ファイルサーバーのHDDを増量する度に、中途半端な容量のHDDが排出されてきますので、そのHDDの再就職先として外付けHDD化を考えました。そうなると最も手っ取り早いのがUSB接続の外付けケースに内蔵することです。
そこでたまたま格安のHDDケースに出くわしたため、これを一度使ってみようと思い購入してきました。玄人志向ブランドから発売されているGW3.5AM-SU3Pです。
スタンドタイプの外付けアダプターであればより安価な製品もあるのですが、常設する前提であればやはりきちんとケースに収めた方が良いでしょう。ただ、3.5インチHDD用のケースを買ったのは随分久しぶりです。2.5インチ用は時々買うのですが…。
内容物は本体の他にACアダプター、USBケーブル、縦置きスタンド、ドライバー&ビスセットとなります。ちょっとユニークなのはビスセットにドライバーまで入っていることでしょうか。私個人としては普段からドライバーを頻繁に使っていて別に必要では無いのですが、中には滅多に使うことが無く用意が無いという人もいるでしょう。そのような場合には親切な内容といえます。
端子が用意されている面以外は全て黒一色の塗装となっています。この面にはUSB 3.x B端子メスとDC入力(12V)が用意されていて、製品名もここに印刷されています。
添付のACアダプターです。12V 2A出力、つまり最大24W出力ですが、入力最大値が100V 0.7Aという、スイッチング電源のアダプターです。
放熱性能は期待できないので低発熱HDD向け
今回はケースの動作確認と、買い置きしていたHDD向けの動作確認を同時に取る目的がありましたので、HDDには新品のWesternDigital WD80EAZZを使いました。このHDDについてはまた別の機会に。
ケースの中身はこの小さな基板だけです。USB - SATA変換コントローラーはJMicron JMS578を採用しています。JMS578は公称スペックでUSB 3.1 Gen 1 to SATA 6Gbpsのコンバーターと記載されていますので、USB側の最大転送速度は理論値で5Gbpsとなります。
まず、基板上のSATAコネクターにHDDを挿入します。
HDDの側面にネジ穴がありますので、ここでHDDを固定します。
さらにケースの固定ネジの位置が、HDD向けの底面に用意されたネジ穴と一致するように設計されていますので、ここもネジで固定します。つまりHDDはネジ4本で固定される形です。
なお、今回は敢えて添付のドライバーで作業をしてみましたが、あまり回しやすいドライバーでは無いため、ネジを変に締め込みすぎることはないでしょう。意外と実用的かも知れません。
あとはUSBケーブルと電源を接続すれば使用可能となります。
一応参考値としてWD80EAZZを搭載した状態で、簡単に計測した速度を掲載しておきます。
マザーボード上のSATAに直接接続した場合と大差ない速度は出ていますので、JMS578は思ったよりも高性能ということなのでしょう。
なお、先日掲載したWD Elements Desktopと比べると、WD80EAZZの発熱が小さいこともあって、15℃以上も低い動作温度となります。このケース自体は冷却機構を一切持っていませんので、単純にHDDの発熱の差が表れているだけということですが。
恐らく5,400rpmのHDDであればこのケースで実用的な温度を保つことは出来ると思います。ただ、7,200rpmの発熱が大きいHDDを内蔵した場合には、WD Elements Desktopと同様に許容レベルを超える発熱となってしまうでしょう。
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購入金額
1,280円
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購入日
2023年05月27日
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購入場所
パソコン工房
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