レビューメディア「ジグソー」

文字通り車間詰め詰めカプラー

KATOの「車間短縮ナックルカプラー」。

文字通り車間…連結間隔を短くすることにフォーカスしたカプラー。


ホビーセンターカトー…KATOの保守パーツ扱いなので取扱店が限られるので入手性は少し悪い。ちなみに以前は「ラウンドハウス」名で販売されていたがパッケージが違うだけでおなじもの。
KATO USAのコールポーターに使われているカプラーらしい。

 

Nゲージのカプラーで業界標準的に使われているのは「アーノルドカプラー」というタイプ。かなり古くから使われており、80年代の製品だろうが現行品だろうが、ドイツだろうが日本だろうが連結できる。たのしい。
壊れにくく取り扱いが容易、線路上で突き合わせるだけで連結できる、ちゃんと高さがあっているなら勝手に外れることは少ないと良くできている。

しかしさすがに古いので模型としてみると明らかにでかく、形状が現物とかけ離れている、連結間隔が広い※といった主に見た目的な難点があるので、最近の鉄道模型…特に編成が固定の電車では各社独自のカプラーを標準装備にしたり交換用アフターパーツとして用意して、見た目を良くしたり連結間隔を小さくしたりしている。

 

※ちなみに海外型だとアーノルドカプラーのマウント方法を工夫することで車間を詰めてたりるするのでアーノルドカプラー=車間が広いというわけではない。ただ日本の場合マウントを工夫するくらいのコストをかけるならあわせてカプラー形状も実感的なものにするというのが主流のようだ。

 

色んなカプラーがあって一長一短。そんな選択肢のうちの一つ。

更新: 2022/08/20
機能性

車間はかなり短くなる

車間短縮ナックルカプラーの特徴は個人的主観でこんな感じ

 

〇文字通り連結間隔を小さくできる

〇一般的なアーノルドカプラーポケット車にポン付けできる
〇アーノルドカプラーより小さいので目立たない
〇黒に加えて灰色もある
〇他のKATOナックル系カプラーと連結可能
〇かもめナックルやTNカプラーよりは大きくぼったりしているが比較的実物風なデザイン
△20個で定価800円とまあまあ手の出しやすいお値段(TNやKATOよりは高め
×可動部が無いので押し当てて連結ができない(片方を持ち上げてひっかけてあげる必要がある)
×ボディマウントではなくそのまま短くするだけなので車両によってはカーブで車体がぶつかる

×ホビーセンターカトー扱いなので販売店がちょい少な目

 

TOMIXのコキ100系に装着した状態だが明らかに連結間隔が違う。4mm程度短くなっている。たかが4mmだが1/150世界の4mmは全体に与える印象が大きい。

 

メリットの裏返しだが単純にカプラーをそのまま短くする方式なので、車両によってはカーブ走行時に内側の車体が接触してしまう。今回のTOMIXコキ100系ではギリギリセーフで、R243は手すり側同士を連結しても通過可能。バネが縮んだ時に手すり同士が当たりそうなので、推進運転は控えたほうがいいか。貨物列車だとあんましないけど。


他のKATOカプラーと連結可能なのを利用して、KATOカプラーと車間短縮カプラーを組み合わせて車間を調整するのもアリ。

どちらにせよボディマウントカプラーが使えない貨車で車間を短縮する方法は限られるのでありがたい存在。

見た目はアーノルドより明らかに目立たなくなる。特に灰色台車に黒いアーノルドがついている車両の場合効果がでかい。

 

また貨車はポコポコ繋ぎ変えするのが楽しいので押し当て連結ができないのは難点。しっかり力をかける必要があるTNカプラーに比べれば全然連結解放しやすいが、他のKATOナックル系やアーノルドに比べるとちょっと手間。

更新: 2022/08/20
取り付けやすさ

1パーツなので簡単

KATO製だがアーノルドカプラーと取り付け方は同じなので一般的なアーノルドカプラー装着車なら他社製品でも取り付けできるものが多い。今回はTOMIXのDD51 愛知機関区 さよなら貨物列車セットに取り付けてみる。

DD51にコンテナ貨車16両という圧巻のセットなのだけど、アーノルドカプラーの黒と大きさが目立ってしまうし、連結間隔も広め。

 

貨車に関しては繋ぎ変えが多いので自分はアーノルドカプラーをそのまま使っているのだが、これは特別セットな編成って感じなのでカプラーをこれに統一してしまおうという訳。

 

ただ機関車側は各社独自形状のマウントなのでコレは装着できない。そうでなくても機関車~直後の車両はアーノルドで統一して繋ぎ変え遊びしやすいようにしているので今回は手つかず。

といいつつコキ側はマイクロエースの電車から外したグレーにしておいた。ちょっと短いんだこれ。

 

さて本題の車間短縮ナックルさん。

可動部が無く押し当て連結ができない代わりにカプラーパーツは1個なので組み立て不要。ランナーから切り離すだけで簡単。作業難度は主に取り付け先の車両次第。

TOMIXのコキは金属製のフタがついているので、自分は台車を外してマイナスドライバーを突っ込んで外している。傷がつきそうなのでもっといい方法もあるかもしれないがこれが一番早いので。

何せ今回16両の先端と後端を除いた30個を取り付けなければならないのだ。時間がかかるしスプリング飛んでって1個なくすし。

 

いやー長い長い。30個交換は長い。

1間隔あたり4mm縮んでいるので4x15で60mm程度編成全体で短くなっている。上の比較写真は機関車の位置をあわせているが、交換前はポイントにかかっていたのがポイント手前に最後尾が進んでいるのが判るかと。ざっくりコンテナ2.5個分くらい短くなった。ちりも積もればなんとやら。

ずらーっと並ぶコンテナが魅力なので間隔が縮むと密集感あっていいですね。

特にコキ200はアーノルドカプラーが目立ってる感あったのでよい。

まんぞく。そもそも自宅では編成長すぎてウロボロスだけど。

  • 購入金額

    766円

  • 購入日

    2022年08月20日

  • 購入場所

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