ここ最近、長年愛用してきたNAS、Synology DS713+に装着しているHDDがエラーを吐く頻度が高くなってきました。
最初はそれなりに長期間使ったHDDなので純粋に劣化しただけだと思い、その都度新しいHDDを投入していたのですが、つい最近入れ替えたばかりのWestern Digital WD80EAZZが劣化表示となったことで、ひょっとすると問題があるのはNAS本体の方なのではないかという疑いが出てきました。よく考えると、これまで入れ替えたHDDは全てスロット1側に装着したものばかりで、最も使用時間が長いスロット2側のSeagate ST8000VN0022は全く問題が起きていないのです。
そこで手っ取り早く検証するために、DS713+でアレイを修復した後で、同じSynology製のDS918+にHDDをそのまま移設してしばらく使ってみようと考えました。DS918+は今のところ実験にしか使っておらず、アレイをそのまま移設しても不都合は無かったのです。
ただ、運用する前にいくつか準備は必要でした。既に買いそろえていた増設用メインメモリー(DDR3L-1866のSO-DIMM)とキャッシュ用NVMe M.2 SSDを組み込む必要があったのです。
メモリーについては、以前Crucial製のDDR3L-1866の8GB SO-DIMM2枚を組み込んでいたのですが、DS918+が本来サポートしている最大メモリー容量は8GBですし、メモリー搭載量1GBのDS713+の代替機としてそこまでの容量は必要とも思えませんので、サポート範囲内となる4GB2枚にしてから運用するつもりだったのです。
ノートPC用のDDR3Lメモリーとしては、DDR3L-1333またはDDR3L-1600が一般的で、DDR3L-1866はそれほど広く出回っていません。DS918+はDDR3L-1600でも問題なく動作する筈ですが、念を入れて純正と同スペックのメモリーを使うつもりでいたのです。そんな訳で、新品としては安価に売られていたSanMax製のモジュールを用意しました。
SanMax製のモジュールであるだけに、搭載しているDRAMのベンダーも明記されています。この製品ではSAMSUNG製となっています。
DRAMチップ表面を見ると「SEC」の隣に「CHN」表記がありませんので、韓国SAMSUNG電子製でしょうね。
当然ではあるが問題なく動作
それでは、早速DS918+に装着してしまいましょう。DS918+はHDDトレイを全て引き抜くとメモリースロットにアクセスできます。
メモリーの交換とM.2 SSDを装着したら、DS713+で使っていたHDDを順番通りにDS918+のHDDスロットに装着します。
すると自動的にマイグレーションが始まり、DS918+用のOSが導入され、環境を保持したままDS713+→DS918+の移行が完了します。DS713+のDSMは6.x系だったため、一部ソフトウェアは互換性が無く入れ直しとなりますが、監視カメラ映像の記録を行う「Surveillance Station」やiSCSIターゲットとしての動作については特に再設定無く移行出来ています。
当然ながら、システム情報を確認するとメモリー搭載量は8192MBとなっていて、正常に4GBモジュール2枚を認識していることが判ります。
動作も特に不安定要素が見られる訳ではありませんし、現状では問題は生じていません。
現状であればDDR3L-1600以下の製品とほぼ同等の価格で入手できますし、お買い得度は高いのではないかと思います。
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購入金額
3,960円
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購入日
2022年07月10日
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購入場所
PC SHOP ARK
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