レビューメディア「ジグソー」

単純な構造だが、「つまむ」タイプのものと比べて、「引き抜く」ことだけに力を使えるので、力の掛け具合が調整しやすい

多くの人は、年末の大掃除をするのでは?

その時にぜひやっておきたいのが、キーボード。

ベタベタ触るので皮脂汚れはつくし、隙間から落ちたほこり、(自分はほとんどしないけれど)食べながらPC触る人は食べかすや下手すればジュースのしぶきなどがキーボードに降り注いでいる。こういう常に触るもの、キーボードやスマホは、一説によると放っておくと便座並みの清潔度(汚染度?)になるらしい。

 

汚れた場合、打面や枠の部分は拭くことが出来るし、隙間のゴミはブラシをつけた掃除機で吸うなどで、日常清掃でもある程度は綺麗に出来るが、キーの隙間や側面はカンペキにはムリ。枠の部分だって、BackspaceとInsertの間のように、狭い部分はキーの背が高いと掃除しづらい。

 

そんなときには分解清掃。

 

キーボードの多くはキートップが外せるので、全部分解してフレーム側を清掃、キーの方は普段届かない部分を清掃すれば、外観復活と清潔さを得ることが出来る(キーの方は、ぬるま湯に洗剤薄く入れてガシャガシャ丸洗して汚れを完全除去する強者もいるみたい)。

 

現在cybercatがメインで使っているのは、東プレのREALFORCE 108UBK-JS ZH0200 特別仕様。

キー配列としては、日本語配列のテンキー付き108キーボードというごく普通のモノなのだが、色がつや消し黒に印字が墨色というドM仕様。ジャストシステムコラボ版なので、ESCキー以外は全て黒ということで汚れが目立たない分、目を凝らしてみると結構汚れているようだ。

遠目汚れが目立たないが、キーによっては結構テカテカ
遠目汚れが目立たないが、キーによっては結構テカテカ

 

このREALFORCEにはしっかりした金属製のキートップ引き抜き工具が付いてはいるのだが、使い勝手的にはややゴツくて使い慣れないので、購入店のポイントアップキャンペーンの金額にあと少し...と言うときに、一般的な安い引き抜き工具を入手しておいた。

この簡易包装で到着
この簡易包装で到着

 

成形されたワイヤー2本に取っ手が付いた単純な構造
成形されたワイヤー2本に取っ手が付いた単純な構造

 

ワイヤーはこれくらい離れている
ワイヤーはこれくらい離れている

 

底辺がキーの幅の三角形(厳密には五角形)成形されたワイヤーが二つ取っ手に付いているだけの簡単なモノだが、キーを挟むように上から差し入れ、ちょっとひねってキートップの底にかまして、上にスポンと引き抜く感じで使う。

こういう感じで隙間からワイヤーを入れて、少し傾げて引っかけ....
こういう感じでキーの隙間からワイヤーを入れて、少し傾げて引っかけ....

 

...真上に引き抜く!
...真上に引き抜く!

 

つまむタイプ(ピンセットタイプ)は、硬いキーを引き抜くときに、キーを「つまむ力」と「引き抜く力」を両方使うので、力加減が難しいが、このワイヤー式は、ワイヤーをキーの下に潜り込ませて引っ掛けるため力を入れて「つまむ」必要がなく、力を「引き抜く」方向だけに使えるので力の調整がしやすいため、力加減を誤って「キーが飛んで」いくことがほぼない。

 

日本語配列キーボードのEnterキーだけは、大型の逆L字型のため、寸法的にワイヤーを引っ掛ける部分に乏しく抜きづらいが、周辺のキーを全部抜いてから最後に引き抜けば大丈夫。

 

で、掃除をしたわけだけれども....

 

「枠」の方は、まず外から見える部分を薄い中性洗剤をつけて絞った雑巾で清掃。高めのREALFORCEのキーの間(谷)となって、ゴシゴシしづらい部分も、きれいに拭けるので、ここはすぐキレイになる。キーがあった部分の方は、食べこぼしなどはないのでそこまで汚くはないが、そこそこ埃がたまっていた。静電容量無接点方式のREALFORCEは、スイッチ部分の外部構造が結構シンプルなので、埃だけならここまでの分解で十分と、枠の外装までは外さなかった(メンブレンだと枠から外さなければならないこともあるが)。ブラシ付きノズルの掃除機をかけて、ちょっと埃が固まっているところは綿棒に水を含ませてゴシゴシすれば綺麗な状態に。

大小のホコリがすごいな
大小のホコリがすごいな

 

かなり綺麗になった
かなり綺麗になった

 

「キートップ」の方は、全部外して清掃。丸洗いは乾燥に時間がかかるので、丈夫なペーパータオルに、一枚は薄く溶いた中性洗剤を染み込ませて硬く絞り、一枚は水で濡らしてやはり硬く絞り、一枚はアルコールで湿らせて、中性洗剤⇒水⇒アルコールの順番でキーを一つずつ、五面(印字されているキートップ部分とキー側面四方)を拭いた。一番汚れていたのはキーの側面、特にすべてのキーの手前側と大きなキーの「隣のキー」の隣接部分。REALFORCEはキーボードの傾きがあるので、手前側はやや面が広いのと、打鍵時に爪側ではなくて指紋側が当たる格好になるので汚れるのかと。大きなキーは大部分EnterキーやShiftキー、スペースキーなど使用頻度が高く、かついずれもホームポジションから指を伸ばして打鍵するキーなので、「芯にあたっていない」ことも多いのか、該当キー周辺のキー側面には打鍵時にかすって付いたであろう皮脂汚れらしきものが.....

いやー抜いた、抜いた
いやー抜いた、抜いた

 

この面が一番汚れてる
この面が一番汚れてる

 

写真では違いがわからないが、いい感じにつや消しの元の肌?が戻っている
写真では違いがわかりづらいが、いい感じにつや消しの元の肌?が戻っている

 

すべてのキーを拭いた後、間違わないように戻せば完成。

若干Enterキーのみテカリが出ているが(摩耗)あとはつや消しに復活
若干Enterキーのみテカリが残っているが(摩耗)あとはつや消しに復活(写真じゃワカラン)

 

会社で使っているキーボードは、社有配布PCがノートPCになる前のデスクトップPC時代の標準添付キーボードを流用しているので、埃や油脂を除去しても、Enterキーとスペースキー、テンキーの0の中央はつるっつるに光っているし、表作成が多くカナ入力の自分としては、よく使うサ行タ行が多く含まれ、かつショートカットキーでもよく使う左手側のキートップ(Tab⇒E×Z⇒Vあたりの10数キー)とカーソルキーは印字が完全に剥げてしまっているが、さすがに昇華印刷方式のREALFORCEはびくともしておらず、上記清掃でまるで新品のように復活。

 

新鮮な気持ちで新年を迎えるためには必須の工具?でした。

更新: 2023/01/12
使い勝手

力のかけ具合の調節がしやすい

「つまむ」力がいるピンセット式や、定型の幅にしか対応できないプラスチックでパチンとはめるタイプ

より、慣れれば汎用性があって使いやすいかな。

  • 購入金額

    199円

  • 購入日

    2022年07月15日

  • 購入場所

    zhiyan-JP shop(Amazon)

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