前回取り上げたイヤフォン、VECLOS EPS-500のレビューを書く際に、バランス接続で試聴するときに使ったリケーブルです。
元々は以前オンキヨーホームエンタテインメントが事業を停止した際に、同社が発売していたオンキヨー・パイオニア両ブランドを偲ぶ意味で、DAPのPioneer XDP-20を購入したのですが、ついでに何となく買ってあったのが、このJAC-BM12C1でした。
JAC-BM12C1はMMCX端子用の2.5mm4極バランス接続ケーブルであり、普段CIEM 2Pinタイプのイヤフォンと4.4mm5極バランス端子のDAPを主に使っている私としてはあまり出番があるものではありません。今回久々にMMCX端子を採用したイヤフォンを使うということで、ようやくこのJAC-BM12C1にも出番が回ってきたという訳です。
メーカーの製品情報にはケーブルの素材はOFCとだけ記載されているため、それ以上の詳細は不明です。元々実売価格6千円前後だった製品ですから、それほど凝った仕様のものでは無いと思いますが…。
下手に格安ケーブルを買うよりは手堅い
MMCX端子のケーブルは、イヤフォンのシェル形状との兼ね合いで意外と装着に難がある場合も少なくはないのですが、この製品はケーブルが柔らかくコネクターも小さいため、相性問題は起きにくいというメリットはあります。
今回試聴にはCayin N6ii/R01を用いたため、バランス接続は4.4mm5極となりこのケーブルを直接使うことは出来ませんでした。そこでN6iiに同梱されていた変換アダプター(単品のCayin PH-4X相当品)を使って試聴したため、純粋にこのケーブルの音質を評価できた訳では無いことは予めお断りしておきます。冷静に考えれば最初からAstell&Kernの適当なDAP(比較的古いものが多いため全て2.5mm4極バランス)を使えば良かったのですが…。
VECLOS EPS-500のレビューで大体は説明してしまっていますが、EPS-500標準添付ケーブルでシングルエンド接続した場合と比較すると、低域の力感と明瞭度は確実にアップしていますし、高域方向もより細かい音が出てきてクリアさも増しました。少なくとも標準添付ケーブルでシングルエンド接続した場合と比較してネガティブな要素はありませんでしたので、安心してリケーブル出来る組み合わせといえます。
JAC-BM12C1の最大の魅力は何といっても圧倒的な安さで、現時点でもONKYO Directで1,980円(税・送料込)でごく普通に購入することが出来ます。Amazon辺りでマイナーブランドの中華ケーブルの当たり外れで一喜一憂するよりは、遙かに手堅い選択となり得るのは大きなメリットでしょう。
一応販売ページへのリンクを貼っておきますので、興味のある方はこちらからどうぞ。
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購入金額
1,980円
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購入日
2022年05月28日
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購入場所
オンキヨーダイレクト
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