バンドソーの刃は折れやすく、価格も高いので困っていましたが、youtubeなどを見るとロウ付け出来るみたいなので、私もチャレンジしてみました。
結構失敗している方も多かったのですが、きちんとした、治具を作ることで成功率を上げることが出来そうなのでまずは治具を作ることにしました。
治具は、初めはL字アングルをカットして作ろうかと思いましたが、ダイソーに結構手頃な物があったので活用して見ました。
アングルは、300mmの他穴型、3個穴が開いている2個組みの物、L字型で2個組みの物の3種を買って作っていきます。ホムセンのL字アングルの方が安くないかって言う突っ込みもありますが、手に入れやすい方でやっていきます。
このアングルは、ステン製で、M5のビス用の穴が開いています。このほかに、適当なM5ネジが必要です。
【こんな風にパキッと折れてしまいます。】
買ってきたアングルは、このような組み合わせで使います。
ネジはその辺にあった、M5ネジを使って見ました。もちろん買っても良いですが、頭の小さなネジを使った方が良さそうです。
アングルの方は赤字の部分をカットして切り目を入れます。
ここの切れ目で火を通すわけですね。アングルの上に置いた状態で火を通すと、当然ですが、アングルにも蝋が流れてしましますし、アングルが暖まらない限り蝋が溶けません。
製作ですが、縦カットは、ディスクグラインダーで切ってしまいます。上の様にグラインダーガイドがあると便利です。私は、ヤフオクで買った安いグラインダーを専用機にしています。
ガイドを使ってカットすれば、ダイソーステンレスアングル程度ならあっという間に切れます。
切りすぎないように注意が必要です。
結局、この手の工作は、対象物をいかにしっかり固定するかで加工できるか出来ないかが決まってしまいますので、難しいと思っている方は、押さえる方にお金をかけると工作の幅が広がります。
上側は、ミニグラインダーに回転砥石を付けて(これも砥石はダイソー製)線状に傷を付けておいて、万力で挟んでおいてペンチでキコキコ曲げて切りました。
このままだと、バリがすごいので、サンダーで加工します。
その辺の、バイスに噛ませてイメージを付けます。
ナットを溶接してしまえば楽ですが、それは今度にしたいと思います。
折れた、刃の方は、切断面を斜めにグラインダーで削っておきます。
削ったら、ネジで留めて固定します。刃と刃を少し余裕を持たせるように、固定すると、ろう付けはうまくいきます。
この辺は彫金と一緒です。
上はフラックスを塗った写真です。
フラックスは、接合面にも塗ります。
フラックスの塗ってないところには、銀ろうは流れませんので、接合面にも塗るのは大切です。
失敗している人のほとんどは刃を重ねて上からフラックスを塗って加熱していることが多いような気がします。
塗ったら、銀ろうを小さく乗せます、置き蝋にするわけですね。
銀ろうは、今回は2分蝋を使って見ました。棒状の蝋だと、溶けた時の蝋の量が多すぎるので、板蝋の方が良いと思います。
フラックスは、熱を加えると、1回溶けて、流動して、そこから固まり、蝋が溶けて流れる感じなので、加熱したとき、流動したフラックスの上で蝋がどこかに流れていかないように、気をつけたいところです。
今回のバンドソーの刃は、質量が小さな金属なので、思いっきり加熱して大丈夫そうなので、心置きなくあえて裏側から加熱します。蝋は、必ず、最も熱いところに流れる習性があるので、裏からあぶれば、裏の方が熱いので、裏へ向かって流れる算段です。
冷やす方は、必ず放置で冷やします。質量が小さい金属は、あっという間に冷えるので問題ありません。
なお、水で急冷すると、焼きが入って硬くなってまた折れてしまいます。
刃が真っ赤になるまで加熱すると、勝手に蝋が溶けていきますので、溶け終わったら、火を消します。、上の写真はガラス質が残った状態です。なぜか少し曲がってしまいました。
よく見たら、一部のネジが締まっていなくて、刃が動く状況でした・・・・(T_T)
結果、何のために作ったか分からなくなってしまいました。
ミニリューターに、回転砥石を付けて磨いて完成です。
結構きっちり接合できますね。
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購入金額
110円
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購入日
2023年05月14日
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購入場所
ダイソー
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