先日幕張メッセで開催された、InterBEE 2022。業務用機材の展示会ではありますが、個人レベルでもある程度参考になる展示がありますので、最終日の午後に行ってきました。
その中でもカスタムIEMを中心に展開する、FitEarでは通常のIEMに加え、試作品のモニターヘッドフォンの聴き比べなども行っていて、個人レベルで観に行ってもなかなか楽しめる内容でした。
そのFitEarのブースで来場者へのプレゼントとして用意されていたのが、イヤープラグ(耳栓)でした。
元々FitEarには「SAFE LISTENING Live! ライブ用イヤープラグ」と称するイヤープラグ製品があり、2,200円で販売されています。今回配布されたイヤープラグは、その試作仕様のものという位置付けであり、全く同じものではないということです。
ブースで比較試聴に出ていた2つのヘッドフォンについて少し補足しておきますと、いずれもモニター向けという意図で試作されたもので、「A」と書かれたものは低域・高域共にアクセントが付いた所謂ドンシャリ型、「B」と書かれたものはフラット基調でヴォーカル帯域がやや強調されているものという印象でした。私が見た時点では6:4で「A」の方の人気が高かったように見えました。恐らくこの試作品はまた他のイベント等でも紹介されるでしょうから、その際には試聴してみると面白いかと思います。
難聴を避けるためにはイヤープラグが必要なことも
耳栓といっても、集中するために外音の大半を遮断してしまうようなものもあれば、ライブ用イヤープラグのように耳の健康を害する程度の音量が出ている場所で、危険性を低減するために少しだけ音圧を落とすためのものもあります。
この「SAFE LISTENING Live! ライブ用イヤープラグ」は完全に後者のもので、装着しても外音はある程度きちんと聴き取れます。
FitEarは高級イヤフォンが流行しだした初期の頃から「適切な音量によるセーフリスニング」を訴えていました。丁度先日、若者の難聴の多さについてのニュースも話題となっていましたね。
10億人の若者に難聴の恐れ、安全でない聴き方に警鐘 (Yahoo!ニュース)
私も以前東京国際フォーラムのシカゴ来日公演に行った際、音量の大きさに耐えられず丸1日以上聞こえ方がおかしかったことがありました。そのような公演ではPA(音響)の担当者はほぼ間違いなく難聴であり、そのような会場では自分の耳は自分で守るしかありません。このイヤープラグはそのような状況下では有用なアイテムとなり得るでしょう。最近になりAZLAから高級イヤープラグ「POM1000」が発売されたことからも、今後この類の製品に対する需要は高まっていく可能性が窺えるのではないでしょうか。
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購入金額
0円
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購入日
2022年11月23日
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購入場所
InterBEE 2022 FitEarブース
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