ヤフオクで、小型ベルトサンダーを1個買ってみました、
小型と言っても、ベルト幅が10mmなだけで、極小ではありません。大きさは小さなディスクグラインダー程度になりますので、それなりです
重量も1.2kgありますからね、決してミニグラインダーというわけでもありません、ミニだったらルーターとかが選択肢としてありますから、なんと表現すれば良いか、ドレメルの4000番台より気持ち大きな感じと言った所です。
しかしながらこのちょうどベルト10mm幅のグラインダーは小物用というカテゴリーに入り、実は市販品では結構人気なサイズです。
この型式ジャンルはいろいろなメーカーの物があり、中古市場も潤沢にありますので、結構選べます。
ベルトサンダーはエアーサンダーの方が安くて良いのですが、コンプレッサーが無いので我が家では電動と考えると、実際の選択肢では玉はある割には中古価格や新品価格は高値止まりしているので、買うかどうか悩みどころだったのです。
今回のEB-10Aは日東工器製の10mm幅のベルトを使うサンダーになり、現行機種はEBS-10Aになると思いますので、改良型を含めると20年前の設計思想の物で現在は廃盤品です。
どれを買うかは結構迷いましたが、競合他社の物を見ると
このカテゴリーの10mm×330mmベルト使用のサンダーで有名な所では、
京セラ 電気やすり BY-1031
元リョービの京セラ製、なんせ、名前が電気ヤスリですから、その歴史を感じさせますね・・・
現在でも世の中では13,000円位で売ってます。
続いては、アマチュアの雄、我らが、プロクソン(PROXXON) マイクロ・ベルトサンダーNo.27510です。世の中では、17,000円ほどで流通しています、プロクソンの方が、京セラより市価が高いのが、微妙に感じますが、そんな物らしいです。700gと軽量でありますが、連続使用定格15分と言ったところが苦しいでしょうか?
続いて、みんな大好きマキタからもラインナップがあります。有線式ですと、マキタ(Makita) ベルトサンダ 9mm 9032ですが、マキタだけ9mm幅だと主張しています。
まあ、日東のEB-10Aも6mmが使えると主張していますので、(軸を変更する必要がありますが)マキタはきっと10mmでもOKでしょう・・・(^_^;)
しかしながら、このとてつもなく大きなモーターは、ハイパワーと長時間研磨を実現するためには仕方ないとですがとにかく大きい・・・
アーム自体ははオプションで6mm、13mm幅のサンディングベルトも使用可能と言うことで、汎用性があり人気があります。
でもそもそも、アーム交換してまで使うのかいささか疑問ではありますし、私はマキタの30mmベルトが使える9031を持っているので今回はパスです
世の中では新品で20,000円位で流通しているようです。
たかだか、10mmのベルトサンダーに、何万も出せるか・・・って方には、カンザワのベルトサンダー10 K-841 があります。これは、手持ちのM10タイプのディスクグラインダーに装着するタイプです。3,000円も出せばおつりが来ますので、安いならこれが一番です。
しかしながら、このアダプター、とても調整がめんどくさく、一度ディスクサンダーに取り付けたら、取り外すのを躊躇する商品で、もう一台本気でディスクグラインダーの中古をこれ専用に買ってしまおうかと思うほどめんどくさいです。私も買って使って見ましたが、1回使った切りで工具箱の奥底に眠っています。
まあ専用に中古のディスクグラインダーを買うのもありですが、総重量は当然ディスクグラインダーの分が加算され総重量は重たいので却下しました。
上記の物はすべて、ベルトサイズ:幅10mm×全長330mmで使えるシリーズですが、今回のEB-10Aは味も素っ気もない、見た目はカンザワK-804と違わないのではという見かけの物です。
EB-10の定価は34,000円ですが、絶版品なので、中古で1万以下、まあ、この中ではマキタが最も中古価格が高く、15,000円ほど、これなら中古のマキタを買うなら新品を買った方が良いような気がしますがやはり大人気のカテゴリーで強気な価格設定ではありますね。
さて、前置きはこの位にして、現品を見ていきましょう
実機は鉄工所で使われたようなイメージで、全体的に汚れており、埃、ペンキなどの飛沫の飛散などあり、状態としてはあまり良いとは言えない物でした。
ベルトプーリーは錆びており、前オーナーは最後はお蔵入りだったのかと思うような状態で、ジャンク扱いは仕方ないと思えるコンディションでした。
元側のドライブプーリーは、赤く錆びており、長い間動いていなかったと見え、蜘蛛の巣が張っていたと思われます。
売る時点でモーターの動作チェックだけしたと思われ、ドライブプーリーには巻き込まれた蜘蛛の死骸など、当時を彷彿される物が多数残っている状態でした。
そんな状態ですので、古い工具なので、まずは、ラスペネを使って、嵌合部に給油しておきます。
下の物がほぼ新品の参考写真ですが、実機はフラップのような物が欠損しています。
まあ、火花が散ったときや、鉄粉が自分にかからないようにするための物だと思われますが無くても問題無いので無視しましょう・・・(^_^;)
(下の写真)シュー(10mmベルトを押さえる金属板)の止めねじの頭が潰れています、ここが取れないとテンションバーが抜けません・・・
普通に+ドライバーで外すとさらにネジ山が無くなりそうなので、ここはインパクトドライバー(ショックドライバー)を使ってハンマーで殴って開けます・・・(^_^;)
ここで、一番はじめに使ったラスペネが生きてきます、
ショックドライバーでなめたネジを無事緩めることが出来ましたが、アルミカバーが少し曲がりました(ちょっと斜めに当たったんですね)
まあ一回緩めたネジを次回外すのは簡単ですので、暇なときに板金したいと思います。
ネジは手持ちの物に変更(M4×10の鍋ネジ)して完了、台座がアルミなので、融着を防ぐためステンでは無く鉄のネジを使います
テンションバーの調整ネジもネジ山が無いので、これも手持ちのネジに交換します。
M3×8の皿ネジでした。
ここのネジは、ベルトの回転位置の細かいブレを調整するためのネジです、ベルトを着けて回すと少し、左にベルトが移動していましたが、ネジ交換したらセンターがちゃんと出るようになりました
横の芋ネジと共に調整するのですが、オイルを引き直したら調整してみます
ブラシは、まだまだ使えるだけの長さがありました。ラッキーです
中もばらして行きまして、すべて丸洗いしようと思いましたが、胴体部分のコイルの部分が接着剤
止めになっていたので、完全分解はやめて、出来るところまでの清掃と、給油、グリスアップで終わらせました。マキタのようにネジ止めだと楽なんですが致し方ない
電源コード側も圧着端子止めなので、これもめんどくさいのでこちら側もやめました。
ドライブプーリー裏のベアリングは、油が抜けてしまっていて、硬くなっていましたが、ラスペネを吹いては、中の鉄粉を押し出すを繰り返して最後はエーゼットの万能グリスを塗り込んで、ギヤボックスの中のグリスを入れ替えて良しとしました。
今度やる気があれば、交換しましょう、NSK 628Zと思われますが、どちら側から圧入されているかぱっと見、分からなかったため、時間をかけれる時に交換してみたいと思います。
ちなみにベアリングの価格をMonotaROのHPで見てみると、628Zはどうやら廃盤の様です。
分解図を見ると後継機のEBS-10は、628LLBと言うベアリングを使っています
内径8mm×外径24mm×厚み8mmは変わらないようですので、こちらで良さそうですね
そんなこんなで、手で触れるくらいには、綺麗に清掃できましたので、我が家の工具に編入完了です
がんばって、錆び落としに活躍してもらいます・・・(^_^;)
仕様
仕様のまとめ
型式・・・EB-10A
ベルト速度(m/min)415
ベルト幅(mm)10(6)
ベルト長さ(mm)330
無負荷回転数(min-1[r.p.m])10000
定格消費電力(W)140
定格時間(分)30
質量(kg)1.2
EBS-10(最新型ですが大体一緒)
分解図
マニュアル
https://www.nitto-kohki.co.jp/prd/search/Dl/?lang=ja&grcd=T&seihinno=TB05714&dlpath=usrMan&rFlg=CD#
参考資料
人気がある割には、動画が少ないので、10mm幅ベルトサンダー達の紹介動画です
諸先生、ありがとうございます。
買うときの参考にしてみてください
EB-10Aではありませんが、(京セラBY-1031)ミニベルトサンダーの解説動画です
カンザワディスクグラインダー用アタッチメントの紹介です
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購入金額
5,000円
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購入日
2022年12月19日
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購入場所
ヤフオク
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