Analog Devices から発売されている、高精度、広帯域、低入力バイアス電流、低オフセット電圧な電圧帰還オペアンプです。
安価ながら広帯域で、とても低いオフセット電圧を特徴としていて、電源制御などの電圧精度が重要な場所で活きるオペアンプだと思います。
低入力バイアス電流がありがたい
私は普段バイポーラ入力のオペアンプを使用しているのであまり関係ないかもですが、電源用途だと入力バイアス電流によるオフセットが出にくいのが一番の特徴だと思います。特に抵抗分圧でリファレンス電圧を作る場合、バイポーラ入力の石だとズレやすいですからね......
オーディオの場面でも、カップリングコンデンサーの容量を小さくできたり、フィルムコンデンサを使って歪を小さくできたり。音質面でもとても大きいです。
位相余裕も44°あるようで、発振はそんなにしないでしょう。
FET特有のノイズの濃さ
ノイズが8nV/rtHz@1kHzあります。FET入力はノイズが多くなるのはしょうがないのですが、
バイポーラ入力の石の0.9nV/rtHzとか、1.1nV/rtHzとか見ちゃうと8nV/rtHzは大きく見えてしまいます。
ただ、オフセット電圧が80uV@typ(B-Grade)、100uV@typ(A-Grade)と小さく、歪率+ノイズも0.0005%と小さいです。
±18Vまで対応しているのも大きいです。
差し替えるだけでOK
FET入力と低オフセット、ユニティーゲイン安定のおかげで発振の危険性は最小限に抑えられ、かつ高精度な電源を作ることができそうです。歪率も小さくスルーレートも高い、広帯域とオーディオにも十分通用するオペアンプだと思います。
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購入金額
629円
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購入日
2022年07月頃
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購入場所
Chip1stop
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