レビューメディア「ジグソー」

ツールレス構造のわりにきちんと留められるが、ちょっと注意が必要

現在、M.2 タイプのNVMe SSDの価格が、同容量のSATA SSD並に下がってきたので、倉庫SSD(メインPCのストレージが溢れてきたときに使用頻度の低いファイルを逃がすSSD)をSATA SSDから、M.2 NVMe SSDに変更した。

 

ま、ファイルの待避にしか使わないので、接続は一時的で、しかもUSB接続なので、最近出てきたPCIe 4.0 x4接続タイプの高速型である必要はさらさら無く、比較的安価なPCIe 3.0 x4接続タイプで充分(速さが活かせない)。データ長期保持のために、信頼性こそが一番大切なので、多少遅くとも信頼のおけるメーカーを使った方がよい。

 

そのUSB接続SSDだが、SATA SSDの時代には安くて(約千円)そこそこ速いプラ製のケース

があったので、抜き身でSATA SSDを置いておくのではなく、一つずつケースに入れて保管していたが、M.2 タイプのSSDケースは

・どのケースも、形状が多数保管するのに適した直方体形状ではない

・放熱関係なのか、アルミ製がほとんどで、セットしてしまうと中身が確認しづらい

・そもそも高価

ということで、一枚のM.2 SSDに専用のケースをつけっぱなしにするのではなく、現在は「オープン型M.2 SSDケース」とも言える「裸族の頭 M.2 SSD

を使って、SSD側を挿し換えて運用している。

 

ただ、当初はSATA SSDと同じく、1SSDに1ケースを揃えようかと、安いケースを探していた。

 

ただ、安いとは言っても、せっかくSATA SSDより高速なNVNe SSDなので、規格は10GbpsのUSB3.1(USB3.2) Gen2対応のものにしようと方針決定。探してみたところ、5GbpsのUSB3.1(USB3.2) Gen1=USB3.0までの対応機種にはもう少し安いものがあるが、Gen2対応品の中では、ほぼ最安値だったのが、vigoole M.2 SSD ケース、HE-C370。「vigoole」とはあまり聞かない名だが、Shengzhen Maya Electronics Creation(深圳大乘电子制造有限公司)のブランドのようだ。同社のHPによれば、ポータブルタイプのUSBハブ、カードリーダー、それらの複合ハブ、SSD/HDDの外付けケースを扱っており、「USBポートに繋いで使うPC周辺機器」の製造メーカーのようだ(ちなみに現時点では本品は同社HPには記載がない←パッケージに中国語が一切書かれていないので、国内は品番違いかと同形状と思われるものも含め探したが、なし)。

英語+日本語の表記なので、日本向けの商品?
英語+日本語の表記なので、日本向けの商品?

 

パッケージの裏側も2カ国表示だけ
パッケージの裏側も2カ国表示だけ

 

外形的には角が面取してある潰した葉巻型の「重ねにくい」形状で、アルミ外装。外部接続用ポートはUSB-C。ま、「よくある」タイプなのだが、他のものの価格が2,500~3,000円あたりなのに対して、このときクーポンがあったのもあり2,000円台で購入できたのでゲットしてみた。

 

特徴としては、

・接続ケーブルはC⇔CとC⇔Aの2種を同梱

・サーマルパッド(2枚)付属

・ツールレスでSSDの脱着可

・NVMe、SATA両対応

と言ったところか。

 

なお、ケーブルに関してはC⇔Aの方はUSB3.2 Gen 2フル対応ではない(上限6Gbps)。

SSD固定用の「ネジセット」が同梱されるが、同じものが予備としてついているわけではなく、「ボルトとナット」ということ。

サーマルパッドがついているのが、高発熱のものが多いM.2 SSD用という感じ
サーマルパッドがついているのが、高発熱のものが多いM.2 SSD用という感じ

 

内トレーにある、3種の対応サイズに呼応した穴に、ネジセットの「ボルト」の方を下から上に向けて差し込み、ナットの方の溝にSSDの端の切り欠き部分を入れて締めて固定する。このとき、真ん中の「溝」にSSDをかませることが重要(一番下に押さえ込んで締めてしまうと、「ナット」の高さが高くなり、ケースに入らない)。

ケースの▶はトレーを差し込む時の向き
ケースの▶はトレーを差し込む時の向き

 

SSDを取り付けるときはUSBポートの逆側にある、ロックをスライド
SSDを取り付けるときはUSBポートの逆側にある、ロックをスライド

 

内トレーを引き出す
内トレーを引き出す

 

SSDの大きさに合わせて「ボルト」を下から入れる
SSDの大きさに合わせて「ボルト」を下から入れる

 

ナットのこの位置にSSDを挟むのが重要
ナットのこの位置にSSDを挟むのが重要

 

正しく留めるとナットは頭しか見えない
正しく留めるとナットは頭しか見えない

 

挟み込めてないとこうなる⇒ケースに入らない
挟み込めてないとこうなる⇒ナットが出っ張ってケースに入らない

 

KIOXIASSD-CK1.0N3G2

を積んで検証したところ、スピード的には「裸族の頭」と大差ないので、NVMe⇔USBの変換効率は同程度(実は「裸族の頭」のスピードが思ったより遅かったので、検証のため同条件で再計測した)。Amazonの情報的にはUSB 3.1 GEN2 to PCI EXPRESS GEN3x2/SATA Gen3. BRIDGEチップに、ブリッジチップとして採用例が比較的多いRealtekのRTL9210Bを使っているようだが、その変換効率なのかな?

このvigoole HE-C370に入れた時のスピードは....
このvigoole HE-C370に入れた時のスピードは....

 

「裸族の頭」と大差ない
裸族の頭」と大差ない

 

そうなると「裸族の頭」の方が簡単にSSDを交換できるので、原則そちらを使いつつも、実家など外に持ち出す必要があるときだけ、フルカバーのアルミケースでネジ固定なので、SSDが動いて破損することもないこちらを使う、という使い分けになるのかな。

 

【vigoole HE-C370仕様】
外部インターフェイス:USB-C メス
内部インターフェイス:M.2 M-key
転送速度:USB3.2 Gen 2 10Gbps
サポートSSDサイズ:2242、2260、2280mm
サポートSSDプロトコル:M.2 NVME PCIe B&M Key、M.2 NVME PCIe M Key、SATA M.2 B+M Key
ケースサイズ:114 × 41 × 12mm
ケース材質:アルミ合金
付属品:日本語説明書、USBC-USB C Gen2ケーブル(10Gbps)、

    USBA-USB Cケーブル(6Gbps)、サーマルパッド、ネジセット

更新: 2022/11/23
使い勝手

中のSSDを取り替えることにかけては「頭」には及ばない

ツールレス構造なので、使い勝手が「悪い」わけではないが....

  • 購入金額

    2,079円

  • 購入日

    2022年07月15日

  • 購入場所

    Amazon

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