レビューメディア「ジグソー」

無線という新たな自由を手に入れたUSBサーバー


実はI-O DATA Review Challengeとしては初めてになります。今回の製品はUSBデバイスサーバーの無線LAN対応最新型「WN-DS/US」。

最初に「USBデバイスサーバー」とは何ぞやと簡単にまとめておくと…
・USB機器をLAN経由で動作させる装置
・機器の接続・切断には専用のクライアントソフトを使用
・接続後は通常のUSB機器として使用可能で双方向通信にも対応
・もちろん動作しないUSB機器もある
・プリントサーバーと異なり一つのUSB機器に対して複数PCでの同時接続は不可
といったところ。

実はUSBデバイスサーバーとしては初期型&ベーシックモデルとなる「ETG-DS/US」を2年弱程使用しているので、主にそちらとの比較がメインの内容となります。


まずは「WN-DS/US(以下WN-DS)」と「ETG-DS/US(以下ETG-DS)」のスペックを比べてみよう。

見ての通り単純な上位モデルというわけではなく、USBポートが4ポートに増えた一方、有線LANは100Mに下がり、プリントサーバモード(複数PCが一つのプリンタに同時接続可能な従来型プリントサーバーとして動くモード。但しUSBデバイスサーバーとしては使えなくなる。)も省かれている。
そして注意すべきがUSB機器の公式サポートの差。同じUSBデバイスサーバーだからと油断していたのだが…

【ETG-DS/US】
USBハブの多段接続はサポートしておりません
バスパワーでの電源供給ができるデバイスの数は1台のみ
ストレージデバイス…・ファイルの読み書き以外の機能および添付のソフトはサポート外

【WN-DS/US】
USBハブはご利用いただけません
バスパワーでの電源供給ができるポートは2ポートのみ
ストレージデバイス…ファイルの読み込み以外の機能および添付のソフトはサポート外

そう、ハブの使用がサポート外になったのだ。まあこのUSBデバイスサーバーの用途を考えると4ポートもあれば十分ということか。
…って3行目!そう、気をつけなければならないのが「読み書き」が「読み込み」になっていること。恐らく無線化による通信速度と安定性を考えての事だろうが、ハブ共々実際の動作ではどうなるのかは後々紹介しよう。


開封
開封

付属品はドライバディスクに説明書3つ、ACアダプタ等。説明書はそれぞれ1枚のペラで、それぞれ「WN-DS用」「無線LAN機器用」「net.USBクライアント用」に分かれている。マニュアルを複数機器で共通化する為のものだろうが、見る側にとっても目的の項目を探しやすいのでありがたい。

親子
親子

電源スイッチやWPSスイッチ等を備えた分筐体は2回りほど大型化している。むしろETG-DSが驚くほど小さかったとも言えるのだが。直線基調でシャープなイメージのあったETG-DSに対してこちらは曲線もまじえた親しみやすいデザイン。
背面部
背面部

また、LANケーブルとACアダプタ・USBポートが一直線に配されたETGは実際使うとある程度の長さを占有したのだが、WN-DSはUSBポート1つを除いて背面側にポートが集中しており、前後方向の占有面積という点では大差ない。
WN側4機器+有線/ETG側2機器+有線
WN側4機器+有線/ETG側2機器+有線

ましてや私の既存環境である4機器接続の場合USBハブが追加されるので更にごちゃついてしまう。ハブ無しで4機器繋げるというのは設置時のビジュアル面でも有利だろう。
今までこんな感じでピンクのハブ使ってました
今までこんな感じでピンクのハブ使ってました



また小型故ケーブルの配置次第では浮き上がったりぶらさがってしまったETG-DSに比べるとしっかりとした縦置きスタンドが付属する上に壁掛け用の穴も背面にあるのでしっかりと固定できる。
縦置きスタンド
縦置きスタンド


ただETG-DSででかかったACアダプタはサイズそのまま。見た目はまるっきり同じで出力も同じだが何故かコネクタ形状が違うので流用は不可能。
相変わらずでかい
相変わらずでかい

ヘタなタップに繋ぐと隣接したコンセントを塞ぐほど大きい。間にACアダプタ向けの極短ケーブル等をかましたほうが良いだろう。




それらをふまえて実際に設定してみよう。
有線方式のETG-DSはそれこそLANケーブルを繋いでPC側にクライアントソフトを入れるだけという簡単な導入方法だったが、こちらは無線LAN接続となるのでその分の設定が追加される。

WPS対応ルーターならワンタッチ接続が可能。
※マヌケなことに最初このレビューに「我が家のCorega CG-WLR300GNHはWPS非対応」と書いてしまったのだが、CG-WLR300GNHはWPSに対応していましたゴメンナサイ。念の為WPSでの接続設定も行いましたがOKです。

勘違いで即手動設定をしてしまった訳だ。といっても無線LANでPCを繋いだ事のある人ならすぐにできる内容な上に、しっかりとしたマニュアルが付いているので迷う事はないだろう。
きしめんささった
きしめんささった

WN-DS単体では設定できないのでまずは有線LANを接続し、PC側から設定を開く。解説書ではこの時点で.netクライアントをインストールし、機器を見つけて設定することになっているが、Windows7でネットワークの探索が有効になっていればネットワークの「その他のデバイス」にWN-DS/USの名前で表示される。右クリックでデバイスの「Webページを表示」すれば設定画面にたどり着ける。
上:Win7エクスプローラ 下:クライアント
上:Win7エクスプローラ 下:クライアント

…まあどちらにせよクライアントソフトのインストールは必須なのだからインストールしてしまって構わないのだが。

設定画面はETG-DSに無線LAN関連の項目を追加したようなカタチ。ルーター等に比べると若干操作レスポンスが悪いが、1回設定したら殆ど設定変更不要な機器なので問題になるようなことではない。

無線LAN設定はSSIDを手動入力でもいいし、探索して見つかったSSIDの中から自分の家のSSIDを見つけて接続してもいい。後はセキュリティキーを入力して設定保存。DHCPを停止している場合は手順が増えるが大抵の環境ならこれだけだ。
どう見ても2番目が私のヤツ
どう見ても2番目が私のヤツ

設定画面上から無線LAN機能のオンオフ等を行えるので有線LAN接続を行うならオフにしておこう。私の環境の場合無線LANを設定した状態で有線LANケーブルを接続すると(恐らくルーター側の動作だろうが)接続が不安定になってしまったので、無線設定後に有線接続するなら確実に無線機能を切っておいたほうがいい。
できれば無線LANオンオフの物理スイッチをつけておいてもらえると助かったのだが…

これで初期設定は完了。私の場合既にETG-DS使用の為にクライアントソフトが入っているので(バージョン1.1.0/SXUPTP Driver3.5.0.0)そのまま使用できた。但し古いバージョンでは未対応の可能性があるので古い場合はアップデートしておこう。
クライアントソフト自体が同じなので、ETG-DSの頃からの感想になり内容も重複するが、ソフト自体は軽量で、スペックの低いネットブックでも常駐させて気にならない。スタートアップ登録が標準だが気になるなら手動で使う時だけ起動させるのもいい。ソフト自体の起動速度も速く、私の家にあるPCではソフトが原因と思われる不安定さもない。
接続された場合OS上からは一般的なUSB機器として認識されるので、ドライバのインストールは各PCに必須なのは注意したい。

機器別表示
機器別表示

元々複数のUSBデバイスサーバー運用を考慮されたつくりなので、USBデバイスサーバー追加の際の手間は無い。共存させても接続機器別表示に加えて一括表示ができるので複数機器であることを感じさせない。もしサーバーの場所を2箇所にわけていて、1階のサーバーと2階のサーバーと分けているなら機器別表示、一つの部屋にまとまっているなら一括表示と使い分けるといい。

またプリンターの場合「印刷時だけプリンターを接続・一定時間後に切断」する機能を備えているので、プリントサーバー的な使用も可能だ。従来型のプリントサーバーとの違いはUSBをエミュレートするので双方向通信が必要な多機能複合機でも各種機能が安定動作するのと、複数PCからの同時接続ができないという点。
一般家庭ならまず複数PCから同時に印刷作業を行う事なんてないので、むしろ複合機を確実に使えると言うメリットが光る。それもふまえてETG-DSにあった「プリントサーバーモード」は省かれたのだろう。

他にも機器を接続しているPCに対して「その機器を使いたい」というメッセージを送信する機能があったりと、クライアントソフトに関してはETG-DS発売当初からよくできていると感じさせてくれており、2年たった今でもその感想は変わらない。




それでは実際にどのような機器で運用するのか?と言う訳だが、既存のETG-DSの置き換えと言う事で以下の4台となる。

EPSON PM-A890 プリンタ複合機
EPSON LP-1400 モノクロレーザープリンタ
I-O DATA CDRW-iU48S 光学ドライブ(ドライブをDVDへ換装済み)
I-O DATA MOC2-U640R MOドライブ

EPSONの2台はどちらも単体ではネットワーク非対応の旧型モデル。特に複合機のPM-A890は従来型プリントサーバーの場合一部機能が上手く動作しない事もある。LP-1400も以前PC経由の共有を行った際、PCの組み合わせ次第でエラーが出てしまうことがあったが、USBサーバー化後はそのようなエラーと無縁だ。
今回のWN-DSではUSBポートが4ポート(内バスパワー対応2)と倍になっているので、今までUSBハブを使用して繋げていた機器も直付けが可能になった。特にPM-A890は複合デバイスのせいかハブ経由だと不安定になる場合があったので、今回は余裕を持って接続ができると言う訳だ。

そしてMOドライブと光学ドライブ。私は未だに一部データのバックアップ等にMOを使用しているのだが、状態のいいMOドライブの入手は難しくなってきている。いくらバックアップといえどメイン以外のPCからとっさにMOのファイルを出したい時がある。そんな時貴重なUSBMOドライブをえっさほいさと別PCに繋がなくとも、デバイスサーバーに繋ぎっぱなしの状態で切り替えが出来るわけだ。
同じ理由で常設ではないがUSBFDDを接続することもある。

最後に光学(DVD)ドライブ。さすがに速度を考えるとETG-DSの頃から書き込みに使用したことは無いのだが、自作PCの光学ドライブを省いたり古いCDドライブで済ませる事が多いのでやはり咄嗟にDVDのデータを読み込ませる際は重宝してくれる。
そして最大のメリットが光学ドライブを持たないネットブックだ。変な話、ネットブック本体をコタツや布団に持ち込んで、デバイスサーバー経由でDVDビデオを見るというリッピングをせずとも「軽量ノンスピンドル動画再生」が出来ちゃうわけだ。

これらはETG-DSの頃からやっていたのだが、機器の設置場所の関係でわざわざ部屋の奥まで行ったLANケーブルをハブ経由でUターンさせて接続していた上に、その関係で配置もシビアになっていた。今回はほぼそのままの位置で置き換えたが、もし無線での運用が安定するのなら、無線化してより扱いやすい位置への変更も考えている。

さて、冒頭で紹介した「USBハブ非対応」と「書き込みサポート外」。一見すると普通に動いている。ならばとあえて「最悪な状態」での動作テストをしてみよう。
具体的にはWN-DSにUSBハブを装着、そのUSBハブに繋いだバスパワーUSBFDD(IBM FD-05PUB)とセルフパワーUSBMO(I-O DATA MOC2-U640R)に対しそれぞれ別のPCから書き込み動作を行うというもの。

結果から言えば速度は低下したものの書き込みは出来た。あくまでサポート外なのだがやはり機械的には可能という訳だ。恐らく無線化による速度と安定性を考慮しての「サポート外」と思われる。あくまでサポート外なので「コイツが書き込みできるって言ってたジャン!」とか「ハブ使えるって!」とか言わないでクダサイネ。

ちなみにUSBハブ全穴攻めも行ったが…
直出し3+USBハブ→4の7機器 ついでにETG側も繋げまくり 一応認識
直出し3+USBハブ→4の7機器 ついでにETG側も繋げまくり 一応認識

しかし地獄絵図。
しかし地獄絵図。

一応認識しているものの、バスパワー機器の数やUSBハブの使用など等完全にサポート外の状態なのでマネしないでくださいね。




さて、気になるのが無線化による速度変化…というかGbE接続のETG-DSでさえはっきりいって遅い。この2年間で一度もHDDを接続したことがなく、別にルーターの簡易NAS機能やPogoPlugを導入しているのが何よりの証拠。ましてや今回のWN-DSはストレージデバイスの書き込みはサポート外だ。

でもせっかくだから測ってみよう。USB2.0&eSATA規格対応のAOTECH HDST-UES1でWD製の2.5インチHDDを接続したものだ。
毎回お世話になりますCDM
毎回お世話になりますCDM

まあ、案外1000M→100Mへの有線LAN規格ダウンの影響は少ないようだ。こうしてみると、このモデルが何故100Mに抑えたのかという理由が少し見えてくる。無線LAN搭載のコストをリカバーする為に影響があまりでない有線LANの性能ダウンを行ったのだろう。むしろ4k周りのスコアは何故かGbE接続のETG-DSを上回る。一方無線接続の場合ルーターとの組み合わせもあるだろうがはっきりいって遅い。さすがサポート外。


実際105MBのファイルを有線LAN接続のPCからコピー際の実測(ファイル貼り付け操作をしてからコピーダイアログが閉じる瞬間jまでの時間)を見てみると…
接続方法
接続方法

書き込みタイム
書き込みタイム

ルーターや家の構造など影響するものは大きいので一概には言えないが、やはり無線が極端に遅い。しつこいようだがサポート外なので仕方ない。
それにしてもスキャナやプリンターの体感速度は大差ないし(さすがに高解像度でのスキャン時は挙動が変化し遅くなる)、DVDの再生も可能だったのにここまで差があるとは。何かエラーでも出てたのかと3回ほど測ったが結果はほぼ同じ。

後何故かETG-DSよりWN-DS有線のほうが速いスコアを出しているが、手動ストップウォッチなので誤差も考えられる。ほぼ同程度と考えてもらって構わない。

やはりストレージ用途の場合は小容量データのやり取りや、事前に別接続でたんまり動画を突っ込んでおいてのメディアサーバー的な使い方に収めるのが懸命だろう。あくまでUSBドライブ扱いなので、専用フォマットやインデックス処理が無いので手軽に扱えるのは事実だが、NASに近い運用を考えているなら同社からも優秀なNASが出ているのだからそれら専用モデルを使った方がいい。

さて、消費電力に関しても触れておこう。無線LAN機能搭載ということでETG-DSに対して消費電力面では不利な上に、元々ETG-DS自体消費電力は低いので、どの程度増えたのかというのが気になったので。

計測機器はいつものワットモニター。
計測したのは機器を一切接続しない状態、そしてセルフパワーDVDドライブを使用してDVDビデオを再生した時、そして更にそのDVDを再生しつつ、別のPCからセルフパワーMOドライブにアクセスし、PC2台・デバイス2台の同時通信状態にした場合。WN-DSは有線・無線両方で計測を行った。

なんとETG-DSに対して無線接続状態でさえ同等かそれ以下の消費電力だ。正直増えると思っていただけにコレは驚いた。有線状態だと1W以上低い。僅かな差とはいえ基本的に24時間付けっぱなしにする機器、侮れない。
ETG-DSが最初期の出荷分というのもあるのだろうが、確実に改良されているのがわかる。本体の発熱がETG-DSより少なく感じたのも気のせいではないようだ。
また、ETG-DSにはなかった電源スイッチが追加されているので、長時間の外出時などスイッチ式タップに頼らずとも電力を抑えることができる。ACアダプタタイプの周辺機器というのは本体のスイッチを切った待機電力も案外大きいものが多いのだが、WN-DSはワットモニター読み0.0Wに抑えているのも特筆すべき点だろう。




冒頭で「単純な上位モデルではない」と紹介したが、有線LAN接続の規格低下も実際の速度に与える影響は(元々低いのもあって)少ない。そしてクライアントソフトのプリンタ管理が優秀な為あえてプリントサーバーモードにする必要性もあまりない。
その分単なる無線化対応ではなく、ETG-DSのUSBポートが少ないという弱点を克服、1ポートのみ前面に用意し後は背面に回す、電源スイッチの追加と消費電力の低下等など、ETG-DSに対してよせられたユーザーの意見をしっかりと反映していると感じられた。

一方、無線化による機能制限と速度低下、そして安定性に関して環境依存が厳しくなってしまったのも事実だ。初日に無線状態で4つの機器を同時に動作させた際、接続が不安定になりUSBデバイスの接続と切断を繰り返すという現象が発生し、3日目にも高解像度のスキャン動作を繰り返していたらやはり切断されてしまった。
USB機器にはネットワーク機器と違い「瞬断」がないので、不安定な無線環境で大量のデータ通信がおきると発生してしまう現象のようで、パッケージにもその旨が書かれている。

これはルーターとの組み合わせや周辺環境も影響するので一概にはいえないが(近くにあるオーディオアンプ影響もありそう)、他の無線機器に比べると安定性に関してシビアな傾向が見られる。有線モデルのリリースから2年近くたってやっと無線版が登場したのも、書き込みやハブが正式サポートから外れたのもそれらの問題があったからかもしれない。

更に私の環境だと無線と有線の切り替え時に不安定になる点、汎用品だから仕方ないのだろうがETG-DS同様でかいACアダプタも欠点だ。

また、無線動作中は常にランプが点滅するのも人によっては気になるかもしれない。見えない場所に置くのも手だが、そうするとせっかくの前面ポートがアクセスし難くなってしまう。


しかし見逃せないのが無線のメリットだ。
今回はPCの為に部屋までLANケーブルを引いており、LANハブを経由して有線接続も容易い環境であるのだが、やはり無線というのは配置等自由度が高くなるのでありがたい。
また、一般的な家ならハブを持たず、有線LANはPC用の1本のみ部屋に来ているといった環境や、はなからノートパソコンを使用し、一切有線LAN環境が無いという家もあるだろう。
そのような場合に有線モデルのETG-DSを導入使用とした場合、わざわざその為にUSB機器のある部屋までLANケーブルをひいたりLANハブを設置しなくてはならないが、このWN-DSならそのような追加投資や手間は不要だ。
プリンター2台は場所食うねー
プリンター2台は場所食うねー

他にも既存LAN環境が無い部屋に、プリンターなどかさばる機器を突っ込んでしまえば、普段使う部屋が広くなる。使用頻度が低いのなら十分アリな選択肢だろう。移動先は電源と電波さえ来ていればいいのだから納戸だろうが屋根裏部屋だろうが離れだろうが構わない(我が家には3つともないけど)。


ETG-DSに対しての価格差は3000円程度。無線と4ポートUSBというアドバンテージを考えれば悪くない。ルーターや使用方法によっては無線だと安定性が不安な面もあるのは事実なので、有線接続で使用するという選択肢も考えておいた方がいいだろう。

もし使い方が決まっていて本格的に活用するのなら当初から有線接続でも改良の進んだWN-DSをオススメしたい。でもまだ漠然と「どんな事ができるのかな?」という段階なら手ごろな価格に落ち着いてきた上にコンパクトな筐体を持ったETG-DSも魅力的な製品だ。


どちらも規格上どうしても動かないUSB機器も多いのだが(例えば家にあったものだと他社製USBディスプレイアダプタ・地デジチューナー・WEBカメラなど)、私のように使い方が「ハマレば」手放せない存在になってくれるのは、2年間常に電源が入っていたETG-USがそれを証明している。
無線化によって更なる自由度を手に入れたUSBデバイスサーバー、私は既に使い方が決まってしまっているが、「自分だけの使い方」を模索してみるの一つの楽しみかもしれない。


最後になりましたがこの度はレビューの機会を頂きI-O DATA様、及びZigsow運営局様まことにありがとうございました。そして相変わらず長文のレビューをご覧頂いた皆様にもお礼申し上げます。

コメント (14)

  • わんこさん

    2012/03/04

    おー便利そうだな
    うちは未だにプリントするためだけに隣の部屋のノートPC立ち上げてる罠
  • miraさん

    2012/03/04

    レビューお疲れ様でした。

    接続機器がUSB3.0に対応してストレージなど高速なアクセスを目的とした物でなければ、有線の1Gbpsは確かに必要無いですね。
    有線がそこらにある家庭はともかくとして、無線なのは手軽さとしても良さそうです。

    >ドライバのインストールは各PCに必須なのは注意したい。
    のところですが、大体のUSB機器は挿すだけで勝手にドライバが入るWindows7であっても、別途ドライバ入れる必要があるってことですか?
    USBデバイスサーバーを使わずSMB共有でプリンタを使える様にする場合だと、プリンタを登録した段階で勝手にドライバ入れてくれますよね。
  • ナンチャンさん

    2012/03/04

    レビューお疲れ様でした!!

    ETG-DSも同時に使えるんですね(^^)
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