独創性の高いプロモーション施策ですっかり有名になったアニメ「邪神ちゃんドロップキック」。最近では続編制作のためのクラウドファウンディングで1.1億円以上集め、アニメ制作目的のクラウドファウンディングとして世界最高額を集めたとしてギネス記録に申請中と、アニメの放映が終わっても話題に事欠きません。
アニメ第3期で初音ミクとのコラボを行った上に、公式が自らYouTubeに切り抜き動画を大量投稿するなどした結果一般層への露出が増え、宣伝プロデューサー曰く「下半身蛇女がひどい目に遭うアニメ」として認知度も高まってきたとのことです。
その「邪神ちゃん」の型にとらわれないプロモーションの一環として実現したらしいのが、入力文字読み上げソフト「VOICEPEAK」の邪神ちゃんバージョン発売です。
▲製品紹介ページ
「VOICEPEAK」は文章を入力すれば、アクセントやイントネーションなどをAIで自動的に調整して読み上げてくれるというもので、読み上げ用の音声データとして邪神ちゃんのCVを務める鈴木愛奈の声が使われているというものです。声のトーンも邪神ちゃんに近づけてあり、好きな文章を邪神ちゃんに読ませるという感覚で使うことが出来ます。
「VOICEPEAK 邪神ちゃん」は3月30日発売予定でまだ製品は出回っていないのですが、既に無料体験版がダウンロード可能となっています。
▲無料体験版ダウンロードページ
無料体験版を試してみたところなかなか使えそうな印象がありましたので、ここで紹介しておこうと思います。
5分も触れば誰でも理解できそうな簡単さ
ここからはダウンロードした体験版で詳細を説明していきましょう。
起動直後の状態です。取り敢えず何かをしゃべらせたいという程度であれば、画面左側のボックス内に文章を入力するだけです。漢字や数字が混ざっていても問題ありません。
1ブロックには最大で100文字入力することが出来ます。
このスクリーンショットで入力されている文章の場合、問題となったのは1つめのボックスで「×」(乗算記号)が発声されないこと、2つめのボックスで「のように、かな入力」の部分で読点を入れないとアクセントが狂ってしまうこと程度でした。どちらも入力する文字を考えれば調整できる程度でしかありません。
なお、デフォルトの状態では邪神ちゃんとしてはちょっとトーンが低い感じがしますので、右側の設定内にある「ピッチ」を30~40%辺りプラス方向に振ってやると邪神ちゃんにかなり近いイメージになります。速さなどは特に調整しないでも不自然さはありませんでした。
基本的には文字を入力すれば喋ってくれるというだけなのですが、より自然な口調にしたいときなどに「アクセント」「イントネーション」「長さ」をそれぞれ調整することが出来ます。イントネーションなどは時々少し不自然なことがありますので、それを手動で調整してやることでより自然に喋ってくれます。
工夫次第で色々活用できそう
一応サンプルデータを作ってみました。ソフトを起動してから2~3分適当にいじって内容を理解して、そのまま文章を入力してものの数分で作ったデータです。
なお、立ち絵については、この「VOICEPEAK 邪神ちゃん」を使ったコンテスト「邪神ちゃんVOICEPEAKコンテスト~邪神ちゃんを喋らせるんですの~ 」参加者向けに無料配布されている2Dモデル(VTube Studio用)を使わせていただいています。
イントネーション調整などは敢えてわざとらしくしていますが、きちんと調整すればもっと自然な口調になります。
個人利用であればパッケージを購入すれば基本的に追加費用無しで自分のコンテンツで使うことが出来ますので、1本持っておくと便利かなという印象を受けました。商用利用の場合でも別途ライセンス契約することで使えるようになるということですので、用途によってはそれもアリでしょう。
前述のコンテストは4月14~16日の間にYouTubeまたはニコニコ動画に投稿することで審査対象となるそうですので、時間とやる気のある方は挑戦してみても良いでしょう。
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購入金額
0円
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購入日
2023年03月12日
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購入場所
メーカー公式サイト
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