1年少々前にBUFFALO製無線ルーター、WSR-5400AX6を2台(家の1階、2階に各1台で、2階側がコントローラー、1階側はエージェントでTV周辺に設置した機器をネットワーク接続に参加させるために活用)導入してWi-Fi6環境を導入し、その後Easy MeshによるMesh環境を構築するも動作が不安定で結局1台WSR-5400AX6Sへと保証交換となっていた我が家の無線LAN環境ですが、ここ2週間ほど保証交換前と同様かそれ以上に動作が不安定になってきました。
具体的にはWSR-5400AX6(Meshエージェント側)に有線LANで接続したSONY PlayStation3またはPlayStation4でDLNA経由でコンテンツ再生していると時間の経過と共にDLNAプロトコルエラーが頻発するようになり、やがて再生が止まってしまうというものです。
こうなってしまうとWSR-5400AX6の電源を落として再起動すれば再び接続されるのですが、場合によっては速度が1Mbpsを大きく割り込むほど低下することがあり、これではさすがに使い物にならないという状態です。数十分休ませてからであれば元通りの速度になってくれることが多いのですが、少なくとも分単位で休ませないと速度が低下した状態で再起動してしまうのです。
試しに速度が上がらない状態のときにWSR-5400AX6(エージェント)の電源を落とし、PCやスマホをWSR-5400AX6S(コントローラー)に直接接続してみると、きちんとフレッツ・ネクストの契約速度である200Mbps程度出ています。要はエージェント側のWSR-5400AX6の劣化でしょう。
WSR-5400AX6は生憎13ヶ月使用していて保証期間は終了してしまっています。しかもBUFFALOのサポートで最初のWSR-5400AX6を交換して貰うときにも、かなり長々とやりとりしてようやく交換にたどり着いたわけで、仮に保証切れ直前にサポート依頼をしても交換はまず無理だったでしょう。
そこでWSR-5400AX6はもう諦めて、機器を入れ替えることにしました。BUFFALOのサポート曰くWSR-5400AX6は家庭用機器であり高負荷には耐えられないとのことでしたし。我が家はブロードバンドルーターがMicroResearch MR-GL2000なのですが、こんなものを使っている時点で業務環境と変わらない高負荷環境という判断らしいです。WSR-5400AX6(エージェント)にはAV家電とノートPC1~2台、スマホ程度しか繋がっていないと説明したのですが…。
かといって家電量販店にふらっと入って業務用ネットワーク機器が普通に売られているはずもなく、仕方ないので家庭用としては最も高負荷に耐えられる(はず)、フラッグシップモデルWXR-6000AX12Sを購入してきました。差し当たって明らかに不調であるエージェント側をこれに交換しますが、最終的にはコントローラー側も交換するつもりでいます。
正直言ってかなり大きく、重量もあります。WSR-5400AX6も従来に比べれば大きいと思ったのですがその比ではありません。
WSR-5400AX6(エージェント)はTVの前に横置きしていたのですが、このモデルでは横置きしても完全に画面に被ってしまうため、仕方なくTVの裏のスペースに置いています。TVからのノイズなどで影響を受けやすいと思いますが仕方ありません。
Meshの設定は簡単…な筈
前述の通り今回導入したWXR-6000AX12SはEasy Mexhのエージェントとして設定します。BUFFALOのサポートはマニュアル類は豊富に用意されていて、Easy Meshの設定に絞ったガイドも用意されていますので、それをダウンロードしておきます。
簡単に言えば、エージェントに設定するWXR-6000AX12Sの本体スイッチを「WB」「MANUAL」にそれぞれセット。電源を投入して一度起動完了状態となった後にリセットスイッチを3秒程度押して再起動。約2分待機して設定受け入れ状態となったらコントローラーとLANケーブルで接続して30秒程度待てばエージェントとして設定される、ということです。
ただ、私が試した限りでは何度か試しても受け入れ状態とならなかったため、先にコントローラーのWSR-5400AX6SとLANケーブルで接続。エアステーション設定ツールからWXR-6000AX12Sを探してIPアドレスを固定し、ブラウザでWXR-6000AX12Sの管理画面を表示。その時点でファームウェアが結構古くEasy Mesh機能が存在していないものであることが判明したため、ファームウェアを更新。更新後再起動して再度管理画面にログインしEasy Meshを「有効」にチェックしてからしばらく待つと、エージェントとしての環境が全て設定されていました。
恐らくファームウェア更新後であればマニュアル記載手順通りで良いのだと思いますが、念のためマニュアルには「ファームウェア Ver.xx以降対象」と明記しておいた方が良いと思います…。
今のところはかなり快適
念のため管理画面で接続状態を確認しておきます。
取り敢えず今のところ、それぞれの近くにある機器が上手く分散されて接続されているようです。
この状態で問題となっていたPlayStation3/4によるDLNA経由のコンテンツ再生を試してみましたが、今までとは比べものにならないほどスムーズに動くようになりました。ビデオ再生時に早送りをしてみると、その速度に大きな差が付いています。
また、1階のPCでWebを閲覧していても、DNSの名前解決が明らかに高速化されました。表示もスムーズになっているのですが、面白いことにPlayStation3のネットワーク状態確認で計測される速度はWSR-5400AX6の時とさほど変わっていません。
現状では特に不満はない状態となりましたが、約3万円払ってどの程度この快適さが維持されるかです。このクラスでも1年程度しか持たないようであれば、さすがにBUFFALO製品はもう諦めると思います。速度等の細かい検証については、もう1台WXR-6000AX12Sを導入した後にしてみるつもりです。
-
購入金額
29,780円
-
購入日
2023年03月19日
-
購入場所
ケーズデンキ
まこりんさん
2023/03/20
前回、WSR-5400AX6を2台のレビューの際にコメントして「EasyMesh試して下さい」とお願いして「EasyMeshは微妙だった」だったけど。
サポート側の対応というか、製品の劣化というかなんか微妙な感じが強いですね。
商品として売ってるのだから、それだけの台数しか繋がってないのに「家庭用機器であり高負荷には耐えられない」という言い方はなんとも酷い。
僕はASUSを2台、アクセスポイントモードでMeshで使っていますが非常に安定してます。
ASUSのアクセスポイントモードでの使い方は不具合も個人的には無くお奨めできます。
なお、ルーターはSynologyです。
jive9821さん
2023/03/20
Easy Meshはあの後ファームウェアが2回ほど更新され、それなりに
動くようにはなっていました。ただハードウェアが長期間稼働に耐え
られないというオチが付くとは思いませんでしたが…。
先日Impressの記事でBUFFALO製無線ルーターのグレード差について
取り上げたものがあったのですが、それを読むとWSR-5400AX6辺りは
性能を売りにしている割には想定負荷などはかなり初級レベルという
感じがしました。まあ、同グレードの先代WSR-2533DHP2辺りは
結構耐えていたので、単純にWSR-5400AX6系がダメなんだろうなと
判断していますが。
個人的に無線ルーター自体が消耗品と思っているので、あまり金を
かけるのに抵抗があったのですが、さすがにソ○ータイマーじゃ
あるまいし1年きっかりで限界が来るのでは困るなと。
今回はフラッグシップである以上、ある程度は頑張ってくれること
を期待しています。
まこりんさん
2023/03/21
コントローラーとエージェント間は現在の設定のように5GHz帯で繋ぐ方が高速なのは間違いないけど、電波がギリギリの場合は壁を通り抜けられる2.4GHz帯で繋ぐ方が安定するかもしれませんね。
jive9821さん
2023/03/21
やはりTV裏なので電波強度は厳しかったですね。
このスクリーンショットは設置直後の状態なので、現状は
2.4GHz優先に切り替えています。
まこりんさん
2023/03/21
コントローラーとエージェント間を2.4GHzで接続にして安定して宅内Meshできれば、それだけで素敵な環境ですよね♪
jive9821さん
2023/03/21
取り敢えずMeshが実用レベルになったのは有難いですね。
単純な速度だけであればWSR-2533DHP2の時代と特に
変わっていないのですが、シームレスに接続出来る
(同一ネットワーク内なのでiPhoneの着信転送などが
使えるようになる)のは便利なのは確かです。