先日のAmazonゴールデンウイークセールで、10Gbps対応のNVMe SSD外付けケースが2千円を割っていたので、何となく買ってしまった品です。旭東エレクトロニクスのSUNEASTブランドで扱っている製品です。Amazonの商品ページでははっきりと書かれていないのですが、SENVTC30-01BKという型番の製品のようです。
本体側のUSB端子がtype C形状で、USBケーブルがtype A to C、type C to Cの2本添付という、この類の製品としては標準的な構成なのですが、この製品はどちらのケーブルを使ってもUSB 3.2 Gen 2、即ち10Gbps転送に対応することが特徴となります。以前購入した同種の製品では、type A to Cケーブル使用時には5Gbps止まりという仕様でした。
SSDの固定はビスではなく、ゴム製のストッパーをケースの穴に差し込む形で行います。ゴムの予備が一応見えていますね。
本体はアルミ製で、ヒートシンク的な効果を狙って表面積を稼ぐデザインとなっています。
ケースのロックスイッチが一応存在しているのですが、細いプラスチックの突起を動かしている構造ですので、あまり耐久性は無さそうな気がします。
取り敢えずSSDを組み込むために蓋を開けます。今回はケースの速度性能を検証するため、SSD側がボトルネックとならないよう、そこそこ高性能なSSDを使ってみましょう。
Western Digital WD Black SN850X WDS100T2X0Eです。実は最初マイナーチェンジ前のSN850を使おうと思っていたのですが、私のSN850はヒートシンク付きのものを買っていて、SSDを取り付けるとケースの蓋を閉めることが出来なかったため、急遽ヒートシンクがないSN850Xを引っ張り出してきました。
ゴム製のストッパーが思いの外使いにくかったのですが、何とか固定できました。
今回は現在私が使っているPCの中で最も仕様が新しい、Intel NUC M15 Laptop Kitに接続して検証を行いました。
実売価格は最廉価クラスだが性能は問題なし
それでは、Intel NUC M15に接続して速度性能を確認してみましょう。NUC M15はUSB端子を計4つ備えています。左右の側面にそれぞれUSB 3.2 Gen 2 type A、Thunderbolt 4(USB type C形状)を設けていて、合計が4つとなるわけです。Thunderbolt 4ポートはUSB 3.2 Gen 2もサポートしているため、結果的にUSB 3.2 Gen 2ポートが4つあるという計算になります。
まずはCrystal Disk Infoでデバイス情報を取得してみましょう。
最低限の情報は取得できるようですが、ベンダー固有値などは取得できていないようです。まあ、外付けで使う程度であればこれで問題は無いでしょう。
▲Crystal Disk Mark 8.0.2(type A接続)
画像では誤ってtype Cと記載していますが、こちらはUSB type A端子に接続した際の値です。シーケンシャルが1000MB/sを超えていますので、間違いなく10Gbpsに対応していることが判ります。
▲Crystal Disk Mark 8.0.2(type C接続)
シーケンシャル時の値はtype A接続とほぼ同じですが、ランダムライトは明確にtype Cの方が良い値となっています。これは正直言ってよくわからない現象ですが、これまでも経験上このNUC M15ではtype C接続の方がランダム時の速度が有利な傾向は見られました。
いずれにしてもどちらの接続方法でも10Gbpsに対応していることは確認できました。2千円以下でこれだけの性能が出ていれば特に文句はありません。強いて言えばM.2形状でもSATA接続のSSDには対応していませんので、SATA接続を利用する可能性があるのであれば、両対応のケースをきちんと用意してください。NVMeだけで良ければこのケースのコストパフォーマンスは良好です。
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購入金額
1,980円
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購入日
2023年04月23日
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購入場所
Amazon SUNEASTストア
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