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ボリューム/ゲイン連動方式...工作は出来ません キットのみ。

真空管オーディオプリアンプ TU-8550SV (TU-8550N)

 

EKジャパン社プリアンプキットです 真空管付きと無いものがありますが私が制作したものは真空管無しです 真空管は左右合計6本使いますが4本手持ちで有ったので真空管無しにしました キット購入はサンバレーオーディオ社からです キット入手に1か月掛かりました。EKジャパンでの名称は TU-8550N(真空管無し) サンバレー社との違いは同梱真空管のメーカー違いです 真空管無しなら同じものです。   

    

  

    箱を開けた処で、隙間は本来は真空管が入る場所、手前の黒いバーは何でしょう?

      

    

   

  

      クリックすると画像は全て拡大できます

   大きな基板を5枚に切り分けます 力を入れないと割れないですが、やや厚みのある板を

   角にしてポキンと折ります。  

   

 

       

  

     上:ツマミ類...入出力端子、ACコード、左中 電源トランス、前面アルミパネル

       下:下ケースと上面ケース     電源トランスはコネクターが付いていて差し込むだけです

   

  

 

 

  

 

製品仕様      https://www.elekit.co.jp/product/TU-8550

[ 回路構成、使用真空管 ]
フラットアンプ(ラインアンプ)部: 2× 12AX7, 1× 12AU7 シングルエンド入出力
フォノイコライザーアンプ部   : 2× 12AX7, 1× 12AU7 CR型 RIAAイコライザーアンプ
A電源: DC点灯(全球)   B電源: MOSFET式 スロースタート定電圧電源

[ フォノイコライザーアンプ部 ]
[最大出力電圧]  20Vrms(1kHz)
[利得(1kHz)]   29dB
[残留ノイズ]   50μV(IHF-A)
[RIAA偏差]   ±0.5dB以内 (20Hz~20kHz)
[入力抵抗]    47kΩ(MM)

[  フラットアンプ部  ] 不平衡入出力、連続可変利得型
[最大出力電圧]  20Vrms(1kHz)
[最大利得]    約17dB (約7倍)
[周波数特性]   5Hz~200kHz(-3dB)
[残留ノイズ]   15μV(IHF-A)

[ 全体 ]

[入出力端子]   PHONO IN: RCAジャック、MMカートリッジ用、47kΩ
        LINE IN : 4系統 LINE 1, 2, 3 : RCAジャック
        LINE 4 : 3.5mmステレオフォーンジャック(前面)
        PRE OUT : RCAジャック 2系統 (パラレル出力)
        REC OUT : RCAジャック 1系統、
[電源電圧]    AC 100V 50/60Hz IEC規格3Pインレット式
[定格消費電力] 23W
[本体寸法]    W 352 × H 66 × D 298 mm (突起部含む)
[本体重量]   約3.9kg(完成時)

 

 

実測消費電力: 22.8W   

このアンプの電圧増幅度46dB(29dB+17dB)は200倍に当たります

5mVのカートリッジなら1000mV=1.0Vに増幅されます  

  

  

【追記】

アンプ後部にREC-OUT端子が有りますが、EQアンプ出力段から取り出していて、音量ボリュームに接続されます この為、低インピーダンス入力機器を接続すると、音量が殆どでなくなります せめて47KΩ位の録音機器を接続するべきです バッファー段が有ればよかったのですがコストで無理?

 

   

  

 

  

 

                   ツマミ類はプラ成型品にアルミ飾りを付けたものですが手触りは良いです  

  

            

  

 

  真空管アルミシールド、コンデンサー、ツマミ類、コンデンサー抵抗、真中右電源トランス、

     一枚基板      

   

   

 

   

左からロータリースイッチ、バランスボリューム、音量ボリューム、定電圧回路放熱板、コンデンサー、LED   音量ボリュームはALPS製4連でB特性のようです。 

 

フラットアンプは4連ボリュームを採用して、ゲインも連動して変化する方式を採用 パワーアンプの入力感度が低い時や入力信号が低い時はプリアンプに高ゲインが要求されますが、ボリュームを絞ると残留ノイズが気になります そこでボリュームを下げるとゲインを低くして、ボリュームを上げるとゲインも高くなる、ボリュームーゲイン連動方式を採用した訳です  ボリュームMAXでゲインMAXとなる訳です 普通のアンプはゲイン(増幅度)が一定で信号レベルを変化させているので違和感はないのですが、ボリュームーゲイン連動方式はボリューム位置を相当上げないと音量も上がらない訳です。  

  

  

  

    24頁の組み立て説明書 その中のパーツチェック部分  最後尾に回路図も付いています

  

 

部品配置、確認図、 基板裏面には部品は付かないです 完成時の電圧チェックポイントは基板に印刷されていますし、取扱説明書にも各電圧一覧が印刷されています。

  

 

 

 

  

フロント基板に抵抗やコンデンサーを折り曲げるアダプターが付いていて組立ガイドにABCのどれかを使って部品の足を折り曲げなさいとの指示があります。2段目の画像はハンダ付け後の電源基板で、3段目は真空管ソケット基板です。    

   

  

 

  

真空管ソケット基板の組み立てです シールドケースが付くようにベース部もネジとスペーサーで

取り付けます 此処は意外に手間が掛かります。     

  

  

 

  

メイン基板に抵抗を取り付け、ハンダ付けします 抵抗は73本、コンデンサーは33個 

中央部の4個の黒四角部品は音声出力用のフィルムコンデンサーです 後に大き目なコンデンサーに

交換できるようにスペースが取られています。 

ボリューム周りの銅箔が丸く削がれていますが後部からLED灯りを透過させるためです。

     

   

   

   

 

  

入出力端子は脚が長く柔らかいので曲がってハンダ穴に入らず、其の儘他の端子をハンダ付けすると後で厄介です 脚が完全に穴に差し込まれていることを確認します 要注意です! 

ボリュームや放熱板が基板に密着、平衡になっているか確認してハンダ付けします。 

  

 

  

電源トランスと電源基板を取り付けます 電源トランス取り付けのビスが少し短いような感じもしますが固定はされています 電源トランスから電源基板に行く線は浮くので一回捻ると良いようです

電源トランスからの2次配線は指示通りに基板の穴を通してソケットへ接続です。  

    

  

   

 

  

使用した真空管、音量ボリューム横に2個のLEDがあり、電源ON時はやや暗いグリーン色で、

20~30秒後にカチッとリレーの音がして音が出るようになり、LEDも明るいグリーンになります

LM555タイマーICでコントロールしてます タイマ機能だけ使用です リレーは信号出力ラインを最初は対アースショートでその後タイマーON後はリレーはOFF(対アースOPEN)となります。   

 

使用真空管計 L+R   : 12AX7×4  :  12AU7 ×2   

(機能箇所 MMフォノイコライザー:12AX7×2 : 12AU7×1(カソードフォロア)

     フラットアンプ: 12AX7×2 : 12AU7×1(同上)  )  

   

  

 

  

赤いコンデンサーはWIMA製でMMフォノイコライザー回路、前面パネル部には仕様で隙間があります 

後部はプリント基板が外に出た感じです また電源ツマミと電源スイッチはクランク型のプラスチックレバーで接続されボタンを押すと電源が入るようになっています この部分は完全にツマミとスイッチに連結レバーが押し込まれていないと電源スイッチを押したときに歪みます この部分は安っぽい感じがしますし、操作音も大きいです この音は何とかならなかったんでしょうか。 

  

  

 

                    後部 アース端子、RECOUT端子×1 、PRE-OUT端子×2 があります。

   

 

  

 

   

  

     

    

   

    こんな感じで使用してますがLINE4迄使えるので他の機器の切替に使っています

    当機の12AU7 バッファー回路は通過しますが便利なものは使うべしです。 

    

 

    所要日数:

    パーツ点検1日(数時間)、制作3日(15時間位)、電圧チェック1日(数時間) 

    トラブルは無かったです。

 

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下グラフで赤い線グラフは逆RIAA特性のポイント周波数別?DISCを作成し、CDプレーヤーで再生、40dB ATT通過後PHONO入力してWaveSpectraで記録しました 低域は波幅が広くなるので持ち上がって見えますが、概ね?フラットです 緑の線は電源ノイズです 低域はRIAA回路で増幅度を持ち上げるのでぶれやすいです。 

          

   

                 1KHz再生時のスペクトル波形      

     

  

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JVCレコードを使って簡易的に周波数特性など測ってみました

其の儘では高域上がりになるのでAUDACITY(VER2.0.5) エフェクト-イコライゼーションでレコード特性に合わせたカーブを作成して補正しました。

 

 

   

  

  JVC TRS-1007  NO3再生  DL-301Ⅱ、PHONO-IN、WavespectraREC、AUDACITY-ADJ

                  L-CH 周波数特性 

    

  

                  R-CH       

  

       1KHz再生時の高調波 L-CH       

                     同上 R-CH     

 

 

使ってみて... 

アンプの比較は判り難い(差が出ない)のですが、このセットは音量ボリュームが中々上がりません 

ボリュームの特性がボリュームゲイン連動方式なので普通のアンプとは感じが違います。

 

ツマミ位置が2時付近でやっと普通のセットと同一なレベルになります ボリューム特性はB特性です

以前組み上げたサンバレーオーディオ SV-EQ1616D プリアンプと比較してみました カートリッジはオーディオテクニカ AT33ML OFC です 松田聖子の「風立ちぬ」28AH1337  CBS/SONY 1981。

 

SV-EQ1616Dの方は近くで歌っている感じがします 中央付近に集まっている感じですね 肉付きが良いというか肉感をわずかに感じます 今回のTU-8550はワイドな感じがしますし拡がっている感じに聴こえます そして歪がかなり少ないとも思えます 使い始めて数日なので感想が変わる可能性もあります。 カートリッジや音楽ソースの所為も有りますがマッチョなアンプでは無いと思いますよ クラシックとかポップス向きだと思います。 

  

 

 

  

  

 初段はGOLD-LIONを使っています LINE-AMPはエレハモ バッファー的に12AU7

 GOLD-LION真空管は脚が金メッキなのですが差し込んでも入らない 脚がやや太めなん

 ですね  やっとこさグリグリしてねじ込みました 他のは簡単に入りました。

 


    

 

 

 

後日 RIAA回路で高域がやや落ちているのでRIAA素子の変更をしました   

 

 

 

 

 

  • 購入金額

    88,000円

  • 購入日

    2023年05月13日

  • 購入場所

    サンバレーオーディオ

19人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • supatinさん

    2023/10/16

    タコシーさん、こんばんは
    (*・ω・)*_ _)ペコリ

    テスターやオシロ、温度調節可能なハンダごても持ってないですからスタートラインにすら立てないけれど、この手の自作?組み立てキットに魅力を感じてしまいます。 同人ハード頒布会とかにときめいてしまいます。
  • タコシーさん

    2023/10/16

    supatinさん 
    お世話様です。
    スマホ、DACが使えれば大丈夫ですよ 経験を積むだけ
    私は中学生くらいから色々いじっているから経験が長いだけ
    好きこそモノの上手なれ とか言うからやってればなんとかなります。
    https://eleshop.jp/shop/

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