ずっと前から欲しかった超音波洗浄機をついに買った。
自分はメガネ着用者なのだが、メガネってヤツは結構汚れる。
昼にラーメン食べれば汁は飛ぶし、料理すれば油の煙で油ギッシュになる。
外に出ればレンズの外は花粉だらけ、マスクをしてれば内側が曇り、その湿気にほこりがつく。
夏に頭からつる(テンプル)に伝った汗は、そこに整髪料が固まりを作る。
鼻の頭にかいた濃い汗は、クリングス(パッドアーム)や鼻パッドに皮脂汚れとなって残る。
就寝時に枕元に置いたメガネを取ろうと探って、レンズを掴んでしまい指紋をつけてしまうことも。
曇ったりして、あまりに見えにくくなれれば、布などで拭いているひとも多いだろうが、大多数のひとの手入れはその程度かな?
レンズの表面にコーティングなどがされているので、油や脂がスゴイとしても、洗剤などをつけて洗うのは推奨されない。けれど、油に関しては水だけではなかなか落ちないこともある。
世の中には微細繊維を使ったメガネクロスもあって、そういうのを使えば、油汚れも取ってくれたりするけれど、その手入れも湿らせながらやらないと、逆にレンズを傷をつけてしまうこともある。
ただどんなに拭いても、水の中でふやかしても、レンズとリムの間に貯まって固まってしまったホコリや、鼻パットがクリングスと噛み合っている部分の奥まで入ってしまった皮脂汚れは取れない。
それらまで綺麗にしようとすると、超音波洗浄機が一番。
そう、よく眼鏡店の店頭にサービスでおいてある例のヤツ。
水に沈めて、ジィィィィィィィィィと1分ほど超音波をかければ、レンズについた指紋も、モダン(耳かけの部分)についた整髪料も、鼻パッドの奥に入り込んだ皮脂汚れもすぐ綺麗になる。
以前は電車通勤だったこともあり、時々は眼鏡店に寄れて、時間があればセルフサービスのクリーニングを使わせてもらっていたのだが、最近は自動車通勤で/かつ/通勤経路に眼鏡屋や複合商業施設がないので、なかなかそういう機会もない。
また、なにより汚れたらできるだけ早く綺麗にして、明瞭な視界を確保したいもの。
そんな超音波洗浄機、以前は業務用しかなく数万レベルのものだったので、おいそれと個人で所有するのが叶わなかったが、最近は、メガネ洗浄の他にも、アクセサリーや入れ歯、時計の金属ベルトなどを洗浄したり、工作などに使用する液体の脱気に使うなど個人で使うニーズが結構あるようで、1万円以下のものが多く、5千円以下でも複数のものが選べるようになっている。
自分もいつかは欲しくて、ずいぶん前から5千円以下のものをAmazonのリストに入れて監視していたのだが、この機械の業界、サンワダイレクトやツインバードのような例外もあるが、ほとんど全てが大陸メーカーのもので、数ヶ月ウォッチングしていると消滅してしまうメーカーも結構多い。
ま、ターゲットとしているものが5千円以下のものなので、価格からしても永年保証をつけてくれとは言わないが、レビューなどを見ていると、「最初から動かない」とか「2~3回で動かなくなった」「ボタンの接触が最初から悪い」などのネガティヴコメントがついているのも結構ある。初期不良で払い戻しはされたとしても、不燃ゴミを生み出すのに協力するのもエコではないので、流石にそういうのは避けたい。
また、振動数が結構幅があって、40,000Hz(40kHz)~50,000Hz(50kHz)くらいの差がある。
一般に、キャビテーション気泡の大きさは、周波数と反比例するので、振動周波数が高い方が泡が小さい。その分細かい部分に入り込み微細な構造が洗浄できる。いっぽう、洗浄のパワーは周波数低めの方が大きいらしい。
ま、シリコンウェハなどを洗う超微細洗浄には400kHz~1MHzが使われるし、機械部品からの油分剥離といったパワーが必要なものは一般的に28KHzを使用と、そういった別用途モノとは結構違いが大きいので、この10kHzの差がどれほど違いがあるのかは不明だが、低い方が洗浄力は強いが、その分洗浄対象物へのインパクト=ダメージも大きい、との事なので、やや高めの周波数のものを選択しようかと45kHz以上のものに絞った。
あと、サイズ(洗浄槽容量)も結構まちまちで、400mL程度のものから800mLを超すものまである(業務用はもっと大きい)。さらに洗浄槽の形状もイロイロ。あまり小さいと大きめのメガネは入らないらしい。
そこで
・数ヶ月にわたって安定販売されているもの
・周波数は45kHz以上、できれば50kHzに近いもの
・容量は600mL以上
・洗浄槽の形状は長円もしくは長方形で、ラグビーボール型や円形は避ける
・不具合報告のレビューがない/少ないこと、もしくは万一の時の対応が悪くないこと
以上を条件に選定したのが、YEMENRENの超音波洗浄機、A5。
YEMENRENのA5(この型番を調べるのが大変だった...後述)
振動数48,000Hz(48kHz)で、容量600mLの長円系の洗浄槽。レビューを読むと、一部にスイッチの接触不良や、ディスプレイのくすみなどトラブルはあったようだが、ちゃんと対応はされているよう。価格も底値クラスではないが、ほぼ5千円以下で安定して推移している。そして2年近く絶え間なく(←重要)継続販売されている。
この機種にクーポンが適用され、4,500円以下になったので、ついに入手してみることにした。
到着して中を改めると、本体の他に、小物洗浄時に使うカゴと、時計の金属ベルトを洗浄するとき時計本体部を浮かすためのブリッジ、あとは柔らかいクロス。紙類は、説明書とキャンペーン内容を記したカード。
外箱にも説明書にもなかった型番はこのラベルだけにあった...
説明書と外箱には050で始まる電話番号が記されており、ある程度日本にフォーカスしたサポートもあるようだ(050で始まるIP電話番号は海外でも維持することができるらしいので、国内サポート拠点があるか否かはこれではわからない/サポートメールアドレスも「.net」だし)。またサポート用のLINEも用意されている。
実際に使ってみると、メガネは劇的に綺麗になる(180秒で使用)。この快適さが自宅で手軽に得られるのは、メガネ使用者にとってみると結構QOLが爆上がりする。ULTEM樹脂の強靱さが使いやすく、たとえ寝落ちしてしまって眼鏡掛けっぱなし/そのあたりに置きっぱなしになっても、全く壊れる気遣いがなくて、最近はすっかりメインのメガネになっているZoff SMART HAKUTO Model
を洗浄してみたところ、特に鼻当ての部分の奥に入り込んだ皮脂汚れが根こそぎ取れて、とても気持ちが良くなったし、レンズの洗浄は期待通りで、視界くっきり!
メガネとの大きさ比較はこんなモン(レンズは上向きにすること)
一番綺麗になったのはココ!(洗浄前はグロ注意で、とても見せられない...)
説明書によると、洗えるものの一例として、メガネや入れ歯、腕時計の金属バンドなどのメジャーなものだけでなく、歯ブラシやくし、電気カミソリ刃や印鑑(木製除く)、缶切りなどちょっと思いつかなかったものもあって、おもったより使用範囲が広そうで、楽しめそう?
実際、使い始めなのに毛の根元に食べカスが詰まってしまった歯ブラシや、皮屑が根元に詰まったブラシなども結構綺麗になった!←「洗浄前」がお見苦しくて効果が示せないがw
※上記食べカスと皮屑に関しては、完全に「取れる」のでなく、「浮く」だけなので、そのあとの除去処理は必要。あと、ブラシの先に球状のものがついているタイプの場合、それが取れてしまうこともあるので、そういう構造がないか、取れても惜しくないものでやるべき。
なお、自分は使うような高級品がないが、本品「DEGASモード」という「酸化を防ぐモード」がある。これは超音波洗浄中に生じた酸素を分離し、洗浄対象物の酸化を保護をするらしい。具体的には9秒動作⇔6秒停止を繰り返すモードのようだ。銀のように錆びやすいアクセサリーの洗浄に使うのかな?
ま、「いつでも視界くっきり」は、思った以上にQOLを上げたので、これは買って良かった。あとはどれだけ耐久性があるかだなー。
【仕様】
電圧:AC100V 50/60Hz
消費電力:35W
コードの長さ:120cm
重量:約735g
タイマー:5段階(90、180、280、380、480秒)
製品寸法:200×143×120mm
洗浄槽寸法:155×95×52mm
洗浄槽容積:600mL
材質:ABS(外殻及びフタ)、ステンレス(洗浄槽)
付属品:取扱説明書、洗浄カゴ、時計フォルダー、洗浄タオル
洗浄できるもの:プラスチック類、ガラス類、陶磁器類、貴金属(アクセサリーなど)
洗浄できないもの:表面硬度が柔らかい宝石類、接着・接合した宝石類
キズやヒビ割れがあるもの、メッキや塗装加工が劣化しているもの
眼鏡店でよくある60秒(1分)というのがないのが...
最短で90秒で、しかもそれが選択順の最後※、というのがなぜだろう?
※デフォルトが180秒で、以降280秒⇒380秒⇒480秒⇒90秒(⇒180秒に戻る)の順にローテーション
一応、一番使いそうなメガネは180秒がおすすめのようなので、それでよいのかな...
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購入金額
4,488円
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購入日
2023年04月01日
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購入場所
GXL(Amazon)
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