一人暮らしを始めて(再開して?)購入したキッチンスケール。
ZIGSOWのレビューでもよく使っているのだが、元々が料理に使うために(大量に使う調味料の計量や、パスタの一人分計測など)、入手したものであるため、ある程度の重さがある陶器やガラスの容器ごと載せて、風袋消去して測定できるよう、上は2kgまで測定できるものにしてあるが、計測単位は1g。
でも、料理の時は、少なめの計量は大さじ/小さじやカップでするため、g単位で全く困らない。
ただレビューに使うと、イヤホン(片耳)の重さを測るときなどは、
モノが10g前後程度なので、「もう一桁欲しい」という事もあった。
でも、そういうときくらいしか小さいはかりは役立たないので、あえて買ってなかった。しかし、今回別件で小数点以下第一位まで計量が必要な件が発生した。一方、小数点以下第一位まで求める案件だけあって、上はたいして必要がない。
そこで、最近デジタルスケールの価格も下がっているので、微量測定用の精密スケールをもうひとつ入手することにした。
で、今回必要なのが「小数点以下第一位まで」なので「0.1g単位のスケール」を買った...わけではない。
だいたいこういったものの精度というのは、最後の桁(一番小さい桁)が不確実性を含む。ネットで売価2,000円以下で手頃ないくつかの商品の情報を確認したところ、
・I社 DL型:計測単位0.1g、計測可能重量0.5g~3000g、測定誤差±0.3g
・G社 GL型:計測単位0.1g、計測可能重量0.5g~5000g、測定誤差非公表
・B社 B型:計測単位0.1g、計測可能重量0.5g~5000g、測定誤差±0.2g~0.3g
・A社 DJ型:計測単位0.1g、計測可能重量0.5g~5000g、測定誤差±0.1g
・・・・
という感じ。
つまり「0.1g単位を正確に計量するには、0.1g単位のはかりではダメ」なわけ。
そこで
・売価2,000円以下
・認証的にきちんとしたもの
・風袋消去が出来るもの
・表示が0.01g単位であるもの
を探した時に見つかったのが、BOMATAのデジタルスケールB604C。
本体、透明保護ケース(計量皿兼用)、単4形乾電池×2、USB充電コード、取扱説明書
これ元々2,000円弱だったが、セールで1,500円まで下がっており、商社による大陸からの直輸入(=認証的にアヤシイものが混じっている)ではなく、日本にある会社がJIS規格に則ってリリースしているもの(ちなみに製造自体は中国)。また、当たり前のように風袋消去の機能はある。
経済産業省令で定める「技術上の基準(JIS B7613)」に適合するマル正マーク(家庭用)つき
で、表示が0.01g単位で測定上限3kg以下、JIS規格(JIS B7613)準拠と言うことは、規定されている精度と器差(同型の別のはかりとの誤差)は以下の通り。
・測定上限3kg以下のはかり=「調理用はかり」に分類されるもののうち、デジタル表示のものは
【精度】
■ひょう量の25 %以下の場合:±2 目量
■ひょう量の25 %を超える場合:±3 目量
【器差】
■ひょう量の25 %以下の場合:±1 目量
■ひょう量の25 %を超える場合:±1.5 目量
とされている(ひょう量:そのはかりで量れる最大値、目量は最小表示)。
つまり、ひょう量の25%まで=このはかりは最大600gなので、0~150gまでは「2表示分」で最大±0.02g、150gを超えた領域では最大±0.03gの誤差に収まる精度がある、ということ。
15.55g表示と言うことは、真値15.53~15.57g。丸めると15.4gか15.5gで、0.1gの差しか出ない。
今回最大でも20g程度のものを、比較的正確に0.1g単位で計測したいので、0.1g単位の表示のはかりだと最大±0.2g=つまり0.4gの差が出てしまうが、JIS規格準拠の0.01g単位のものなら±0.02、つまり0.1g未満の誤差しかないため、小数点以下第二位まで測定して、その桁を丸めて0.1g単位にしてしまうのが精度が良いわけ。
こういった精度良く0.1g単位が測定できるはかりが、平時の価格より随時安くなっていたので購入したのだが、いくつか従前のキッチンスケールに比べて進化している部分があった。
①USB充電式&乾電池式両対応
このはかり、電源としてはは単4形乾電池を2本使うのだが、「USB充電式」としても使える。付属のUSBケーブル(A ⇔ micro B)で充電すれば、乾電池レスで使うことが出来る。毎日毎日使うようなものではないため、乾電池を入れずに、使う直前に充電で使えば、乾電池の消耗や液漏れの心配がない。
②全体カバー(計量皿兼用)つき
はかりにはカバーがついているものも多いが、皿(計量対象を置いて計量する可動部)のみのカバーしかしないタイプもあり、それらは持ち運びなどの時に皿に力がかかる場合もあり、安定しない。これは、はかりの全てをカバーするタイプなのでその心配がない。また裏返して計量皿として使えば、BB弾などのような球状で、安定しないものを計測するときに便利。
③カウント機能
あらかじめ個体の重さをメモリーすれば、同じ物が何個あるかを計量できる(ただし、最初にメモリーする際に最低25個の個体がないとこの機能は使えない/一度メモリーすれば25個未満の数量でもカウント出来る)。
カウント機能の使い方。まず25個の重さを計量する(50個、100個の設定もアリ)
一度25個分の重量をメモリーすると、それから計算して、今乗っかっている個数を算出する
とくに最後のカウント機能は、多量のナットやボルト等を数えるのに便利そう。
600gまでの範囲であれば、従来のキッチンスケールを大きく上回る機能をもつスケールです。
【B604C仕様】工具オタクの道具箱
計量範囲:0.05g~600g
最小表示:0.01g単位
最小誤差範囲:±0.02(0.05g~150g)~0.03g(151g~600g)
準拠規格:JIS B7613
本体サイズ:140×100×19mm
電源:単4形乾電池×2、USB 充電DC5V(USB充電式&乾電池式)
重量約:310g
機能 : 風袋引機能、カウント機能、オートオフ
同梱物:スケール本体、透明保護ケース(計量皿兼用)、単4形乾電池×2、
USB充電コード、日本語取扱説明書(保証書)
劇的。とくにカウント機能はネジなどを数えるのに便利そう。
あと充電でも使えるというのが、使用頻度から言うと乾電池の放電や液漏れを防ぐので、エコ。
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購入金額
1,499円
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購入日
2023年06月04日
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購入場所
BOMATA メーカー直営店(Amazon)
がじおさん
2023/06/17
小型ですし、精度もしっかりしていてとてもよいです。
分銅持っていないですが、分銅があれば自分で校正出来るのもすごいですね。
買って良かったです。
有益な情報をありがとうございます。
cybercatさん
2023/06/17
自分も標準分銅はないので(つか一般家庭には、普通ないw)、レビューで触れてはないのですが、校正機能があるのが家庭用の範疇を超えてるかな...と。
計数機能も使い道があれば面白い機能ですし、この価格なら「買い」だと思います。