ゴールデンウィークを利用して組み立てた新サブPCの中核となるパーツです。これも昨年7月に購入していますので、実に10ヶ月寝かせていて、その間に第14世代Coreシリーズがリリースされ2世代落ちとなってしまいました。
このCore i9-12900は第12世代のAlder Lakeアーキテクチャであり、第13世代はRaptor Lake、第14世代はRaptor Lake Refreshですが、Alder LakeとRaptor Lakeはプロセスの改良以外大きな差はなく、Raptor Lake Refreshはその名の通りアーキテクチャはRaptor Lakeです。そのため2世代落ちとはいえ実はそれ程現行モデルと比較して見劣りするわけではありません。
もっとも、Core i9に関してはAlder LakeはPコア(高性能コア)=8、Eコア(高効率コア)=8で、PコアがHyper Threading対応ですので16コア24スレッドですが、Raptor LakeではPコア(高性能コア)=8、Eコア(高効率コア)=16となるため24コア32スレッドに拡張されていて、ある程度の性能差は付きます。逆にCore i5の下位モデルなどでは世代間の差がほぼ無い状態です。
元々は年末年始に組み立てるつもりで買っておいたもので、12世代目以降のCore i9が5万円を切った数少ないタイミングで購入しています。
Core i9-12900はCore i9とはいえTDP65Wモデルであり、純正のCPUクーラーが同梱されます。まあ、実際の所Power Limitをかなり抑えない限りこのクーラーではちょっと力不足と思いますが。
個人的に12世代目以降のCoreシリーズはこの長方形と基板の薄さでどうも頼りなさを感じます。実際の組み立て時にはThermalright LGA1700-BCFを併用しました。
クーラーはDeepCool AK620WHを組み合わせ、Power Limitを制限することなく空冷で使うことを想定しています。
この性能であれば特に不満はない
まずはCPU-Zの情報を確認してみましょう。
この情報を取得した時点で5GHzで回っていますね。定格周波数は2.4GHz、ブーストクロックが5.1GHzとなっていて、確かに2.4GHzで回っていれば十分TDP65Wで収まるでしょうけど、ここまで回ってしまうとTDP表記はほぼ無意味でしょう。
ベンチマークテストもいくつか走らせてみました。今まで使っていたサブPCはXeon E5-2670でしたので、性能差は歴然としています。
CINEBENCH R15はPコアとEコアの使い分けが上手くいっていないのか、あまりパフォーマンスは伸びません。しかしPCMark 10とCINEBENCH R23は高性能CPUらしさをきちんと発揮できています。
特にCINEBENCH R23については、メインPCのRyzen 9 5900X(X370 M/Bとの組み合わせかつ電力制限状態)との比較で圧勝となります。ある意味私にとってはお約束なのですが、メインPCよりもサブPCの方が純粋な性能では上になってしまうのです。
またAdobe Creative Cloudのアプリケーションの体感速度もXeon E5-2670とは比較にならないくらい快適で、PCを更新した甲斐があったと素直に思えます。
現状ではこの金額でほぼ同等性能となるCore i7-13700を買うことは難しくなっていますし、お買い得度は十分高かったと思います。5万円でミドルハイクラスのCPUを買えないという現状が恐ろしくなりますが…。
なお、このCPUを装着したPCは、外付けGPU(Intel Arc Archemist A750 8GB)を搭載しているため、内蔵グラフィックスIntel UHD Graphics 770についての評価は行っていませんのでご了承下さい。
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購入金額
49,980円
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購入日
2023年07月08日
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購入場所
ソフマップ
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