海外パッケージの並行輸入品です。並行輸入品は基本的に販売店保証のみとなりますので、ある程度の割り切りは必要となるでしょう。
SanDiskやSAMSUNGのように世界的にシェアの大きなブランドは模造品も多く出回っているので注意が必要です。早めに動作確認しておくことにしましょう。
そこそこ速いがグレードに対して若干物足りない
それではいつも通りの条件でベンチマークテストを実行してみましょう。Ryzen 9 3900+ASUS PRIME X370-AでWindows 10 Pro v22H2を動かしている環境にiBUFFALO BSCR20TU3を接続してCrystal Disk Markを2種類実行するというものです。
まず読み出しについてはシーケンシャルが恐らくカードリーダーの限界上限となるであろう100MB/sに少し届かない程度、ランダム4Kも10MB/sを上回る辺りと十分に優秀な結果です。
一方書込はシーケンシャルで90MB/sに届かず、ランダムも5MB/sに届かないと、標準クラスの製品と比較すれば1ランク上であるものの、高速モデルというには少々物足りない程度の値に止まります。書込性能は以前取り上げた、遙かに安価なSilicon Powerの2製品に後れを取ってしまっています。
Silicon Power製品以外でも、普段ほぼ同等の価格帯で販売されているNextorageと比べてもランダムでは分が悪いというのはいただけません。
勿論、SanDisk推奨のカードリーダーと組み合わせることでこれを大きく超える性能を発揮するということは理解していますが、メモリーカードは大抵推奨カードリーダーで使われるものではありませんので、その値は参考値以上の意味は持たないでしょう。汎用のmicroSDXCメモリーカードとして使う限りでは、同じSanDiskのUltraよりは速いものの、他社製と比較して特にアドバンテージのある性能ではないとまとめることが出来ます。
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購入金額
4,980円
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購入日
2023年07月08日
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購入場所
テクノハウス東映
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